上に戻る

和ごころ壬生野

家族葬

『ガザニア』花言葉は「身近な愛」そして「あなたを誇りに思う」

公開:2020.01.31

遺影の写真をお選びになられたときに、故人様は様々なお花と一緒に写った写真がたくさんあったそうです。 デイサービスに通われており、施設のイベントで楽しみにされていたのは桜のお花見。そして何よりも大好きだったのが「ガザニア」というお花。ご自宅には故人様が鉢植えされたガザニアの花があるそうですが、まだ開花の時期ではありませんでした。 そのような話をお聞きしたので、花屋さんに問い合わせをしガザニアがあるか聞きましたが、やはりこの時期は無いとのこと。しかもこの花は切り花ではあまり出回らないそうです。 故人様とご遺族様を繋ぐ花だと感じ、モニターにガザニアの花を映し、デイサービスの思い出のアルバムとともに展示しました。 生前は何よりもお孫様の成長を目を細めて見守られていたそうです。お孫様が幼少期の時に送った誕生日のメッセージカードを大切に保管されていました。偶然にもお通夜の日が故人様の誕生日で、通夜式後にはご家族で故人様の棺を囲み過ごされていました。 家族を思い、人を愛し、そして愛された故人様。 ご遺族の皆様に「カザニア」という花を通じて、思い出という形見を残して逝かれました。 葬儀式の中で、ご家族から故人様へのお手紙を代読させていただきました。その中で「私たちの誇りです」と感謝の気持ちを伝えておりました。想いの詰まった「カザニア」の花の写真をご家族お一人お一人にお渡しし、棺に納めていただきました。 ガザニアの花を準備できなかったのは残念でしたが、モニターに映し出された花と写真に囲まれ、故人様の誕生日に最期の素敵な贈り物をしていただくことができ、ご遺族の皆様にはとても満足していただけたようです。私自身やスタッフもご遺族同様、「身近な愛」に触れることができ、心に残る素敵な葬儀に立ち会えてとても嬉しくなりました。 ご自宅にある鉢植えのガザニアの花が咲くたびに、故人様の笑顔が思い出されることと思います。

2020年1月18日 O様(担当:中子)