火葬式と直葬の違いを3つの観点から紹介|それぞれおすすめのケースも解説

公開:2025.04.24

火葬式と直葬の違いを3つの観点から紹介|それぞれおすすめのケースも解説

近年は、葬儀を執り行うにあたって、火葬式や直葬を選択するケースが増えています。
時代の変化にともない通夜や告別式を不要と考える方が増加したうえ、経済的・精神的負担を抑えることにもつながるためです。
しかし、火葬式と直葬の違いがわからず、「どちらを選ぶべきか」と悩む方もいるでしょう。

この記事では、火葬式と直葬の違いについて、メリット・デメリットを踏まえながら解説します。
火葬式・直葬の選び方として、それぞれおすすめのケースもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

▼気軽にご相談ください。

 

火葬式と直葬の違い

火葬式と直葬は、葬儀・告別式を行わない点が共通しているため同義とする葬儀社もありますが、厳密に言えば以下のような違いが存在しています。

  1. ご遺体を安置する場所
  2. お別れの時間
  3. 費用

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

違い①:ご遺体を安置する場所

火葬式における、ご遺体を安置する場所はご自宅もしくは葬儀社などの安置所です。
お亡くなりになられた場所から搬送したあとに、ご納棺・お別れの儀式を行います。
儀式の終了後、ご出棺して火葬場へ向かう形式です。

一方、直葬の場合には、お亡くなりになられた場所からご納棺後、直接火葬場へ搬送します。
通夜や葬儀などの儀式を行わず、火葬場へ搬送してからは面会できません。
どこにご遺体を安置するかによって、次項で述べるお別れの時間にも影響します。

 

違い②:お別れの時間

火葬式では通夜や葬儀を行えるため、比較的長くお別れの時間を作れます。
火葬場へ移動してからも、時間を設けることが可能です。

一方、直葬では、お亡くなりになられた場所からご出棺するまでの間がお別れの時間です。
火葬場での対応はすべて依頼するため、ご納棺およびご出棺の際に見送ります。

どちらも一般的な葬儀に比べると、お別れの時間は短くなる点には変わりありません。

 

違い③:費用

火葬式と直葬における費用の相場は、下表の通りです。

火葬式

10万円〜40万円

直葬

10万円〜25万円

火葬式もしくは直葬の選択だけではなく、棺・骨壷の種類やご遺体を安置する日数などによっても、総額は変動するため注意してください。
また、お寺様をお呼びした場合には、別途お布施が必要となります。
なお、斎奉閣で提供しているプランの費用は、下表の通りです。

 

斎奉閣クラブ会員価格

火葬式

いなべ斎奉閣:9万円(税抜)〜
名張斎奉閣:13万円(税抜)〜
伊賀斎奉閣:9万9,000円(税抜)〜

直葬

9万5,400円(税抜)〜

もちろん一般葬や家族葬など、規模に応じた選択もでき、故人や親族の意向に沿った葬儀を執り行えます。
葬儀の種類を選択する際には、参列者の人数や費用などから総合的に判断しましょう。

 

火葬式と直葬におけるメリット・デメリットの違い

火葬式と直葬は近しい部分が多いため、双方のメリット・デメリットも共通しやすくなっています。
まず、火葬式と直葬における主なメリットは、下表の通りです。

【メリット】

 

火葬式

直葬

費用が安い

負担が少ない
(身体的・精神的・時間的)

家族や近親者だけで気兼ねなく執り行える

火葬式・直葬ともに比較的規模が小さいため、費用を抑えられます。
参列者が少なく短い時間で執り行えることから、身体的にも精神的にも負担の軽減が可能です。
続いて、火葬式と直葬における主なデメリットは、下表の通りです。

【デメリット】

 

火葬式

直葬

お別れの時間が短い

親族に抵抗感を持つ方がいる可能性がある

参列を希望する方への配慮が必要になる

菩提寺があると納骨を断られる可能性がある

直葬は火葬式と比べてさらにコンパクトな形式のため、以上に挙げたメリット・デメリットがより顕著に現れています。

時代の流れによって火葬式・直葬を選ぶ方が増えているとはいえ、納得できないという親族もいるかもしれません。
親族同士で意見の食い違いが生じないよう、生前のうちから話し合っておくことが大切です。

また、菩提寺がある場合には納骨を受け入れられないこともあるため、前もって住職に確認してください。
メリット・デメリットの両方を踏まえたうえで、火葬式と直葬を選択しましょう。

 

違いを踏まえた火葬式・直葬の選び方

違いを踏まえた火葬式・直葬の選び方として、以下に挙げる2つのケースを紹介します。

  1. 火葬式がおすすめのケース
  2. 直葬がおすすめのケース

なお、斎奉閣では火葬式・直葬の選び方や費用などについての、無料事前相談を受け付けています。
専門家の意見を参考に葬儀の種類を選択したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

