鈴鹿中央斎奉閣
もう、我慢しなくていいよ
通夜後の打合せ時に、喪主様と奥様と故人様の話になりました。
故人様は入院生活が長かったそうです。食べることがお好きだった故人様。糖尿病で食べ物の制限があり、かなり我慢をしていたそうです。
「何がお好きでしたか?」との質問に「お菓子」とお答えいただきました。次の日、朝のご挨拶でお供えして頂いたものをお預かりしました。
あられ、クッキーなどの他にお気に入りのぬいぐるみもありました。
そして和菓子もお好きだったとお伺いしていたので、季節の和菓子とその横に温かいお茶を準備しました。
「最後にお好きだったものをお棺に入れて頂ければ。」と喪主様にお伝えしました。
すると喪主様はお菓子を手に取り「もう我慢しなくていいよ。」と故人様に語り掛けました。
その姿がとても印象的でした。
2019年4月26日 A様(担当:川口)