生桑斎奉閣
家族葬
幸せを感じる瞬間
先日担当させていただいたY様。お母様のご逝去に際して、言葉では表しきれないほどの深い悲しみに包まれていらっしゃる中、それでもなお、初めてお会いした際に「げんきさん、素敵なお名前ですね」と気遣ってくださったことが、心に深く残りました。
どんなに悲しみが大きくても、その中に温かさを感じさせるY様の優しさに触れることができ、私も深く感動しました。
打ち合わせの際に「故人様が生前にお好きだったものや趣味はございますか?」とお尋ねすると、「チョコレートが大好きでした。いつもよく食べていました」とお答えいただきました。
その言葉から、故人様が愛されている姿が思い浮かび、どこか温かな想いが心に広がりました。
この温かさを形としてご提案しなければならないと強く感じました。
そこで、故人様のお好きだったものにちなんで、思い出コーナーにチョコレートを並べ、心を込めてコーディネートさせていただきました。
ご家族、ご親戚、弔問に来られた方々からも、大変喜んでいただけて本当に嬉しく思いました。
また、ご遺影にする写真もいくつか候補がありましたが、考えに考え抜いた一枚を選びました。
仕上がった遺影写真をお見せした際、Y様の表情がぱっと明るくなり、心から喜んでいただけたことに、私も大きな安心と感動を覚えました。
お別れの場では、故人様が愛したチョコレートとお花に囲まれて旅立たれました。
まるで故人様が生前のようにチョコレートを楽しんでいる瞬間を、その場にいる私たちみんなが思い返していたかのような、温かな時間だったように感じました。
故人様にとって、チョコレートは単なる食べ物ではなく、幸せを感じる大切な瞬間そのものであったのではないかと思います。私たちにとってもその瞬間が心に残り、忘れられないものとなりました。
2025年2月17日 Y家様(担当:中島)