火葬式がおすすめのケース

火葬式がおすすめのケースは、以下のとおりです。

  • 費用は抑えたいが、故人とのお別れの時間を大切にしたい
  • 身内や親しい人だけでシンプルに葬儀をしたい
  • 伝統的な葬儀にはこだわらないが、最低限の儀式は行いたい
  • 参列者を限定しながらも、ある程度の礼儀を重視したい など

火葬式では直葬と比べて、より長くお別れの時間を設けられます。
お寺様を呼ぶこともでき、規模は小さく費用を抑えつつ、礼儀を重んじたお見送りをしたい方におすすめです。

 

直葬がおすすめのケース

直葬がおすすめのケースは、以下のとおりです。

  • 経済的な理由で費用を最小限に抑えたい
  • 故人が生前に「葬儀は不要」「簡単に済ませてほしい」と希望していた
  • 遺族が高齢、または少人数で、葬儀を執り行うことが難しい
  • 社会的な儀礼よりも、シンプルな見送りを優先したい など

直葬はもっともシンプルな内容で、費用をできる限り抑えたお見送り方法です。
経済面や遺族の高齢化など、やむを得ない事情がある場合には直葬をおすすめします。

また、故人と親族ともに葬儀は必要ないと考えている場合にも、シンプルなお見送りとして直葬が適しています。
シンプルゆえにお別れの時間が限られてしまう点には、留意しておきましょう。

 

火葬式と直葬に関するよくある質問

火葬式と直葬に関するよくある質問として、以下の2つを紹介します。

  1. 火葬式と直葬の違いとは?
  2. 火葬式と直葬のどちらを選ぶべき?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

質問①:火葬式と直葬の違いとは?

火葬式と直葬はどちらも近い形式でありながら、お別れの時間や費用などが異なります。
直葬ではご遺体を直接火葬場へと搬送しますが、火葬式では安置後にお別れの儀式も執り行います。
火葬式の方がお別れの時間を長く設けられ、その分費用もかかるということです。

似ているようで違いもあるため、安易に選択せず事前に内容を必ず確認しましょう。

 

質問②:火葬式と直葬のどちらを選ぶべき?

火葬式と直葬のどちらを選ぶかについては、故人や親族の意見を踏まえた選択が重要です。
少しでもお別れの時間を作りたい場合には火葬式、できる限り費用を抑えたいのであれば直葬をおすすめします。

双方ともに一般的な葬儀と比較すると、経済的・身体的な負担を軽減できますが、最後の時間をどのように見送るかという考えはさまざまです。
火葬式と直葬だけではなく、場合によっては家族葬なども視野に入れながら検討しましょう。

 

【火葬式と直葬】どちらを選ぶべきかお悩みの方は

火葬式と直葬の選択では故人や親族の意見が重要とお伝えしましたが、実際に選ぶ機会に直面するとどうしても悩んでしまうものです。
そのため、生前からお互いの意見を話し合うことや、ご自身の希望を明確にすることが大切になります。

話し合って決めるのが難しい場合には、エンディングノートを制作しておくのも1つの方法です。
考えや希望を記しておけば、遺族もあまり悩まずに対応を進められます。
終活としてのエンディングノートについて詳しく知りたい方は、こちらの動画もぜひ参考にしてください。

なお、斎奉閣では一般葬・家族葬をはじめ、火葬式や直葬も執り行っています
三重県内で22会館を展開し、葬儀施行数No.1(※)の実績を誇る地域密着の斎場です。
※当社調べ/2024年1月~12月の四日市市、いなべ市、東員町、桑名市、菰野町、亀山市、津市、名張市、伊賀市内の斎奉閣・和ごごろ22会館合計葬儀施行数

火葬式や直葬を選択肢として検討している方は、ご葬儀の種類ページをぜひチェックしてみてください。

 

まとめ:火葬式と直葬の違いを踏まえて葬儀の形を選択しよう

時代の変化にともない、火葬式や直葬を選択するケースが増えていますが、それぞれの違いを十分に理解して選ぶ必要があります。
そのうえで故人や親族が納得できる形によって、お見送りするというのが大切です。

なお、斎奉閣では火葬式や直葬など、故人や親族の意向に寄り添った葬儀を執り行えます。
どのような葬儀を執り行うべきかお悩みの方は、ぜひご葬儀の種類ページをご覧ください。

ご葬儀の種類

  • 家族葬
  • 一般葬
  • 1日葬
  • 火葬式
  • 直葬
  • 社葬

参列人数や費用をご葬儀の種類別にご案内しています。

この記事の監修者

笹浦久朋(ささうら ひさとも)桑名地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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