四日市中央斎奉閣
最初で最後のラブレターです

「最初で最後のラブレターです」。
先日、北大谷斎場でお葬儀をされた、故人様の奥様がそうおっしゃりながら、そっと棺の中へお手紙を納められました。
便箋いっぱいに綴られた、故人様への想い。
はじめは皆様の前で読まれることも考えられたそうですが、「涙で読めなくなってしまうから」と、お手紙という形にされたそうです。
「夫からは何度かラブレターをもらいましたけどね。50年以上も前のことですけど」。少し微笑みながら、そうお話くださいました。
「ご夫婦はどのような人生を送られたのですか?」とお尋ねすると、「山あり谷ありの、ジェットコースターのような人生でした。でも最後が良かったから、“終わりよければすべて良し”としましょう」。と、穏やかに語ってくださいました。
その想いは、お通夜とお別れの際にお流ししたオリジナルソング『ラシメロ』にも反映されていました。

ラシメロは、故人様との思い出やお人柄を事前にご家族様にお伺いし、楽曲を作成する斎奉閣オリジナルの商品です。旅行の思い出や口癖、故人様にまつわるさまざまなエピソードを、約3分半の歌に仕上げます。曲が流れると、ご参列者様からは「これ、おじいちゃんのことだ」。そんな声が自然とあがりました。そして、故人様の奥様は、静かに涙を流しておられました。
最初で最後のラブレターは、こう締めくくられていました。「強くしてくれてありがとう。楽しいことばかり思い出します。また会いましょう。ありがとう、ありがとう、お父さん」。
50年の歳月の中には、きっとさまざまな出来事があったことでしょう。
それでも最後に、こんなにも温かなラブレターを贈られた故人様は、きっと幸せだったに違いありません。
とても素敵なご夫婦のお葬儀をお手伝いさせていただけたことに、心より感謝申し上げます。
2026年2月28日 O家様(担当:小山)