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津北斎奉閣

手仕事に込めた温もりと家族の想い~作品に囲まれた心あたたまるお葬式~

公開:2026.02.10

当会館で執り行われた故人様のご葬儀は、その歩まれてきた人生やお人柄が、静かに、そしてあたたかく伝わってくるひとときとなりました。かつてたばこ屋を営まれ、地域の中で日々の暮らしを大切にしながら過ごされてきた故人様。身近な材料を工夫し、たばこの空き箱や包装紙を使ってぬいぐるみや置物を手作りされることがご趣味で、その一つひとつには、暮らしを楽しみ、物を大切にされるお気持ちが込められていました。

 

ご家族様にとって故人様は、元気がよくしっかり者でした。ときには厳しく感じることもあったそうですが、多くを語らずとも背中で示してこられた故人様の生き方は、ご家族様の心の中に深く刻まれているように感じられました。

お葬式にあたり、ご家族様からは「手芸が好きだったので、手作りのぬいぐるみや紙で作った置物を飾ってほしい」というご希望がありました。大切に作り、身近に置かれてきた作品たちを、最期のお別れの場でも感じてほしいという、深い愛情のこもったお気持ちでした。そこで私は、「ぜひ、コーナーを準備させていただきますのでお飾りさせていただき、参列の方にご覧いただき偲んでいただきましょう」とご提案いたしました。

そのご提案に対し、ご家族様はとても喜んでくださり、作品の準備も前向きに進めてくださいました。作品を拝見しながらお話を伺う中で、「もともとがたばこ屋を営んでいたこともあり、たばこの空箱やきれいな包装紙などで作るのが趣味だったの」と、故人様との思い出を語ってくださいました。私も「私の母もたばこの空き箱で傘や置物を制作しており、実家にたくさんありますよ」とお伝えすると、「同じ趣味があるのねぇ」「実家でどのように飾ってあるの」と、自然と会話が広がり、故人様を囲んで和やかな時間が流れました。

式場には、色とりどりの手作り作品が丁寧に飾られ、まるで小さな展示会のような空間が広がりました。参列された方々も足を止め、一つひとつの作品を眺めながら、故人様との思い出を胸に偲ばれていました。その光景は、言葉以上に故人様の人生を物語っているようでした。

 

お飾りをご覧になったご家族様からは、「綺麗に飾り付けしてもらって、ありがとう、故人も喜んでいると思います」とのお言葉をいただきました。お別れの際には、皆様で故人様に作品や大好きだったケーキを持たせて差し上げ、家族の想いが形となって伝わる、やさしいお見送りとなりました。

ご葬儀を終え、喪家様から感謝のお言葉をいただき、故人様が大切にされてきたものや、ご家族様との深い絆を感じるお葬式のお手伝いができたことに、心から感謝しております。このご縁に携わらせていただいたことを大切に胸に刻み、今後も一つひとつの想いに寄り添ったお手伝いを続けてまいりたいと、あらためて感じました。

2026年1月25日 担当:川口