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感動葬儀レポートFuneral-report
生桑斎奉閣

晩年を過ごした刻(とき)の愛用品

喪家様とお話をしている時に、
故人であるお父様が晩年をどのように過ごされてきたのか話してくれました。

~いつもの日常~
朝起きて、お出かけ。
家に帰り、夜が訪れたら寝る。

ただ、いつもの生活には、欠かせない「愛用品」が2つあります。

1つ目は「帽子」。
アメリカ旅行で何気なく購入した、LAと描かれたロサンゼルス・ドジャースの帽子。
お出かけ時には欠かせない友人とのこと。
何気ないお土産が、人生を共に歩む愛用品になりました。

2つ目は「耳かき」。
家族から「耳かきをしすぎ」と注意を受けるほど。
それでも好きだから、大好きだから、毎日使うものだから、
注意を受けても使い続けてきたから人生に欠かせない愛用品になりました。

半年前から入居した施設。
誕生日を祝ってくれる友達、スタッフと恵まれた場所。
しかし、入居してからは好きだった食べ物の飲食が難しくなったそうです。
今回は、お父様の晩年の暮らしをお聞ききし、愛用品、食べ物、飲み物をお父様のお近くにお供えすることをご提案させていただきました。
最後のお別れの時には、愛用品などの「思い出」を棺に入れていただきました。
喪家様からは「これでお父さんは明日からもいつも通りの生活を送ることができるわ。」とお言葉をいただきました。

偶然何気ない刻(とき)の「もの」が人生を共に過ごしてくれる「愛用品」に変化する。
一期一会の出会いを大切にしていかないといけないと考えさせていただきました。

2022年5月18日 田中家様(担当:岡崎)