【最短で2時間】1日で終わる家族葬の形とは?流れや費用相場も解説

公開:2025.01.30

【最短で2時間】1日で終わる家族葬の形とは?流れや費用相場も解説

家族葬は、故人と縁深い関係者により自由な形で執り行われる点が特徴です。
最近では、参列者の高齢化や遠方からの移動による負担を考慮して、家族葬を1日で終わらせたいというニーズが高まっています。

実際、2024年の「お葬式に関する全国調査」では、1日で終わる形を選択する人が2022年の10.1%から19.8%に増加しています。
しかし、「1日で終わらせる家族葬とは、どのようなものか」と疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、家族葬を1日で終わらせる選択肢や形ごとのメリット・デメリットを解説します。
家族葬の流れや、1日で終わらせる形の費用相場もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

引用元:
いい葬儀|2024年お葬式に関する全国調査
いい葬儀|2022年お葬式に関する全国調査

▼気軽にご相談ください。

 

家族葬の基本的な流れ

家族葬の基本的な流れは、以下のとおりです。

  1. 葬儀の準備
  2. 通夜
  3. 葬儀・告別式
  4. 火葬~精進落とし
  5. 繰り上げ法要

一般葬と流れは大きく変わらず、基本的には2日間で執り行います。
実際、参列者の高齢化や価値観の変化などを背景に葬儀の規模は縮小しており、家族葬においても多様な形で執り行われています。
1日で終わる形を選択する際は親族間の意向を共有し、お互いが納得した状態でのぞめるようにしましょう。

通夜なしで行う家族葬の流れについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

【関連記事】家族葬の流れとは?通夜なしの流れや葬儀社の選び方を徹底解説

 

1日で終わる家族葬はある?

家族葬で通夜を省く形を選択すれば、1日で終わります。
ただし、ご臨終から24時間経過後に火葬を執り行うよう法律で定められているため、この決まりは必ず守る必要があります。

なお、1日で終わる家族葬を執り行う際、葬儀・告別式から火葬・精進落としまでの流れと時間は、下表のとおりです。

流れ

開始時間

所要時間

受付・参列者入場

9時30分

30分

開式の挨拶・僧侶入場

10時00分

5分

読経・参列者焼香

10時05分

30分

僧侶退場

10時35分

5分

喪主挨拶・弔電紹介

10時40分

5分

お別れの儀・閉式

10時45分

15分

出棺

11時00分

火葬場までの移動距離により相違あり

火葬

11時40分

1~2時間

骨上げ

12時40分

20分

繰り上げ法要

13時00分

30分

精進落とし

13時30分

1~2時間

家族葬では参列者が少ない分、焼香に時間を要しません。
また、精進落としを省いたり火葬中に済ませたりと柔軟な対応が可能です。

このように、1日で終わる家族葬を執り行う際も、故人との時間は十分に確保できます。
家族葬の時間を左右する要素や短縮方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

【関連記事】【シーン別】家族葬にかかる時間|短縮して負担を軽減する方法も解説

引用元:厚生労働省|墓地、埋葬等に関する法律

 

1日で終わる家族葬の選択肢

1日で終わる家族葬の形には、以下2つの選択肢があります。

  1. 一日葬
  2. 直葬(火葬式)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

なお、斎奉閣では、最良の形を選択できるよう、寄り添ったサポートを提供しています。
親族の負担軽減を図りつつ故人をしっかりと見送りたい方は、ぜひ無料事前相談をご活用ください。

 

選択肢①:一日葬

一日葬は、葬儀・告別式と火葬のみを実施する形です。
家族葬で一日葬を選択する場合、下表のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

デメリット

・1日で完結し、時間的な負担が少ない
・日帰りとなり、宿泊施設が必要ない
・規模の縮小により費用が削減できる
・参列者が少ない分、対応による心身の負担が少ない
・静かな別れの時間を確保できる

・1日で終わる分、準備や対応は慌ただしい可能性がある
・参列者の予定調整が難しい
・菩提寺の理解を得るのが難しいケースもある
・家族葬後の弔問客対応に追われる可能性がある

一日葬における最大のメリットは、親族の心身負担が軽減される点です。
しかし、家族葬当日の負担は軽減されても、その後の弔問客対応により心身の疲労が長期化する可能性はあります。
親族の負担軽減を図る時期について慎重に検討したうえで、家族葬の形を選択してください。

一日葬の流れを詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックしましょう。

【関連記事】一日葬とは?メリット・デメリットや費用相場を徹底解説

 

選択肢②:直葬(火葬式)

直葬は、通夜や告別式・葬儀を行わず火葬のみ行う形です。
火葬式とも呼ばれており、下表のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

