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菰野斎奉閣

家族葬

お花に囲まれたお旅立ち

公開:2025.05.06

93歳でご逝去された故人様は、生前とてもお花を愛された方でした。
なかでも「シンピジウム」は特にお好きだったようで、ご自宅でも大切に育てていらしたそうです。

ご家族様は、「母は本当にお花が好きだったから、たくさんのお花で送りたい」とおっしゃっており、「家族であたたかく見送りたい」というお気持ちも伝わってきました。

その想いに寄り添い、故人様がお好きだったシンピジウムの花をご用意し、「お花がお好きだったと伺いましたのでご用意させていただきました。たくさんのお花で、故人様を見送っていただければと思います」とお伝えしました。
その言葉に、ご遺族の方々が「ありがとう」と声をかけてくださったことが、とても心に残っています。

 

お通夜の後には、ソラフラワー(天然素材のアートフラワー)にラベンダーの香りをまとわせる「KAGURU(かぐる)」のセレモニーも行いました。


故人様が安らかに眠っていただけるようにと、ご遺族が心を込めて作られたソラフラワーに、アロマオイルをかけて香りをまとわせ、お別れの時を彩りました。

 

告別式ではやさしい香りとともに、その花もお棺へ。思い出コーナーに飾られていたシンピジウムの花も、お別れの時には、ご家族の手でお棺の中へとそっと納めていただきました。

たくさんのお花に囲まれて、故人様は穏やかに旅立たれていきました。

「きっと天国でもお花を飾っていると思います」
そんなご家族様のお言葉に、思わずこちらも胸が温かくなりました。

お花が好きだった故人様にふさわしい、やさしさと彩りに包まれた、あたたかなご葬儀でした。

2025年4月25日 H家様(担当:近藤)