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津北斎奉閣

人生の歩みをかたちにしてお見送りしたひととき

公開:2026.03.22

ご葬儀の時間は、故人様の人生を振り返り、ご家族や関わりのあった方々の想いを重ねる大切な時間でもあります。今回のお見送りでは、ご家族と一緒に思い出を一つひとつ丁寧に振り返りながら、故人様らしさが伝わる空間づくりを行いました。

故人様は、岡山県にて五人兄弟の末っ子としてお生まれになりました。周囲に流されることなく、ご自身の信じた道をまっすぐに歩まれる芯の強いお人柄で、獣医師として長年歩んでこられました。特に子牛の健康を守ることに心を尽くされ、風邪をひかせないための「子牛用ジャケット」を考案されたことは、当時多くの方の印象に残る取り組みとなりました。最初はさまざまな声もあったそうですが、命を守りたいという想いのもと努力を重ねられ、その取り組みはやがて広く知られるようになりました。

ご葬儀の準備を進める中で、ご家族とのお話から「晩年は絵を描くことを楽しみにしていた」という思い出をお聞きしました。そこで式場の思い出コーナーには、故人様が晩年に描かれた作品を飾らせていただきました。キャンバスに向かう穏やかな時間を思い起こすように、ご家族も足を止めながら静かに見つめておられました。

   

さらに、故人様が考案された子牛用ジャケットの現物を会社の方がお持ちくださり、ご家族とも相談のうえ、担当スタッフが思い出コーナーに展示させていただきました。長年お仕事に情熱を注いでこられた証でもある品に、多くのご参列の皆様が足を止め、懐かしそうにご覧になっていました。

 

また、従業員の方々も多く参列され、故人様が長年携わってこられた会社のパンフレットをお棺へ届けられました。共に仕事に向き合ってきた仲間としての敬意と感謝の想いが、その場に静かに広がっていました。

式当日、式場に並ぶたくさんの供花をご覧になった喪主様は、「こんなにも多くの方が父のために花を届けてくださって、本当にありがたいことです。改めて、人としての大きさを感じました」とお話しくださいました。故人様がこれまで多くの方々とのご縁を大切にされ、信頼を築いてこられたことが、会場に届けられた花々や人々の想いからも伝わってまいりました。

ご家族を大切にされ、仕事に誠実に向き合いながら歩んでこられた故人様。その人生の歩みは、ご家族や周囲の方々の心の中で、これからも温かな記憶として生き続けていくことでしょう。私たちもまた、ご家族の想いを大切に受け止めながら、その方らしいお見送りのお手伝いをこれからも心を込めて務めてまいります。

2026年2月28日 長宗家様(担当:近田)