白子斎奉閣
歩まれた人生を映し出す思い出の品と、家族の愛に包まれたお葬式
定年までお仕事を勤めあげられ、地域社会の発展に尽力された故人様。サッカーは単なる趣味ではなく、人と向き合い、育て、支える大切な場所でした。地元少年団のコーチとして多くの子どもたちを指導し、グラウンドでは真剣な眼差しで子どもたちに寄り添い、地域のために力を尽くしてこられました。

ご家族様にとっても、故人様はかけがえのない存在でした。お子様が幼少の頃には、ご家族でサーキットへ出かけるなど、共に過ごす時間を何よりも大切にされていました。お孫様が生まれてからは、毎年夏にはバーベキューや花火を楽しみ、お孫様のためにプールを用意されたそうです。また、お孫様の誕生を記念して植樹された老梅の木を大切に育ててこられたことからも、その深い愛情が伝わってまいりました。
「世話好きで、周囲への気配りを忘れない。いつも身だしなみを整え、幅広い知識がある人。優しいけれど時に厳しい一面もあった」。ご家族様はそのように語ってくださいました。息子である喪主様から見たお父様は、サッカーのコーチでもあったため厳しい存在でもありましたが、それ以上に偉大な背中を見せてくれる父であったと語られました。その言葉には尊敬と感謝がにじんでいました。
お打ち合わせの中で、私はお式に沢山の方が参列されるご様子でしたので、「会場に故人様の思い出の品など飾られますか?」とお伺いいたしました。するとご家族様は「沢山あるので是非飾らせていただきます」と喜んでくださいました。
式場には、数々の写真やサッカーにまつわる展示品が並びました。ユニフォームや記念の品々が整然と飾られ、まるでこれまでの歩みを物語るギャラリーのようでした。それをご覧になった参列者の方々からは、「すごい!」という声があがり、故人様がどれほど多くの方に影響を与えてこられたかを改めて感じるひとときとなりました。

地域でのご功績、そしてご家族様への深い愛情。そのすべてが一つの空間に集い、あたたかな空気に包まれたご葬儀でした。多くの方々に慕われ、ご家族様の深い愛に包まれたあたたかなご葬儀に携わらせていただけた事を、こころより感謝しております。

2026年2月3日 S家様(担当:木全)