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鈴鹿中央斎奉閣

家族葬

山好きのお父さん 孫の夢を後押し

公開:2020.05.26

故人様の長女様が遺影の写真をお選びになられたときに、登山仲間や愛犬と一緒に山登りをしている写真がスマートフォンにたくさんあったそうです。 写真を見せていただくと楽しそうに写っている写真ばかりでしたので、一つの画面に複数枚の写真を写して小さくなってしまうよりも、大きな画面で写真をたくさん見ていただけるように、スライドショーにする事を提案しました。 また、その横には天国でも変わらず登山を楽しんでいただきたいと愛用の登山用品を飾り、すぐに登山へ出発できるように準備をしました。 通夜式後に長女様がこのスライドショーを見て、一言 このスライドショーを登山仲間にも見せてあげたいとおっしゃって、「後で動画を撮ってLINEで送ってあげよ」と言っていたのがすごく印象的でした。

生前はご家族に対してもとても優しく、お孫様の成長を目を細めて見守っておられたようです。 お孫様は幼少の頃より音楽の習い事をしていた事もあり、吹奏楽部に入って演奏していくうちに音楽の楽しさ、喜びを感じるようになったそうです。現在はサックスを演奏していて、将来の夢はサックスの演奏者を目指しているそうです。ご両親は反対されいましたが、そんな中でも故人様は夢を信じて努力し続ければ必ず叶うと後押しをしていたそうです。 お孫様からこれからの決意とおじいさまに感謝の気持ちを伝えたいと言われたので、お別れの前に演奏をし、故人様に聞いていただいてはどうですかとお話ししました。 スライドショーに写しだされた写真の数々からは故人様が生前本当に登山を楽しみ、仲間と過ごす時間を大切にされていたことがわかりました。また、お孫様の演奏には様々な想いが感じられ、故人様も安心して聴かれていたのではないかと感じました。突然のお別れで、故人様にゆかりのある方々が全員集まれたわけではなかったですが、私自身やスタッフもご遺族様同様、「身近な愛」に触れることができ、心に残る素敵な葬儀に立ち会えてとても嬉しくなりました。  

2020年5月6日 T様(担当:水谷)