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生桑斎奉閣

愛情あふれる皆様に見送られ

公開:2026.03.22

九州で生まれ、18歳のときにたった一人で三重県へ来られた故人様。新しい土地で懸命に歩みを重ね、ご家族を育て、自宅までご自身の手で建てられたと伺いました。そのたくましい生き方からは、どんな時も前を向き、周囲から頼られる存在であったことが自然と伝わってまいります。多趣味で、なかでも鮎釣りをこよなく愛され、毎日晩酌をすることも楽しみにしておられました。とりわけ日本酒を好まれたというお話には、日々を大切に味わいながら過ごしてこられた故人様らしさがにじんでいました。

ご家族様にとって故人様は、頑固な九州男児でありながら、とても優しい方だったそうです。洗濯物を取り込んでくれるようなさりげない思いやりの積み重ねが、日々の暮らしの中で大きな支えになっていたのを感じました。ご逝去があまりにも急であったため、ご家族様は「早すぎる」と口々に話され、その胸中には戸惑いと深い寂しさがあふれていたようにみえました。

 

お打ち合わせでは、「頑張ってくれていたから沢山お酒を入れてあげたい」「初めての事で不安しかない」というお気持ちをお聞かせくださいました。私は、斎奉閣がお手伝いさせていただくのでご安心いただきたいこと、そして最後の夜をご一緒に過ごされる中で、故人様がお好きだったお酒を少しずつお棺へお入れすることをご提案しました。ご家族様はその提案を喜んで受け止めてくださり、お通夜後の親族控室は、まるで親族皆様で囲む宴のような、あたたかく和やかな時間になりました。

 

きっとその輪の中心には、いつものように故人様の面影があったのだと思います。好きだったお酒が並び、思い出話が自然とこぼれるそのひとときは、悲しみの中にも確かなぬくもりがありました。また、ご兄弟からは九州のご実家へお骨を持ち帰りたいとのお声もあり、故人様が生まれ育った地との絆の深さも感じられるご葬儀となりました。

 

最初のお打ち合わせの時から、ご家族様ご親族様の愛情の深さを強く感じておりましたが、お通夜後のひとときは、その想いが何よりもよく表れていたように思います。皆様のやさしさに包まれながら見送られるお姿に、故人様もきっと安らかなお気持ちでおられたのではないでしょうか。このたび大切なお見送りをお手伝いさせていただけたことに、心より感謝申し上げます。故人様がご家族様の心の中で、これからもお好きだったお酒のぬくもりとともに、あたたかく生き続けていかれることを願っております。

2026年3月4日 O家様(担当:広瀬)