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家族葬会館久居斎奉閣

家族の愛と温かな思い出とともに見送るお葬式

公開:2025.12.12

長野県ご出身の故人様は、戦争を経験されたのち、上官の縁で三重の地へ移り住まれました。夜間学校で学びながら努力を重ね、三重大学の事務職に就かれた堅実な人生。その生き方は「真面目で几帳面」という喪主様のお言葉にもあらわされていました。また、ふるさとを大切にされていた故人様は、実家から見た風景写真を生涯大切に飾られていたとのことで、その想いの深さが伝わってきました。

 

ご家族の皆様にとって、故人様は「穏やかでやさしい人」。特にお孫様から伺ったお言葉からは、ご生前の温かなまなざしや優しい声が目に浮かぶようでした。喪主様は「単身赴任が多く、あまり親孝行ができなかった」と語られ、胸の奥にある想いを静かに明かしてくださいました。

ご葬儀の打合せが進むなかで、「飾りたいものや納めてあげたいものがある」とのご希望があり、私どもからは、「通夜から飾って、お別れ時にお納めしましょう」とご提案しました。100歳のお祝いで使用されたピンクの帽子とちゃんちゃんこ、ご家族の写真、故郷の風景写真、毎朝欠かさなかった牛乳・バナナ・レーズンパンなど、故人様の日常と想い出を丁寧にお飾りしました。喪主様から「いいじゃないか~」と笑顔のお言葉をいただき、写真を撮られる姿が印象的でした。

 

また、甘いものがお好きだったとお聞きしていたので、赤福をご用意し、葬儀当日にお供えいたしました。「赤福がお好きだったとお伺いしていましたのでお供えさせていただいたのですが」とお伝えすると、「本当に好きだった。準備が出来なかったのでうれしい・・ありがとう」と感謝のお言葉をいただきました。お孫様が涙ぐまれていたご様子も、深い絆を感じさせてくれました。

 

お別れの時には、「棺を囲んで家族写真を撮ってほしい」とのご希望があり、私がシャッターを押させていただきました。ご家族皆様の繋がりが本当に温かく、心に残るひとときとなりました。

お供えや展示をご覧になったときの「ありがとう」の一言に、私自身も胸が熱くなり、お手伝いができたことへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。こうして、ひとつひとつの想いを形にしながら見送るお葬式の大切さを、改めて感じさせていただきました。

T家の皆様、このたびは大切なご葬儀をお任せいただき、本当にありがとうございました。

2025年12月3日 T家様(担当:川口)