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亀山斎奉閣

歌とともに、やさしく包むお見送り

公開:2026.02.07

歌をこよなく愛し、周囲の人の心をやさしく包み込んできた故人様。「母の姿を思い浮かべると、自然と歌を口ずさんでいる情景が浮かびます」―ご家族様はそうお話しくださいました。「琵琶湖周航の歌」「知床旅情」「月の砂漠」。どれも、故人様が日常の中で歌われてきた曲です。ご入居されていた施設でも、その澄んだよく通る声で歌われ、周囲の皆さまがその時間を楽しみにされていたそうです。詩吟にも親しまれ、人生の節々で“声”を通して想いを伝えてこられた方でした。

ご家族様にとって故人様は、いつも明るく、誰に対しても優しい存在でした。年を重ねてもなお、ピュアで純真な乙女のような心を持ち続けておられたそうです。そのやわらかな笑顔と穏やかな佇まいは、ご家族様だけでなく、周囲の人々の心にも深く残っていました。

ご葬儀のお打ち合わせの中で、ご家族様からは「誰に対しても優しい人だった」と伺いました。そして、先ほどの三曲を耳にすると、今でも歌っているお母さまの姿が鮮やかによみがえるのだとお話しくださいました。その言葉の端々から、故人様への深い感謝と愛情が感じられました。

 

お葬式にあたってのご希望は、「母がよく歌っていた曲を流してほしい」「しんみりとした感じではないお葬式にしたい」というものでした。悲しみ一色ではなく、故人様らしさを大切にした、あたたかな時間にしたいという想いが込められていました。

 

故人様が今年百歳を迎えられるご年齢であったことから、百寿のお祝いの色は白や桃色が一般的であるということで、ご家族様は淡いピンク色のお棺をお選びになりました。祭壇のお花もピンクと白を中心に整えさせていただき、やさしく華やかな空間となりました。

祭壇をご覧になったご家族様は、「お葬式というと暗くしんみりとしたイメージだけど、もうすぐ100歳になるお母さまを送るにふさわしい華やかな雰囲気の式場になった」と、とても喜んでくださり、そのお言葉に、私自身も胸が温かくなりました。

淡いピンク色のお棺と花々に包まれた式場は、やさしい雰囲気に満ちていて、参列された方々からも、「喪主様が選ばれた棺が淡いピンク色で、故人様をお送りするのにとても良い感じ。故人様にもとても合っている」とのお声が聞かれ、皆さまが穏やかな表情で故人様を偲んでおられました。

 

また、お打ち合わせの中で、故人様は伺った三曲以外にもたくさんの歌を歌われていたこと、そしてお亡くなりになった後、施設からご自宅へお帰りになる際に、施設の方々が歌を歌って見送ってくださったというエピソードをお聞きし、故人様がどれほど周囲に愛されていたのかを強く感じました。

歌とともに歩まれた百年の人生。その締めくくりは、悲しみだけではなく、感謝とぬくもりに満ちた時間となりました。故人様のお人柄とご家族様の想いを大切にし、温かく穏やかなお別れの場となるよう、私も心を込めてお手伝いさせていただきました。「故人らしいお葬式だった」とのお言葉を頂戴し、担当者として安堵するとともに、深く感謝しております。この大切なひとときに関わらせていただけたことを、心よりありがたく思っております。

2026年2月3日 M家様(担当:佐藤)