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家族葬に親戚を呼ばないメリット・デメリット|トラブルの回避方法も解説

公開:2024.04.18  更新:2024.04.30

家族葬に親戚を呼ばないメリット・デメリット|トラブルの回避方法も解説

家族葬は、家族や故人に近しい人だけを招いて行う葬儀です。

小規模な家族葬を検討する際、親族を呼ばずに家族だけで済ませたいと考えている方もいるでしょう。

しかし、家族葬の範囲は明確に定まっておらず、「親戚を呼ぶべきか」「呼ばないとのちのち、不都合が出てくるのか」など不安になる方も少なくありません。

この記事では、家族葬に親戚を呼ばないメリット・デメリットを解説します。

呼ばない場合に起こりうるトラブル回避方法もあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

▼気軽にご相談ください。

 

家族葬に親戚は呼ぶべき?

家族葬に親戚を呼ぶべきかどうかは、葬儀の規模や故人の意志などによって判断が異なります。

親戚の範囲には決まりがないため、故人や遺族が思い描く葬儀の形式に基づいて、参列者を決められます。

家族の意向に沿いやすい自由度の高い葬儀であるため、喪主や遺族の主観に基づいてどこまでの範囲を呼ぶのか決めても問題ありません。

明確な規定がない分、判断に迷った際は、以下のポイントを参考にしてください。

  • 生前、故人と生計を共にしていた人に限定する
  • 何親等まで呼ぶかを決める
  • 家族葬の規模を決めてから、親戚の範囲を決める

故人の意向があれば尊重し、関係性を考慮した上で決定することが望ましいでしょう。

その際、参列や弔問を断ること自体は一般的であり、失礼にはなりません。

しかし、葬儀は故人との最後の別れの機会であり、参列できなかった人が不満を抱く可能性があります。

参列や弔問を断る際には家族葬である旨を伝え、のちのちのトラブルを避けるためにも丁寧に対応することが大切です。

家族葬で呼ぶ人の範囲や決め方について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

【関連記事】家族葬はどこまで呼ぶ?参列者の決め方や決める際の注意点をわかりやすく解説

 

家族葬に親戚を呼ばない3つのメリット

家族葬に親戚を呼ばないメリットは、以下の3つです。

  1. 故人との最後の時間を大切にできる
  2. 見送る側の肉体的・精神的負担が減る
  3. 葬儀にかかる料金を抑えられる

それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

メリット①:故人との最後の時間を大切にできる

家族葬では、参列者を限定することで、故人との静かな別れの時間を確保できます。

たとえば、親戚全員が参列する場合、挨拶や交流に費やす時間が増え、故人との別れの時間が十分に確保できないケースも少なくありません。

しかし、親戚を呼ばなければ、葬儀の準備や手間も軽減されます。

また、故人の思い出を振り返る時間や、家族同士で支え合う時間を持てます。

一人ひとりが故人との別れに集中できるため、感情をゆっくり整理でき、心を込めた最後の別れや思い出話ができるでしょう。

 

メリット②:見送る側の肉体的・精神的負担が減る

葬儀では、以下に挙げるような参列者への対応が欠かせません。

  • 香典のやり取り
  • お悔やみの言葉に対する会話
  • 会食での進行管理 など

葬儀の流れを覚え、参列者に気を配りながら進めることは、肉体的にも精神的にも大きな負担です。

親戚や友人など参列者が多いほど忙しさも増し、悲しみを感じる暇もなく葬儀が終わってしまうケースも少なくありません。

特に初めて喪主を務める場合は参列者への対応がなくなるだけで、負担が大きく軽減されるでしょう。

 

メリット③:葬儀にかかる料金を抑えられる

親戚を呼ばないことが直接的に葬儀料金を下げるわけではありません。

しかし、参列者が少なければその分以下の費用を抑えられます。

  • 会食
  • 会葬御礼品
  • 香典返し
  • 会場費 など

また、親族を呼ばないことで豪華な葬儀内容を必要としなくなります。

たとえば、豪華な花輪や装飾を使わずに、身近な写真などを使って心温まる葬儀の実施も可能です。

会場の装飾やプログラムの内容などをシンプルにすることで、葬儀費用を抑えられるでしょう。

 

家族葬に親戚を呼ばない2つのデメリット

家族葬に親戚を呼ばないデメリットは、以下の2つです。

  1. 葬儀前後の対応が増える
  2. 負担額が増える可能性がある

メリットだけでなく、デメリットも把握していきましょう。

 

デメリット①:葬儀前後の対応が増える

親族を呼ばない場合、葬儀に関わる事前や事後の手続きが増える可能性があります。

具体的には、不満の声を避けるために、事前に家族葬を実施する旨の了承を得る、葬儀後に報告するなどが必要です。

また、葬儀後に家族葬の形式で行ったことを伝える場合には、「故人の遺志」とすることで、相手方の理解を得やすくなります。

訃報と共に、葬儀内容の説明や参列の断りを伝えましょう。

また、葬儀後に弔問する親戚が増えることも考慮しなければなりません。

そのため、祭壇周りやおもてなしの準備を整えておくなどの対応も必要です。

葬儀の準備も故人の家族だけで行う必要があり、負担が増加する可能性があるのを、あらかじめ理解しておきましょう。

 

デメリット②:負担額が増える可能性がある

少人数の葬儀を執り行えば基本的に負担額は減少しますが、内容によっては負担額が増える可能性があります。

たとえば、家族葬で親族を呼ばない場合、参列者が少なくなるため、香典の数も減少します。

その結果、香典を支払いに充てられず、実質的な負担額が増える場合もあるでしょう。

また、小規模な家族葬の場合は葬儀内容の自由度が高いというメリットがありますが、こだわりすぎると費用が増えてしまう可能性もあります。

最終的に費用が高額になってしまうことを避けるためには、故人との最後の別れを大切にしつつも、葬儀社に相談し、予算に合わせたプランを立てることが重要です。

 

家族葬に親戚を呼ばない際の注意点

家族葬に親戚を呼ばない際の注意点は、以下3つです。

  1. 葬儀への理解を求める
  2. 誠意をもって対応する
  3. 訃報を伝えない親戚へ配慮する

参列を断る理由を説明する際には、配慮と誠意を持って伝えることが大切です。

一般的に、家族葬を執り行う場合は、参列者のみに案内を送付します。

しかし、余計なトラブルを回避するためにも、家族葬に招待しない人へも、事前に挨拶状や参列を辞退する旨を通知することが礼儀です。

家族葬を選択する理由や故人の遺志を尊重する旨を丁寧に伝え、親戚との関係を大切にする姿勢を示しましょう。

また、訃報を伝えない親戚にも配慮する必要があります。

万が一周囲から訃報を聞いた場合、なぜ知らされなかったのかと感じてしまうためです。

そのため、訃報を伝えない方法はできる限り避け、他の親戚や知人を通じて伝える場合でも感謝の意を表す手紙やメッセージを送ることが大切です。

家族葬で起こりうるトラブルと対処法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

【関連記事】家族葬で起こる8つのトラブルとその対処法をわかりやすく解説

 

家族葬について相談したい方は

家族葬について相談したい方は、斎奉閣にご相談ください。

家族葬は、ごく近しい親族だけが参列し、アットホームな雰囲気で行われるお葬式です。

喪主やご遺族が参列者の対応に追われることなく、ゆっくりと故人とお別れができるため、多くの方に選ばれています。

しかし、ご逝去から葬儀までの時間は限られています。

通常、亡くなられた方のご家族や親族は、悲しみに浸る間もなく葬儀の準備を進めなければならず、慣れない葬儀の準備に戸惑うこともあるでしょう。

家族葬における準備の流れやポイントについて詳細を知りたい方は、無料事前相談をご活用ください。

 

まとめ:家族葬で親戚を呼ばないケースについて

最近では、葬儀の規模を小さくして家族だけで執り行うケースが増えています。

しかし、依然として親族も葬儀に参加するという認識があるため、家族のみで葬儀を執り行いたい場合はしっかりとした対応が必要です。

家族葬で親戚を呼ばない場合は、故人や遺族の意向を尊重しながら、失礼のないように、丁寧な対応を心がけましょう。

なお、家族葬の基本から参列者への対応などを相談したい方は、斎奉閣の事前無料相談をぜひ一度ご覧ください。

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この記事の監修者

竹森資洋(たけもり たかひろ)名張・伊賀地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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