【三重県】墓じまいに対して補助金は出る?費用の内訳や相場も解説

公開:2025.11.13

【三重県】墓じまいに対して補助金は出る?費用の内訳や相場も解説

近年「お墓の継承者がいない」「お墓の管理で子に負担をかけたくない」といった理由から、三重県でも墓じまいをする方が増えています。
しかし、墓じまいというと流れをイメージできなかったり、費用がかかりそうだと思ったりする方もいるでしょう。
実際に、墓じまいでは事前に工程を理解していないとスムーズに進まず、トラブルに直面してしまう可能性もあります。

この記事では、三重県で墓じまいする際の費用内訳や補助金の有無について解説します。
墓じまいの費用を抑える方法もあわせて紹介するため、ぜひ参考にしてください。

▼気軽にご相談ください。

 

【基礎知識】墓じまいとは

墓じまいとは、お墓を解体し、使用していた墓所を更地にした状態で返還することです。
ここでは、墓じまいの基礎的な知識を、以下の2つに分けて解説します。

  1. 流れ
  2. 近年の傾向

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

流れ

一般的な墓じまいの流れは7ステップです。

  1. 家族・親族からの同意を得る
  2. 今後の納骨先を決める
  3. 墓地の管理者に墓じまいの意向を伝える
  4. 改葬許可証を申請する
  5. 遺骨を取り出す
  6. 墓石を撤去し更地にする
  7. 決めておいた納骨先へ納骨する

墓じまいを検討し始めたら、のちのトラブルを防止するため最初に家族・親族に相談します。
次に納骨先について情報収集し、永代供養墓、納骨堂などのさまざまな選択肢から選びます。
行政への申請時に納骨先の住所が必要なため、後回しにしないよう注意しましょう。

墓地管理者への相談も、なるべく早めに行います。
とくに、檀家の場合は、事前の相談なしで墓じまいをすると高額な離檀料が発生する可能性もあります。

また、墓じまいには行政から発行される「改葬許可証」が必要です。
そのために、これまでの墓地管理者や新しい納骨先に書類の発行を依頼します。

遺骨をお墓から取り出す際には、僧侶を呼びお墓から故人の魂を抜くという意味がある「閉眼供養」をするのが一般的です。
その後、事前に契約した石材店に墓石を撤去してもらい、遺骨を新しい納骨先に移動させます。

それぞれの手続きについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

【関連記事】墓じまいとは?平均費用や手続きの流れなどについてわかりやすく解説

 

近年の傾向

近年では、全国的に墓じまいする方が増えています。
過去5年間の全国と三重県の改葬件数(※)は、下表のとおりです。

 

全国

三重県

2023年

16万6,886件

3,030件

2022年

15万1,076件

2,139件

2021年

11万8,975件

1,972件

2020年

11万7,772件

2,510件

2019年

12万4,346件

2,142件

※改葬とは納骨先を変えること

三重県では2020年のみ突出していますが、他4年のデータを比べると改葬件数の微増が確認できます。
増加の背景にあるのは「お墓を引き継ぐ血縁者がいない」「遠方に住んでおり管理ができない」などの事情です。
今後、このようなケースはさらに増え、墓じまいを検討する方も増加していく可能性があります。

なお、斎奉閣でも墓じまいの相談が可能です。
まだ検討し始めた段階の方でも丁寧にサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

引用:政府統計の総合窓口(e-Stat)|令和5年~令和元年 第4章生活衛生より 埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数,都道府県-指定都市-中核市(再掲)別

 

三重県で墓じまいする際にかかる費用

三重県で墓じまいする際にかかる費用について、おさえておきたいポイントは以下の3点です。

  1. 内訳と相場
  2. 費用が高くなるケース
  3. 費用を抑える方法

順に詳しく解説していきます。

 

【一覧表】内訳と相場

三重県で墓じまいする際の相場は、20万円〜400万円です。
内訳とそれぞれの費用相場は、下表のようになります。

墓じまい費用の内訳

費用相場

離檀料※1

3万円~20万円※2

墓石の撤去費用

1㎡あたり10万円~50万円

遺骨の取り出し費用

数千円~数十万円

閉眼供養・開眼供養費用

3万円~10万円

申請手続き費用

数百円~1,500円

新しい納骨先の契約費用

10万円~350万円

※1 檀家をやめる際にお礼として包むお布施
※2 離檀料はあくまでお布施であり、法律上の義務や明確な相場はありません。そのため、金額は寺院や地域の慣習によって大きく変動する可能性があります。

費用相場に開きがある理由は、選択肢が多いためです。
墓石の撤去は地域や店によって料金が違うほか、お寺や霊園によっては離檀料が必要ない場合もあります。
また、新しい納骨先の種類によって、下表のように費用は変動します。

 

費用相場

永代供養の合祀墓

10万円程度

納骨堂

20万円~150万円

新しいお墓

60万円程度〜

選択によっては高額な費用が必要なため、事前に入念な検討が必要です。

 

費用が高くなるケース

墓じまいの費用が高くなるケースでは、以下の理由が考えられます。

  • 新しくお墓を建てる
  • 遺骨の数が多い
  • 離檀料が高額になる
  • 重機が入れない立地・区画にある
  • 新しい納骨先が遠方にある

前述のとおり、新しくお墓を建てる場合では60万円以上の費用が発生します。
地域差もあるため、相場より高くなる可能性を考慮しておきましょう。

遺骨の数が多い場合は、遺骨を取り出す費用や新しい納骨先に支払う費用が高くなる可能性があります。
また、離檀料もお寺・霊園によっては契約書に記載されている場合があるため、早めの確認が必要です。

