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和ごころ末広

いっぱい いっぱい ありがとう

公開:2026.03.16

ご家族様にとって故人様は、とにかく家族思いの優しいお父様でした。お打ち合わせの当初は、初めてのお葬式に戸惑いも大きく、「何もわかりません」とご心配されていました。そのため私は、「大丈夫です。皆様のサポートお手伝いさせていただくために、本日わたくしが来させていただきました。お話の途中でも構いませんので、わからないことは何でもおっしゃってくださいね。」とお伝えし、少しでも安心していただけるよう努めました。喪主様である長女様、妹様、お孫様おふたり、そして奥様とお話を重ねる中で、皆様の明るさと仲の良さが感じられ、故人様が築いてこられたご家族の絆の深さを感じました。

 

当初は鈴鹿中央斎奉閣でのご葬儀をご希望でしたが、家族葬であることを踏まえ、私は一日一組貸し切りで、故人様との時間をゆっくり過ごしていただける和ごころ末広をご提案しました。ご家族様も「場所も分かるし、ゆっくり過ごせるならいいかな」と受け止めてくださいました。

さらに、心に残るお葬式にしたいという思いを受け、「ラシメロ~らしいメロディ~」をご提案いたしました。ラシメロとは、ご家族様から伺った故人様との思い出やお気持ちを一つの歌にして、皆様で想いを共有していただける斎奉閣だけの商品です。ご家族様の言葉やエピソードをもとにした歌が流れることで、故人様との思い出を改めて振り返り、皆様でその想いを分かち合う時間となります。

最初は恥ずかしさや戸惑いもあり、少し照れたご様子で笑っておられました。それでも、これまで私が携わってきたご葬儀での経験や、ラシメロをお願いしてよかったというお客様のお声をご紹介すると、「そこまで言うのなら…」とご依頼いただきました。

 

そしてお通夜当日、奥様や喪主様、妹様たちとご一緒に、会場で歌詞をお渡ししラシメロを聴いていただいたとき、妹様が涙を浮かべておられました。そのご様子を見て、故人様への思いが確かに歌となって心に届いたのだと感じ、私も胸が熱くなりました。その歌の中でも特に印象深かったのが、名古屋の松坂屋でお母様と出会われた頃のお話でした。故人様が奥様に電話番号を聞き、その番号を書いた紙をうっかりなくしてしまわれたそうです。この微笑ましいエピソードはご家族様も知らなかったそうで、ラシメロを通して故人様のお人柄に触れることができました。お互いに一目惚れだったというそのお話は故人様ご夫婦の素敵なエピソードを家族みんなで共有できた瞬間でした。

お通夜後のお見送りの際には、お孫様のおひとりがずっと故人様のお顔を見つめておられました。すると、もう一人のお孫様が何も言わず、そっと肩に手を添えられたのです。その自然な仕草に、ご家族の深い思いやりと絆が表れていて、本当に素敵なご家族だと感じました。

また、故人様が寂しくないよう応援の意味を込めて会符(えふ)もご提案し、参列された皆様には最後に故人様のお手を握っていただきました。会場には静かなぬくもりが広がり、故人様も皆様のやさしさを感じておられたことと思います。

野球もお好きだった故人様には、大リーグで大活躍する日本人選手のユニフォームをお召しいただきました。ご家族様は「きっとWBCも見たかっただろう」と、故人様を見つめておられました。ご参列の皆様からは「いままでありがとう」とのお言葉も聞かれ、それぞれの胸の中にある感謝がやさしく式場を包んでいました。

ご家族様の言葉から生まれた「いっぱい いっぱい ありがとう」というラシメロのフレーズは、単なる言葉ではなく、このご家族様の歩んでこられた時間や思い出そのものをメロディにしたように感じられました。故人様らしさ、ご家族様らしさがまっすぐに表れた、かけがえのないお葬式だったと思います。この大切なひとときに携わらせていただけたことに、心より感謝しております。私にとっても、いっぱい いっぱい、ありがとうございました。

2026年3月6日 JJ様(担当:津田)