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東員斎奉閣

一般葬

これからも、大好きな絵を描き続けてね

公開:2020.11.04

故人様は、癌で入院していましたが、家族や友人と過ごしたいとの想いから、亡くなる一週間前に自宅療養にされたそうです。 逢いたかった人にも逢え、亡くなる前日にはバーベキューをしたりと、残された時間をとても充実して過ごされていました。 故人様はトールペイントが趣味で、お家に作品が沢山飾ってありました。会館にお持ち頂いて皆様に見て頂いてはどうですかと提案した所、ご家族やご友人などの沢山の人と撮った写真、沢山の方から頂いた千羽鶴、使っていた筆や絵の具と共に飾ることになりました。 また、故人様は緑色が好きだったとお聞きしました。遺影写真の背景は、女性の場合はピンクや暖色系の色が多いのですが、緑色にしてお見せした所、「お母さんなら絶対こっち。」と喜んでいただきました。 東員斎奉閣の親族控室には、故人様への想いを綴っていただくためのお手紙セットをご用意しているのですが、ご葬儀の日の朝、息子さんと娘さんから、手紙を書いたので棺に入れたいというお話がありました。 「棺に納める前にぜひ読んでいただいたらどうですか?」と提案した所、少し恥ずかしそうでしたが、せっかくなのでとご自身で読んでいただく事になりました。 2人の娘さん、最後に息子さんが、それぞれの想いがこもったメッセージを故人様に伝えていました。 その後は、皆様でお花を入れていただき、飾っていた筆と千羽鶴の一部を棺に入れました。 多くの方に見送られ、最期の時間を過ごされました。   2020年10月7日 O様(担当:神内)