家族葬の服装はカジュアルでもよい?性別・年齢別で押さえたいマナーを解説

公開:2025.01.09

家族葬の服装はカジュアルでもよい?性別・年齢別で押さえたいマナーを解説

近年は家族葬をはじめ、身内や親しい間柄の参列者のみで執り行う小規模の葬儀が増えています。
家族葬において、「カジュアルな服装で参列してもよいのか」「どのような服装のマナーがあるのか」と悩む方も多いでしょう。
結論から言うと、家族葬であっても基本的な服装マナーは一般葬と同じです。

この記事では、家族葬において「カジュアルでもよい」と言われた場合の服装マナーを解説します。
性別・年齢別で押さえておきたいマナーや避けるべき服装などもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

▼気軽にご相談ください。

 

家族葬はカジュアルな服装で参列してもよい?

家族葬であっても、カジュアルすぎる服装での参列は避けましょう。
家族葬の場合は、案内状に「平服でお越しください」と書かれているケースも珍しくありません。
ただし、「カジュアルな服装でお越しください」という意味ではないため注意が必要です。

喪服には、格式が高い順に3つの種類があります。

 

正喪服

準喪服

略喪服

概要

最も格式が高い喪服

一般的にイメージされる格式の喪服

平服としてのスーツスタイル

主な対象者

・喪主
・3親等までの遺族

・喪主
・親族
・参列者

・参列者
・学生
・子ども

主な着用シーン

・通夜
・葬儀
・1回忌までの法事

・通夜
・葬儀
・法事

・平服を指定された場合
・急な弔問
・3回忌以降の法事

平服とは一般的に普段の服装を表す言葉ですが、弔事においては略喪服を意味します。
喪服の種類や宗教別の適した服装について詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。

【関連記事】家族葬の服装やマナーについて立場別にわかりやすく解説

 

「カジュアルでもよい」と言われた家族葬の服装マナー

「カジュアルでもよい」と言われた家族葬の服装マナーについて、男女別に解説します。

  1. 男性の場合
  2. 女性の場合

家族葬で「カジュアルでもよい」「平服で」などと言われた場合は、性別にかかわらず、略喪服を基本とした洋装での参列が無難です。
以下で、それぞれの服装マナーを解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

服装マナー①:男性の場合

男性が略喪服として身につける服やアイテムは、以下のとおりです。

洋装の略喪服

和装の略喪服

・寒色系の無地(または無地に近い)スーツ
・白のレギュラーカラーシャツ
・黒の無地または黒い織り柄のネクタイ
・黒の靴下
・黒や控えめな色の靴

・黒以外の無地または縞の長着
・3つ紋または1つ紋が入った黒い羽織
・控えめな色の帯

男性の略喪服は、ブラックフォーマル以外の黒や紺など、控えめな色のスーツスタイルが一般的です。
ベルトやバッグといったアイテムも、光沢のある素材を避けて黒に近い色の物を選びましょう。

 

服装マナー②:女性の場合

女性が略喪服として身につける服やアイテムは、以下のとおりです。

洋装の略喪服

和装の略喪服

・寒色系の無地(または無地に近い)スーツ・ワンピース・アンサンブル
・黒のストッキング
・黒や控えめな色の靴やパンプス
・黒の布製バッグ

・3つ紋または1つ紋の無地または江戸小紋の着物
・黒喪帯
・白の半衿・長襦袢
・白の足袋
・黒の帯揚げ・帯締め
・黒の草履

洋装の略喪服は無地に近いデザインであれば、水玉やストライプなどのスーツやワンピースでも問題ありません。
また、和装の場合、喪服に相応しい小物を用意すれば、普段使いの着物も着用可能です。

 

【子どもの年齢別】家族葬の服装マナー

家族葬における子どもの服装マナーについて、4つの年齢別に解説します。

  1. 就学前の場合
  2. 小学生の場合
  3. 中高生の場合
  4. 大学生の場合

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

服装マナー①:就学前の場合

家族葬において、未就学児の服装マナーは特にありません。
子どもが目立たないよう、シンプルで落ち着いた服装を心がけるようにしてください。

男の子ならダークカラーのシャツやパンツ、女の子なら黒や紺のワンピースなどがおすすめです。
場合によっては、通っている幼稚園や保育園の制服を着せてもよいでしょう。
葬儀は短時間で終わらないため、動きやすい服装にしたり、着替えを用意したりするのもポイントです。

 

服装マナー②:小学生の場合

小学生の場合は、家族葬の雰囲気に合わせた服装選びが大切です。
通っている小学校の制服があれば、参列時に着用してください。
制服がない場合は、白いシャツやブラウスにダークカラーのズボンやスカートを組み合わせるのがおすすめです。

女の子がスカートやワンピースなどを着用する場合は、丈が短すぎないように配慮が必要です。
また、落ち着いた色であっても、ジーンズやジャージといったカジュアルな印象を強く与える服装は控えましょう。

 

服装マナー③:中高生の場合

中高生が家族葬に参列する際は、制服を着用するのが一般的です。
学生服の場合は、リボンやネクタイの色味を気にする必要はなく、着用する・しないも自由です。
また、中高生が制服で参列する場合は、ローファーを履いても問題ありません。

制服がない場合は、白いシャツやブラウスに黒やダークカラーのジャケットやボトムスなどを組み合わせます。
なお、靴下はくるぶし丈のソックスを避け、ふくらはぎから膝下丈のものを着用しましょう。

 

服装マナー④:大学生の場合

大学生が家族葬に参列する際は、基本的に大人と同様の服装マナーが求められます。
成人式や就職活動で使用するようなリクルートスーツも、略喪服として着用できます。

また、服装だけではなく髪型やメイクにも配慮が必要です。
お辞儀するときに髪が顔にかからないよう、清潔感のある髪型を心がけましょう。
ネクタイやアクセサリーなどを身につける場合は、ダークカラーのものを選び、派手になりすぎないようにしてください。

 

家族葬の服装に関するよくある質問

家族葬の服装に関するよくある質問は、以下の2つです。

  1. 「カジュアルでもよい」と言われたときに避けるべき服装は?
  2. 小物類で気をつけるべきことは?

それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

質問①:「カジュアルでもよい」と言われたときに避けるべき服装は?

「カジュアルでもよい」と言われた場合でも、以下のような服装での参列は避けましょう。

  • ジーンズやスポーツウェアなどのカジュアルすぎる服装
  • 肌の露出が多い服装
  • 派手な色や柄の服装
  • アニマル柄の服装
  • 男性のノーネクタイ(3回忌の法要まで)
  • 女性のパンツスーツ(1回忌の法要まで)

故人や遺族への敬意を表す意味でも、葬儀では礼節を重んじた服装選びが大切です。
「カジュアルでもよい」と言われた場合でも、最低限のマナーを押さえ、失礼のない服装で参列するようにしてください。

 

質問②:小物類で気をつけるべきことは?

家族葬に参列する際は、服装だけではなく、小物類にも配慮が必要です。
家族葬に参列する際のマナーとして、具体的に以下のような点に気をつけましょう。

小物の種類

基本のマナー

数珠

・仏式の葬儀で使用する
・宗派にかかわらず使用できる略式数珠(片手数珠)を選ぶとよい

袱紗(ふくさ)

・光沢のない黒色や濃い紫色の袱紗を選ぶ
・深緑や紺色など、寒色系のものでもよい

ハンカチ

・白または黒の無地を選ぶ
・多少の刺繍やレースが装飾されているものでもよい

結婚指輪

・結婚指輪は身につけたままでもよい
・宝石が華やかにあしらわれている場合は、宝石の部分を内側に回したり、外したりする

時計

・葬儀中は時計を外すほうがよいとされている
・身につける場合は、ゴールドの時計や文字盤が大きいものなどを避ける

ネックレス

・白や黒の真珠を選ぶ
・一連でネックラインに沿った長さのものを身につける

イヤリング・ピアス

・白や黒の真珠を選ぶ
・一粒で揺れないものを身につける

服装に限らず、家族葬に参列する際のマナーを詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてください。

【関連記事】家族葬のマナーを立場別にわかりやすく解説|参列の判断や注意点も

 

家族葬の服装でお悩みの方は

家族葬は、一般葬と比べて自由度が高いのが特徴です。
そのため、「カジュアルな服装で参列してもよいのか」と悩む方も多いのでしょう。

家族葬であっても、基本の服装マナーは一般葬と変わりません。
仮に、「カジュアルでもよい」と言われた場合は、故人や遺族の以降も考慮するようにしてください。

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家族葬のページでは、家族葬の流れや具体的なプランについて紹介しています。
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まとめ:「家族葬の服装はカジュアルでもよいか?」について

家族葬において、親族間で「平服で」と取り決めた場合には、略喪服での参列も可能です。
ただし、カジュアルすぎる服装は失礼になるため、黒に近い色や目立たない色の洋装を選ぶようにしましょう。

なお、斎奉閣では、家族葬を含めた葬儀に関するさまざまな相談を承っております。
家族葬の服装やマナーについて疑問をお持ちの方は、ぜひ無料事前相談をご利用ください。

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この記事の監修者

笹浦久朋(ささうら ひさとも)桑名地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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