ご家族とご友人の想いが彩ったあたたかな旅立ち

故人様は音楽と香りを好まれ、ギターやお香を楽しむ穏やかな時間を大切にされていたと、ご家族やご友人から伺いました。

“香りを手向けるためのアイテム”についてご説明した際、お母さまが「香りが好きだったからきっと喜ぶわ」と話してくださった表情が心に残っています。

「棺にみんなで寄せ書きみたいにメッセージを書きたい」とのご希望がありました。ご住職様からのアドバイスもいただき、ご家族のご了承を得て、思い思いの言葉が棺に綴られていきました。色とりどりのペンを手にしたご友人やご家族が、故人様への感謝や祈りを込めてメッセージを記す光景は、温かな絆を感じるひとときでした。

祭壇まわりには、「このお菓子好きやったよなぁ」「ナッツもよく食べとったよな」と話しながら、ご友人たちが次々とお供物を並べてくださいました。好きだったものをたくさん手向けたいという想いが伝わるあたたかな光景でした。

ご友人がお持ちくださった”故人様が最後に買われたCD”やお好きだったアーティストの曲を皆様で聞かれていました。音楽に耳を傾けながら思い出を話す皆様のお姿が、とても印象に残っています。

ご家族とたくさんのご友人に送られて、故人様に対する皆様の想いがたくさん詰まったご葬儀は、心温まる時間となりました。喪主様をはじめ、ご家族の皆様に心より感謝申し上げます。大切な時間をご一緒させていただき、ありがとうございました。

2025年12月4日　T家様（担当：松永）