デメリット

・時間が短く、無理なく執り行える
・心身の負担が軽減できる
・費用を大幅に削減できる
・葬儀に必要な手続きが簡素化される

・故人とお別れする時間が限られる
・菩提寺の理解を得るのが難しいケースもある
・家族葬後の弔問客対応に追われる可能性がある

直葬の際は病院や葬儀社にご遺体を安置し、火葬場へ直接向かう流れになります。
菩提寺の理解が得られれば、希望によって火葬場での読経も可能です。

最短2時間で家族葬が終わり、時間短縮を優先する際には有効な選択肢です。
ただし、故人とお別れする時間が限られるため、親族の意向はしっかりと確認しましょう。

 

1日で終わる家族葬の費用

家族葬は小規模の形となり、1日で終わる場合には費用削減が可能です。
費用面に関する知識として、以下の2つを解説します。

  1. 基本的な費用相場
  2. 費用がかさむケース

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

基本的な費用相場

家族葬にかかる費用は葬儀の形だけではなく、さまざまな要因によって変動します。
1日で終わる一日葬・直葬を選択した際、葬儀社に支払う基本的な費用相場と内訳は、下表のとおりです。

 

一日葬

直葬

費用相場

30~80万円

10~30万円

費用内訳

・施設利用代
・お棺代
・遺影代
・祭壇代
・焼香台・受付費
・ドライアイス代
・車両代 など

・ドライアイス代
・役所手続き代行費
・骨壺・骨箱代
・お棺代 など

内訳は、家族葬を執り行う際に必要な品物やサービスの費用となっており、直葬では大幅に削減できます。
ただし、参列者への返礼品やお布施は別途必要です。

実際の費用を明確にするためには、葬儀会社との綿密な打ち合わせが重要です。
想定外にかかる費用の内容については、次項の「費用がかさむケース」を参考にしてください。

引用元:総務省|消費者物価指数(CPI)2020年基準改定における冠婚葬祭サービスの把握について

 

費用がかさむケース

家族葬で一日葬・直葬を選択した場合、規模の縮小により費用削減できますが、状況によっては出費がかさむケースもあります。
費用が増加する主な要因は、以下のとおりです。

  • 参列者への返礼やお食事の提供
  • 僧侶への読経依頼とそれに伴うお布施
  • 火葬場の空き状況による安置日数の延長
  • 前日からの葬儀場利用による2日分の会場費
  • 火葬場の管理主体
  • 故人の住所地による火葬料金の差

参列者や僧侶への費用は、金額に大きな幅があります。
また、火葬料金は必ず発生し地域によって大きく異なります。
三重県伊賀市の火葬料金(※)を例に挙げると、生じる差は下表のとおりです。
※12歳以上のご遺体

市内

市外

1万2,600円

6万3,000円

1日で終わる家族葬は参列者が少ない分、香典などによる補てんはあまり期待できません。
想定外に費用がかさんでしまうと、ご遺族の生活に影響を及ぼす可能性があります。
費用が支払えなくなるなどのトラブルを避けるためには、以下の事前対策が重要です。

  • 想定費用の詳細な情報収集を行う
  • 葬儀社と綿密に打ち合わせをする
  • 予備費を確保する

これらの点に留意することが、適切な費用での家族葬実現につながります。
お布施の内訳や相場を変える要素について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

【関連記事】家族葬のお布施相場と内訳|金額を左右する要素や渡すタイミングも解説

引用元:伊賀市|斎苑(火葬場)

 

1日で終わる家族葬で親族の負担を軽減したい方は

家族葬が1日で終われば、心身と費用面において親族の負担を大幅に軽減できます。
しかし、通夜や葬儀は故人と親しい人が一同に集まる貴重な機会でもあり、どのような形を選択するか悩む方も多いでしょう。

ご本人の希望に沿った家族葬を執り行うためには、終活が重要な役割を果たします。
エンディングノートを活用した終活により、希望を明確に伝えることが可能です。
豊かな最期につながる終活例については、こちらの動画で詳しく解説しています。

また、斎奉閣は三重県内で22会館を展開し、葬儀施行数No.1(※)の実績を誇る地域密着の斎場です。
※当社調べ/2022年1月~12月の四日市市、いなべ市、東員町、桑名市、菰野町、亀山市、津市、名張市、伊賀市内の斎奉閣・和ごごろ22会館合計葬儀施行数

さまざまな家族葬のケースに対応してきた専門家が、最良の選択へとサポートいたします。
故人とお別れする時間を確保しつつ1日で終わる負担の少ない形を実施したい方は、家族葬ページをぜひご覧ください。

 

まとめ:家族葬の形によっては1日で終わるケースもある

家族葬は、一日葬や直葬の形であれば1日で終わります。
親族の負担軽減を図る方法として、有効な選択肢となるでしょう。

なお、斎奉閣では家族葬に関する無料事前相談を実施しております。
無理なく最適な家族葬の形を実現したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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「事前準備を始めたいけど何から始めればわからない…」という方はお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

深田真毅(ふかだ まさき)津地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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