和ごころ末広
笑顔が照らす、最期のひととき
マイペースでありながら人情に厚く、いつも大きな声でニコニコされていた故人様。地域では誰からも親しまれ、野菜作りに励む一方で、サボテンを愛でる心優しい方でもありました。お酒を嗜みながら過ごす時間を大切にされていたそうで、その笑顔と朗らかな人柄は、多くの人の記憶に鮮やかに残っていることでしょう。

ご家族様にとって、故人様はまさに「笑顔の象徴」。老人介護施設などでも自然と人を惹きつけ、まるでアイドルのように皆に愛される存在でした。そんな温かな存在を見送るにあたって、ご家族様は「暗くしんみりとした葬儀ではなく、明るく送ってあげたい」との強い想いを抱かれていました。「お花がいっぱいの華やかな祭壇で見送ってあげたい」とのご希望もあり、式場全体がその想いに包まれるような空間づくりを心がけました。
ご自宅には先立たれた奥様の遺影が飾られており、「その隣に並べて飾りたい」とのご希望を受け、新たに故人様の遺影写真を作成。床の間におふたりの写真が並ぶことで、ご家族様の心にも少しずつ安らぎが広がったように感じました。また、「故人様にこれからも見守ってほしい」との願いから、お守りとなる「会符(えふ)」や、音楽を通して想いを届ける演出「ラシメロ」もご提案。さらに、通夜当日には思い出の写真を集めたメモリアルボードの作成も引き受け、ご家族様の想いに寄り添えるよう努めました。

「ラシメロ」の楽曲が流れると、ご家族様は自然と涙を流され、「思っていた以上に良かった」とおっしゃってくださいました。その表情には、悲しみの中にも深い感謝と安堵が滲んでいました。

ご葬儀後、ご自宅に伺った際、並んだふたつの遺影写真を見ながら「またふたり仲良く一緒になれて良かったね」と微笑まれたご家族様の言葉が、とても印象に残っています。そのお姿からは、故人様を想う深い愛情と、再び寄り添えたことへの喜びが感じられました。

今回のご葬儀を通して、ご家族様が大切にされた「明るく、華やかに送る」という想いに、少しでも寄り添えたことを心より嬉しく思います。故人様と奥様の遺影写真に映るやさしい笑顔は、私の心までも温かくしてくれました。このたびは大切なお別れのお手伝いをさせていただき、誠にありがとうございました。
2026年1月17日 H家様(担当:村田)