直葬の流れを6つのステップで解説!直葬を選ぶ割合やメリット・デメリットを紹介

公開:2022.11.17  更新:2024.02.15

直葬の流れは、通夜や告別式、葬式が行われないため一般的な葬儀よりシンプルです。

直葬は、近親者のみで行われるので経済的な負担が低減でき、故人との最後の時間を遺族のみでおだやかに過ごせることから、近年多く選ばれています。

本記事では、直葬の具体的な流れと、メリットやデメリット、費用相場、服装や香典のマナーについて、わかりやすく解説します。

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直葬の流れを6つのステップで解説

直葬は、葬儀や告別式といった儀式を簡略化しているため、一般的な葬儀より流れがシンプルです。
ご臨終から火葬、骨上げまでの流れを順番に解説します。
 

ステップ①:臨終

故人が病院や施設で亡くなった場合、医師による臨終の確認後、死亡診断書を受け取ります。
葬の際必要な重要書類のため、直葬の準備に入る前に受け取っておきましょう。

葬儀社に依頼する場合は電話で連絡を入れ、遺体のお迎えを準備します。

ほとんどの葬儀社が24時間365日電話対応が可能で、深夜にお亡くなりになった場合もすぐに対応してもらえます。
自宅で臨終を迎えた場合は、かかりつけ医もしくは近郊の病院、事件性が疑われる場合は警察に連絡を入れて指示を仰ぎます。  

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ステップ②:病院・施設へのお迎え

葬儀社に依頼すると、約1時間程度で病院や施設まで専用の搬送車がお迎えに来ます。
到着後、葬儀社のスタッフにより、ご遺体を自宅や安置所まで搬送するための準備が速やかに行われます。

ご遺族が自宅まで搬送する場合は、自家用車もしくは搬送車の手配が必要です。  

ステップ③:自宅・施設での安置

ご遺体の火葬は、死後24時間以内は執り行えないと法律で定められており、火葬までの間、自宅もしくは葬儀社の安置所で最期のときを過ごします。

マンションやアパートなど集合住宅にお住まいで、エレベーターや階段を棺が通れない、室内に十分な安置スペースが確保できないといった場合は、葬儀社の安置所に安置します。

ご遺体の安置後、故人の本籍地もしくは死亡した市町村の役場に死亡届を提出し、火葬許可書を受け取ります。葬儀社への手続きの代行も可能です。  

ステップ④:納棺・出棺

ご遺体を棺に納める前に、ご遺体をお湯で拭き体を清める湯灌をします。
葬儀社に依頼した場合、遺族立ち合いのもと葬儀社のスタッフにより湯灌が行われるのが一般的です。

湯灌後、故人を仏衣に着替えさせます。最後に髪を整え、男性の場合は髭剃り、女性の場合は死化粧をほどこし、ご遺体を美しく整え納棺します。
納官後の棺には、ご遺体とともにお花や故人が好きだったものなど「副葬品」も棺に入れられます。
ただし、火葬の妨げとなるため、アクセサリーやメガネ、ガラスといった不燃物、ライターなど危険物は避け、可燃物を選ぶのがルールです。

可燃物の中でも、お金や水分が多く出る果物など入れられないものもあります。
不安な場合は葬儀社の担当者や火葬場に連絡しておくと良いでしょう。
 

ステップ⑤:火葬

火葬の予約は葬儀社が行うことが多く、火葬に必要な書類や手続き方法、料金などは葬儀社にお尋ねください。

当日は、出棺を終えたご遺体を火葬場まで搬送し、僧侶の読経と焼香による最後のお別れを済ませたのち、火葬が執り行われます。

無宗教の場合は僧侶の読経はないケースがほとんどです。

火葬は1時間程度かかるため、その間遺族は故人をしのびつつ控室で待機します。

 

ステップ⑥:骨上げ

骨上げとは、火葬後の遺骨を骨壺に収めることで、収骨とも呼ばれます。
骨上げの方法は地域により異なり、一般的に東日本では遺骨をすべておさめる「全収骨」、西日本では遺骨の一部を収める「部分収骨」が多い傾向です。

骨上げは、喪主、遺族、親族、友人・知人の順に、男女2人一組で行われておりましたが、近年では2人一組ではなく一人ずつ順に行われることもあります。  

【関連記事】お骨上げとは?やり方やマナー、拾骨と収骨の違いについて紹介

そもそも直葬とは?

