春の柔らかな日差しの中、最愛の家族に見送られて

桜の開花が近い3月24日、尊い生涯を閉じられ旅立たれた伊藤照子様

お亡くなりになる直前まで笑顔の絶えない優しく明るいお方だったと、ご家族様が感慨深く語っていらっしゃったのが印象的でした。

ご縁あってお手伝いさせていただく事になった私が見たのは、照子様のお人柄が、そしてご家族の皆様の愛が溢れる思い出の品の数々でした。

ご家族様が心を込めてご用意された品々が、故人様を送り出すために思い出コーナーに並べられました。カラオケをこよなく愛し、町内のカラオケ大会に出場するほどの歌声で楽しまれていた故人様のために、思い出コーナーにはマイクも飾られました。歌は多くのレパートリーを持ち、お元気に歌われる姿は、周りの人々にも元気を与えられていたそうです。春の訪れを感じさせるお花や桜餅も、お花がお好きだった故人様のためにご家族様がご用意をされました。

老健の全国紙の表紙に選ばれるほどの温かいお人柄と、その笑顔が印象的でした。ご家族だけでなく、施設の皆様にも心から愛されていたことが伝わる、素晴らしいお写真も拝見しました。その笑顔からは、周囲の人々にどれだけの幸せを与えていたのかが、ひしひしと感じられました。

ご葬儀の最期は、ご家族様がお選びいただきました桜柄のお棺に包まれて旅立たれました。桜の季節に旅立たれた故人様を、お好きだった桜の花で包んであげたいというご家族ならではの優しい心づかいが感じられました。

皆様の愛が溢れるご葬儀をお手伝いさせていただき、温かい気持ちを頂きました。これからも皆様に寄り添ったご葬儀のお手伝いができるように日々努めてまいります。

2025年3月26日　伊藤家様（担当：広瀬）