伊賀斎奉閣
一般葬
かけがえのない家族 楽しい時を過ごした友人 大好きなバイクと車に囲まれてのお別れ
故人様は多趣味で友人が多かったため自宅兼会社事務所は、大好きな仲間が自然と集まる場所だったそうです。 奥様より、親しかったみんなと愛車で囲んで見送ってあげたいから、大型バイク HONDA X4(エックスフォー)1300㏄を館内へ展示してほしいとお話がありました。 闘病が長く、1年くらいは整備も手につかず、ホコリをかぶりエンジンも掛からなかったバイクは、バイク仲間の皆様が時間をかけて丁寧に整備し洗車までしてくれたそうです。 ご遺族と仲間の皆様の思いを聞き、何とか実現したいとホールを広げて展示することができました。
どの方も展示してあったバイクを見て故人を思い出しながら涙ながらにご親族と語らいあっていました。 車も大好きで、学生時代はオフロードレースに参加するほど熱中されていたそうですが、結婚を機に危険なことはやめてほしいと奥様に言われてやめたそうです。 故人様の愛車はランドクルーザー。ご長男が幼少のころに購入してからバンパーを替え、シートを替え愛情を持って乗っていました。走行距離も25万キロ。故人様は『慣らし運転が終わってこれからや』とまだまだ乗り続けるつもりだったそうです。
また、奥様とご長男からお酒も大好きだったとお聞きし、故人様への最後の献杯をご提案しました。冷えたグラスと氷をお棺の前へご用意して、特に好きだったというビールとハイボールをコップに注いでからお葬儀を開式しました。
バイク仲間の皆様の申し出で、出棺の際に霊柩車のホーンと共に故人様の愛車のエンジンをふかして旅立ちました。
出棺の後、片づける際にバイク仲間の方が気づいたこと。 大好きだったバイクの時計が故人様が亡くなった時刻 【4:09】を指して止まっていました。 このことを知ったご家族は、愛車のバイクを通して故人様と繋がっているような感覚がしたと、少しだけ嬉しそうに話してくれました。
遺族の故人様への想いをできるかぎりをカタチとしてお応えすることと、またそのご期待以上にご満足いただけるようにご奉仕できるよう努めてまいります。今回の大森様から『本当に斎奉閣でよかったわ、ありがとう』というお言葉が私たちの励みとなりこの仕事のやりがいです。
2020年3月3日 大森様(担当:阿部)