息子と一緒に待っててな。

三年前、喪主様は一緒に住んでいた息子様を先に亡くされています。 今回、喪主様の最愛の奥様を亡くされました。急な事でとても淋しそうでした。 生前、奥様は息子様を桑名斎奉閣でお見送りされた際、とても会館を気に入っていただき、喪主様に「私達もここで葬儀したいね。」と言っていただいていたそうです。 息子様の時以上の事が出来ればと、一生懸命お見送りのお手伝いをさせていただきました。 前回会館では、息子様が愛用していたバイクの写真とヘルメットを飾っていたのですが、奥様は茶道や華道をされており、使っていた道具を飾ることになりました。 大きくて持ってこれなかったお茶のお道具入れや、家に飾ってあったお花は写真を撮り、お茶の道具と一緒に飾った後、最後は棺の中にも入れていただきました。 思い出に残る写真を残したいとの事でしたので、式前や式中、お別れの際など、こちらで沢山写真を撮らせていただき、データをお渡ししました。 また、息子様のご葬儀の際と同様、出棺の際ご自宅に寄り最後のお別れをしました。 息子様の時はバイクと一緒に写真を撮りましたが、今回は玄関に飾ってある奥様が生けたお花の前で、写真を撮りました。 会館からご自宅に帰る際も、喪主様は撮った写真のお話をされ、とても喜んでいらっしゃいました。 お別れという場であるご葬儀でも、皆様の思い出のお手伝いが出来てとても良かったです。   2023年４月3日　W家様（担当：神内）