四日市中央斎奉閣
家族葬
ありがとうを咲かせた日~母の日に結んだ、ありがとうの絆~
故人様は、民謡を趣味とされ、友人の方々と共に楽しい時間を過ごされました。食べることも大好きで、息子様ともよく外食に出かけられており、にぎやかで温かい日常の光景が自然と心に浮かびました。
ご家族様にとって故人様は、常に周囲を気遣う優しい存在でした。姉妹仲が良く、お持ちいただいた思い出のお写真からは、その深い絆が自然と想像できるほど、温かく素敵な雰囲気が伝わってきました。
ご葬儀に際しては、故人様がお花をお好きだったことから、たくさんのお花でお送りができるようご希望がありました。
ご家族様からは、それぞれの想いを込めた三つの品―ご親族皆様で作成されたフラワーボックス、リラックス効果のあるラベンダーの花束、思い出のお写真―を、それぞれの手でお棺に納めていただきました。
そして、ご葬儀の日程が4月27日と母の日に近かったこともあり、お孫様がご用意された赤やピンクのカーネーションのご供花は、お別れの場面に合わせてスタッフがお手伝いし、花束の形にまとめてお棺へお納めいただきました。母の日にちなんだ特別な贈り物として、故人様への深い愛情を込めて手向けました。お別れの際には、ご家族皆様の手で、お顔まわりから足元までたくさんお花を手向けていただき、「お花に囲まれて送り出せてよかった」という、あたたかなお言葉をいただけました。
お別れの時間には、特別な「会符」をご用意いたしました。
会符とは、「また会いたい」「ずっとつながっていたい」という想いを形にする、特別なお別れのしるしです。
中央に故人様のお名前を記した木札を、告別式の場で二つに割り、一片は故人様の胸元へ、もう一片はご遺族様のお手元に「お守り」として残ります。
たった一組しかないこの木札は、来世での再会を願う“ふたたび会うしるし”として、斎奉閣がご用意している新しい供養のカタチです。故人様への想いが深いM家様だからこそ、形として残る「会符」をご提案させていただきました。
ご葬儀をお手伝いする中で、私自身もご家族様との温かな時間に心癒されるひとときをいただきました。私自身、親戚が少なく、家族が集まる機会も少ないため、控室でご親戚の皆さまが和やかにお話されているM家様の雰囲気がとても素敵で、思わずうらやましい気持ちになりました。故人様は、ご家族に温かく見守られながら、四十九日法要に合わせて、愛する故郷・熊本へと帰られるご予定です。
そんな素敵なM家様の大切なご葬儀を担当させていただけたこと、心より感謝申し上げます。
2025年4月27日 M家様(担当:神野)