桑名斎奉閣
家族葬
私を頼っていただき、ありがとうございました。
故人様はお寺のご住職であり、三重平安閣と連携している施設の苑長でもありました。 初めてお会いしたのは、17年程前です。 故人様が施設の副苑長時代、その施設の入居者の方がお亡くなりになった時、連絡先をお伝えした事がご縁となり、お電話をいただくようになりました。故人様は私に様々なお話をしてくださいました。 故人様の父である前住職がお亡くなりになられた時も直接ご連絡をいただき、斎奉閣にて密葬、お別れ会を執り行いました。 その後も、前住職の奥様である故人様の母、奥様のご両親の訃報の際にも直接ご連絡をいただきました。故人様が「これでみんな送ったし、当分ないよ。」と話していた矢先にお亡くなりになりました。 私が勤務している時、ご長男様からのお電話があり、ご住職である故人様が亡くなったという連絡を受けました。私は唖然としてしまいました。ご長男様からも突然すぎて、「そちらに頼るしかない。」と思い電話をしたとのことでした。私は急いでお寺に向かいました。 お寺に着き、まず故人様であるご住職の顔を見て、手を合わせました。気さくにお話していただいていたご住職がいつもの顔で眠っています。その姿をみて、自然と涙がこぼれました。 その後の打ち合わせでも、葬儀をいつにするのか、どのような形で行うのか、連絡はどこまでするのかなど、なかなか決まりません。お寺様であるため、本山への連絡、檀家への連絡など、一般的な葬儀とは異なります。 当初、次の日の通夜を希望されていましたが、突然の事で戸惑いもあったようですので、皆様への案内の仕方、葬儀の準備の大変さをご説明し、一緒にご相談していたお寺様方にも承諾いただき、一日延ばす事を提案しました。 そのため、遺影写真もじっくり選んでいただく時間があり、喜んでみえました。 祭壇も、故人様の父である前住職の時の資料を参考に決めていただきました。 そして、通夜、葬儀、初七日と執り行いました。私もずっと一緒に立ち会い、お別れをしました。 数日後、ご請求書をお届けした時や、四十九日法要に訪問した時も、奥様やご長男様から今後のことなど相談を受けました。 故人様から頂いたご縁を大切にして少しでもお力になれるように、お手伝いしていきます。
2021年8月8日 K様(担当:神内)