直葬とは、告別式や通夜をせず、火葬のみで執り行われる葬儀です。
ご臨終後24時間ご遺体を安置した後、火葬場で火葬するお見送り方法であることから、「火葬式」とも呼ばれます。

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直葬が選ばれている理由

直葬が選ばれている理由は、以下の3つが考えられます。

  1. 経済的負担が抑えられる
  2. 葬儀が1日で完結する
  3. 参列者への対応が不要

「Ending Data Bank」の調査によると、一般葬の平均費用が160~220万円前後に対し、直葬は平均30万円前後と安価で、経済的な負担が抑えられるのが特徴です。
葬儀社によっては10万円台の低価格プランも展開されています。

また、葬儀自体が約1~2時間程度で完結し、遺族の身体的負担が軽減できるのも直葬が選ばれる理由の1つです

参列者への対応や会食、返礼品の準備、喪主のあいさつといった遺族の負担もなく、故人と最後のひと時をゆっくり過ごせるのも、直葬が選ばれる理由と言えます。

引用元:Ending Data Bank 火葬式の費用  

直葬が選ばれる割合

「Ending Data Bank」のデータによると、葬儀全体の約2割を直葬が占めており、年々その割合は増加傾向です。
直葬が増加している背景には、宗教観の変化、核家族化や少子高齢化、近隣住民との人間関係の希薄化も要因として上げられます。

引用元:Ending Data Bank 葬儀スタイル(規模)の割合  

直葬についてよくある質問

直葬を検討するにあたり、ご遺族から多い質問について解説します。  

直葬のメリット・デメリット

直葬は、宗教的な儀式や告別式、通夜、葬儀などのセレモニーが行われないスタイルのため、一般的な葬儀とは違う点が多々あります。直葬のメリット・デメリットは以下の通りです。  

メリット

  • 一般的な葬儀より低価格
  • 葬儀が短く遺族の負担が少ない
  • 参列者へのおもてなしや配慮が不要

 

デメリット

  • 後日、弔問客の対応が必要
  • 親族の理解が得られない場合がある
  • 宗教儀式を省くことにより、寺に納骨できないケースがある

 

直葬に関する注意点

直葬をスムーズに執り行うため、注意したい点は以下の通りです。  

親族や友人への配慮

直葬は、基本的に近親者のみで執り行われます。
親族や友人へ事後報告すると、最後のお見送りができなかったことに対する不満が生じ、トラブルに発展するケースもあります。

葬儀をしない旨を事前に伝え、理解を得ておけばスムーズです。  

お寺の納骨を断られる場合もある

直葬は、宗教的な儀式を簡略化しているため、事前に承諾を得ておかないと菩提寺への納骨を断られる場合があります。
檀家として寺院とお付き合いがある場合は、事前の相談が必須です。
 

直葬の方法

直葬は、大きくわけて3つの方法があります。

  1. 遺族が自分で行う
  2. 葬儀社に依頼
  3. 葬儀ブローカーに依頼

遺族が自分で行う直葬は、一般的な葬儀より費用は抑えられますが、遺体のお迎えや安置、棺やドライアイスの手配、出棺、火葬、骨上げなど一連の流れを、短時間で遺族が全て行わなくてはなりません。

葬儀社への依頼は費用が発生しますが、直葬に必要なものがまとめて手配でき、手続きのサポートも受けられるため、一般的に多く選ばれています。

葬儀ブローカーは、葬儀社に依頼するより低価格で依頼できるケースが多いものの、サービス内容やクオリティの落差が激しいため、業者選びに注意が必要です。  

費用相場

直葬費用の相場は、地方や火葬場によって多少前後しますが約30万円です。 葬儀会社によっては、直葬に必要なもの(火葬料金、棺、骨壺、搬送車、スタッフ、役所の手続き代行、ドライアイス、位牌、花束、仏衣など)があらかじめセットされた、直葬プランも用意されています。

直葬プランには、戒名や読経をあげてもらう僧侶への謝礼が含まれていない場合が多く、必要に応じ別途費用がかかります。  

服装や香典のマナー

直葬は近親者のみで執り行われる儀式ですが、服装や香典のマナーは一般的な葬儀と同様です。  

服装のマナー

参列者はフォーマルな喪服を着用するのがマナーです。
遺族より特に指定がない場合以下のような服装が望ましいでしょう。

男性:準喪服のブラックスーツ、白いワイシャツ、黒いネクタイ、靴下、靴
女性:黒のフォーマルスーツ、ワンピース、黒のストッキング、パンプス 遺族より平服の指定があった場合、カジュアルな服装は避け、黒、グレー、紺色などダークカラーの、喪服に準ずるスーツやワンピース、アンサンブルを選びます。  

香典のマナー

直葬は、一般的な葬儀のように受付が設けられておらず、香典は喪主や遺族が直接受け取ります。
香典不要の場合、参列者にあらかじめその旨を伝えておきましょう。

香典を受け取ったら半額から3分の1程度の金額を目安に、当日もしくは後日返礼品をお渡しするのもマナーです。  

まとめ

直葬は、通夜や告別式をせず、火葬場で最後のお見送りをする葬儀スタイルです。

少子高齢化社会や核家族化、近所づきあいの希薄化などを背景に、近年増加傾向があり、葬儀全体の5組に1組は直葬が選ばれています。

葬儀費用をなるべく抑えたい、家族のみで故人を見送りたいなど、直葬をご検討中の方は、斎奉閣にお気軽にご相談ください。  

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中子 靖広(なかこ やすひろ) 津地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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