お墓の撤去作業に関しては、お墓の通路が狭く重機が通れない場合に人力での作業となるため、高額になりがちです。
お墓が山奥にある・新しい納骨先が遠方にある場合は、遺骨や墓石の運搬費がかさむ場合もあります。
墓石の種類によって、墓石処分費用が高額に設定されている石材店もあるため注意しましょう。

 

費用を抑える方法

墓じまいの費用を抑えるためには、費用の中で割合が大きい「墓石の撤去費用」と「新しい納骨先に支払う費用」の工夫がポイントです。
三重県で新しい納骨先に支払う費用を抑えるためには、下記の方法から選びましょう。

 

費用相場

永代供養の合祀墓

10万円程度

ロッカー型納骨堂

20万円~

海洋散骨

5万円~30万円

樹木葬

20万円~

永代供養とは、寺院・霊園の管理者が遺族の代わりとなって永代で供養していくことです。
合祀墓では骨壺から遺骨を出し、ほかの遺骨とともに埋葬されます。
個別の管理がないため費用負担が少なく、お墓を継承・管理していく人がいない場合に選ばれています。

ロッカー型納骨堂は、ロッカーのように仕切られたスペースに納骨する方法で、樹木葬は樹木を墓標とする方法です。
いずれも他納骨先より、費用を抑えやすい傾向にあります。
斎奉閣で墓じまいを支援させていただいた多くのお客さまも、合祀墓のあるお寺または民間の合同供養を利用されています。

また、費用を抑えるには墓石撤去を依頼する石材店選びも重要です。
石材店を選ぶ際は、複数社へ見積もり依頼し、現地を確認してもらう必要があります。

なお、斎奉閣が運営する霊園でも、合同供養墓で最大三十三回忌までお預かりが可能です。
無料事前相談においても、選択肢の1つとして墓じまいについての相談が可能です。

 

三重県には墓じまいの際に利用できる補助金はある?

三重県で墓じまいする際に利用できる補助金は、2025年時点ではありません。
全国的にも墓じまいの補助を設けている自治体はまだ少なく、対象となるお墓も限られているのが現状です。

  • 千葉県市川市:墓地使用料の返還・原状回復費用の助成
  • 千葉県浦安市:合祀室改葬等許可制度・墓石撤去費等助成制度
  • 群馬県太田市:八王子山公園墓地墓石撤去費用助成金

制度内容は自治体によって違いますが、墓石撤去にかかる費用を条件つきで補助したり、合祀墓への改葬費用を補填したりするものです。
これ以外にも、墓じまい後に墓地使用料の一部還付金を受けられる制度を用意している自治体も少数ですがみられます。

このような制度が設けられた理由は、お墓の継承者がいないために無縁墓が増えている問題によるものが大きいといえます。
無縁墓は管理されないため、墓地の環境や衛生面に影響が生じかねません。
最終的には墓地管理者や自治体が撤去しますが、費用は墓地管理者の自費または自治体の税金を使用することになります。

無縁墓が増えるのは自治体にとっても望ましくないため、全国的に墓じまいに関する制度は今後増えてくる可能性があるでしょう。
三重県でも将来的に補助金が出ることも考えられるため、自治体の動向を注視しておく必要があります。

 

三重県で墓じまいを検討している方は

墓じまいは、納骨先や費用など複数の要素が関係するため、夫婦や家族だけでの判断が難しい場合もあります。
納骨先によってその後の供養方法が違い、管理の負担も異なります。
将来の供養や、今後出てくる可能性のある補助金制度の動向も踏まえ、まずは専門家への相談がおすすめです。

斎奉閣には、地域に根差して65年以上葬儀や供養に向き合ってきた実績があります。
三重県内で23会館を展開し、葬儀施行数No.1(※)の実績を誇る地域密着の斎場です。
※当社調べ/2024年1月~12月の四日市市、鈴鹿市、いなべ市、東員町、桑名市、菰野町、亀山市、津市、名張市、伊賀市内の斎奉閣・和ごころ23会館合計葬儀施行数

三重県の各エリアにある傾向を理解したうえで、墓じまいのサポートもいたします。
三重県で墓じまいをご検討中の方は、ぜひお気軽に無料事前相談をご利用ください。

 

まとめ:補助金制度はまだないが三重県での墓じまいは少しずつ増えている

三重県において補助金制度はまだありませんが、墓じまいの件数自体は増加しています。
無縁墓の問題解決に乗り出す自治体も出てきており、今後三重県でも補助金制度が設けられる可能性はあります。

ただし、墓じまいは、納骨先の種類が多く費用内訳も複雑です。
後悔しないためには、専門家による適切なアドバイスを受けると安心です。

なお、斎奉閣では、経験豊富なスタッフが墓じまいのサポートをいたします。
三重県で墓じまいを考えている方は、無料事前相談をぜひご利用ください。

無料事前相談受付中

  • 残された家族の負担を減らす
  • 死に対する
    不安解消
  • 遺産相続のトラブルを回避できる

「事前準備を始めたいけど何から始めればわからない…」という方はお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

松田裕介(まつだ ゆうすけ)お客様サービス課 所長

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