お葬式について

供花とは?意味や読み方、相場や種類をわかりやすく解説

公開:2022.10.26

供花とは?意味や読み方、相場や種類をわかりやすく解説

お葬式について調べてみると、「供花」という言葉を耳にします。

ただ、お葬式でよく用いられる供花とは一体何なのか、詳しく知らない方も多いです。
しかし、お葬式に供花は欠かせません。供花について知らないと、失礼にあたったりマナー違反になってしまったりする可能性があります。

これからお葬式に参列する予定のある方はもちろん、誰にでも将来的にお葬式に参列する可能性はあるため、供花について知っておく必要があります。

本記事では、供花とは何かや送り方、送る際のマナーなどを解説します。
これから供花を準備する方や、もしものときのために供花について知っておきたい方は、参考にしてください。

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供花とは?意味・読み方は?

供花は「きょうか」、または「くげ」と読みます。供花はお通夜やお葬式で、亡くなった方のご冥福をお祈りする気持ちを込めて備える花です。
供花は誰でも送れますが、基本的に故人と関係が深かった家族などから並べていくのがマナーです。

そのため、家族が亡くなった場合は供花が必要になると思ってよいでしょう。  

宗教別:供花の種類3選

供花にはいくつか種類があり、宗教別でお供えする花が変わるのが一般的です。下記3つの宗教別に、供花の種類を解説します。

  1. 仏教
  2. 神道
  3. キリスト教

自身の宗教と照らし合わせながら、確認してみましょう。  

種類①:仏教

仏教で供花に用いられるのは主に白い花で、菊や百合、カーネーションなどが一般的です。
白い花以外を飾る場合もありますが、華美にならないように、あくまで白い花がメインになります。
白い花の中でも主に生け花が用いられ、白黒や黒のリボン、水引をかける場合もあります。
最近では、フラワーアレンジメントやフラワースタンドが使用されるケースも増えているようです。  

種類②:神道

神道は基本的に仏教と変わりません。
白い花を使い、生け花が一般的です。ただ、仏教で使われる胡蝶蘭は、神道ではあまり見られません。
また、神道は供花のほかに、神饌物(しんせんぶつ)と呼ばれる塩や米、季節のものなどをお供えする風習もあります。  

種類③:キリスト教

キリスト教の供花は色の制限がなく、生け花を使う必要はありません。
具体的には蘭や百合、カーネーションなどの洋花が多いです。仏教でよく使われる菊は、キリスト教ではほとんど使われません。
また、キリスト教の供花は原則、名札を付けずに自宅宛てへ贈ります。
他の宗教とは違う部分も多いため、しっかり確認しておきましょう。

【関連記事】キリスト教の葬儀とは?流れやマナー、仏教との違いを解説  

供花の送り方3選

供花の送り方には、いくつか種類があります。主な供花の送り方は、下記の3つです。

  1. 葬儀社で手配する
  2. 通販・インターネットで手配する
  3. 花屋で手配する

これから供花を手配する方、もしものときのために確認しておきたい方は、参考にしてください。  

送り方①:葬儀社で手配する

供花を手配するとき、一番オーソドックスなのは葬儀社に依頼するケースです。
葬儀社
によって供花のプランが決まっている場合が多く、故人や遺族との関係から適切なプランを選びます。
葬儀社に依頼すれば、祭壇や宗教に合わせた供花を準備してもらえるため、細かいところは悩まなくて済みます。
中には、他の場所で購入した供花を受け入れていない葬儀社もあるため、事前に確認しておきましょう。  

送り方②:通販・インターネットで手配する

最近は、通販やインターネットでも供花を準備する方法があります。
故人の宗教や供花の注意点を知っていれば、通販で自ら供花を準備することも可能です。
また、葬儀社とのやり取りを代行してくれるサービスもあり、手間を省けます。
葬儀などの準備は忙しくお金もかかるため、通販・インターネットで供花を手配するのも検討してみるとよいでしょう。  

送り方③:花屋で手配する

供花は一般的な花屋でも手配できます。
花屋で供花を手配すると、故人が好きだったお花を供花として手配可能です。故人への気持ちを、供花で表すこともできます。
ただ、外部で購入した供花を受け付けていない葬儀社も存在します。
花屋で供花を手配する場合は、一度葬儀社に確認しておくとよいでしょう。  

供花を送る際のマナー5選

供花を送る際には、いくつかマナーが存在します。供花を送る際のマナーは、下記の5つです。

  1. 連名の場合は名前の順番に注意する
  2. 辞退の意向がないか確認する
  3. 宛名を間違えないようにする
  4. 風習を確認する
  5. お通夜の前に届くようにする

いざ供花を送るとなったときに失敗しないよう、確認しておきましょう。  

マナー①:連名の場合は名前の順番に注意する

供花を連名で出す場合には、名前の順番に注意しましょう。
家族で出す場合には「○○家一同」と記載するのが一般的ですが、人数が少ない場合は連名にし、目上の人から名前を書きましょう。
会社で出す場合は、正式な会社名、代表者の役職と部署や氏名などを添えます。会社から送る場合は連名にするケースは少なく、「○○部一同」などとするとよいでしょう。
友人で出す場合は、「友人一同」で送るのが一般的です。人数が少ない場合は連名にし、五十音順で名前を書きましょう。  

マナー②:辞退の意向がないか確認する

葬儀の中には、供花をはじめとした香典や供物など、一切の贈り物を辞退する葬儀もあります。
辞退の意向がある場合は、たいてい葬儀の案内に書かれているため、よく確認してから供花を送るようにしましょう。  

マナー③:宛名を間違えないようにする

当たり前ですが、宛名を間違えないようにしましょう。
名前を間違ってしまっては、故人のご冥福をお祈りできません。
特に、故人の苗字は自分がよく知っている苗字と違うケースもあります。
漢字も間違えないよう、よく確認して送るようにしましょう。  

マナー④:風習を確認する

供花に関しては、地域ごとに風習が存在する可能性があるため注意しましょう。
一般の人は花輪や盛籠を贈り、供花は身内が送るもの」といった風習がある地域も存在します。
詳しくない地域に供花を送る際は、必ず確認しましょう。
方法としては、ご遺族や葬儀社に確認するのがおすすめです。  

マナー⑤:お通夜の前に届くようにする

供花はお通夜の前に届くようにしましょう。
供花を送るのが遅れると、失礼にあたってしまいます。
ただ、供花を送るのが早すぎると、あらかじめ準備していたと思われてしまい、良くない印象を与えてしまいます。
葬儀のお知らせが届いたら準備し始めるのが、よいタイミングでしょう。  

供花の価格相場

供花の相場は、一般的に10,000円~です。
相場を大きく逸脱してしまうと、失礼にあたったりご遺族に気を使わせてしまったりする場合があります。
地域ごとに若干相場が変わってくるケースもあるため、事前に葬儀社などに確認しておきましょう。  

まとめ

供花とは、お通夜やお葬式で亡くなった方のご冥福をお祈りする気持ちを込めて備える花です。

基本的に故人と関係が深かった人が送りますが、誰でも送れます。 供花は宗教によって使われる花が異なります。
地域によって変わる場合もあるため、供花を送る際は事前に確認しておきましょう。

また、供花を送る際には、いくつかマナーがあります。知らないと失礼にあたる場合もあるため、本記事で紹介したマナーを参考に把握しておきましょう。

葬儀に関するお悩みがある方は、無料事前相談ページをご覧ください。

▼気軽にご相談ください。   の記事の監修者

竹森 資洋(たけもり たかひろ) 名張・伊賀地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター