春彼岸はいつからいつまで?期間中の過ごし方やふさわしいお供え物も解説

春彼岸は、お墓参りや仏壇へのお供えを通じて、故人や先祖に感謝の気持ちを伝える期間です。
しかし、「特別な準備は必要なのか」「法事や法要をしないといけないのでは」と戸惑う方も少なくありません。
とくに、葬儀後初めて迎えるケースや、四十九日が近い時期と重なる場合、判断に迷うこともあるでしょう。
この記事では春彼岸はいつなのか、日程や過ごし方を解説します。
2026年の日程や期間中に避けたほうがよい内容も紹介するので、穏やかな気持ちで春彼岸を迎えたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
春彼岸とは

春彼岸とは、春分の日とその前後3日間をあわせた計7日間に行う仏教行事です。
彼岸の時期は太陽が真西に沈み、浄土への距離が近くなるため、故人や先祖を身近に感じながら供養できると考えられてきました。
先祖の魂を自宅へ迎えるお盆とは異なり、お墓や寺院へ出向いて供養する点が特徴です。
そもそも、彼岸という言葉は、仏教が生まれた古代インドのサンスクリット語「パーラミター」を漢訳した「到彼岸(とうひがん)」が語源です。
煩悩に満ちた現世の「此岸(しがん)」から、悟りの世界である「彼岸」へ到達することを意味します。
なお、お彼岸は春と秋で2回あり、両者には下表のような違いがあります。
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春彼岸 |
秋彼岸 |
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お供え物の例 |
ぼたもち |
おはぎ |
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お供えする花の例 |
・マーガレット |
・菊 |
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ぼたもちとおはぎについては地域によって形状や材料の定義が異なり、区別が曖昧なケースもあります。
このように春と秋でお供え物や花に違いはあるものの、供養の本質は変わりません。
生命が芽生える時期となる春彼岸は、季節の移ろいとともに故人や先祖に想いを寄せる大切な機会といえるでしょう。
初めての春彼岸では特別な供養が必要になる?

初めて春彼岸を迎える際、特別な供養は必要ありません。
春彼岸は法事や法要のような儀式ではなく、故人や先祖へ感謝の気持ちを表す期間となるためです。
墓参りや仏壇へのお供えなど、できる形で想いを寄せることが大切とされています。
なお、初彼岸とは、四十九日法要後に初めて迎えるお彼岸をいいます。
初めての春彼岸では無理をせず、できる形で故人や先祖の供養を行いましょう。
四十九日法要に関する準備や当日の流れを詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてください。
【関連記事】四十九日法要とは?準備や当日の流れを解説|香典・お布施の金額相場も紹介
【できる範囲で大丈夫】春彼岸の過ごし方

春彼岸は、お墓参りや仏壇にお供え物を飾って過ごします。
形式にとらわれず、想いを寄せることが大切なため、できる範囲で準備すれば大丈夫です。
ここでは春彼岸の具体的な過ごし方として、以下の3つを紹介します。
- お墓参りをする
- 花や食べ物などのお供え物を飾る
- 彼岸会(ひがんえ)に参加する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
過ごし方①:お墓参りをする
春彼岸の代表的な過ごし方は、お墓参りです。
あの世との距離が近くなる春彼岸では、故人を身近に感じながら供養できます。
お墓の掃除は、故人や先祖に敬意を示すことにもつながるため、当日は必要な用具を持ってお参りしましょう。
具体的には、下表の内容を準備します。
|
準備するもの |
例 |
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お参り用品 |
・ロウソク |
|
お供え物 |
・花 |
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掃除用具 |
・バケツ |
墓地や霊園によっては掃除用具を貸し出しているケースもあるため、事前に確認することが大切です。
なお、墓石をきれいにする際は、最後に水分をしっかりとふき取ることで苔が生えやすくなるのを防げます。
また、以下の点にも注意が必要です。
- 傷みやすいお供え物は参拝後に回収する
- 生花は近日中に再訪予定がなければ持ち帰る
- 服装は落ち着いた色味と清潔感のあるものを選ぶ
親族が集まる場合には、少しフォーマルな襟付きシャツなどの服装がおすすめです。
できる範囲で準備をし、心を込めてお参りしてみてください。
過ごし方②:花や食べ物などのお供え物を飾る
花や食べ物などのお供え物を飾ることも、春彼岸でよくある過ごし方の1つです。
たとえば、春彼岸で定番なのは下表のような内容です。
|
お供え物 |
例 |
|
花 |
・マーガレット |
|
食べ物 |
・ぼたもち |
|
飲み物 |
・お茶 |
春彼岸の定番は、もち米にあんこをまぶしたぼたもちですが、地域によってはお彼岸団子をお供えするケースもあります。
白い団子を積み重ねたお菓子で、故人が極楽浄土に向かう道中、お腹が空いたら食べられるようにという気持ちを込めてお供えします。
もちろん、定番品以外で季節を問わず、故人が生前好んでいた食べ物や飲み物を用意するのもおすすめです。
なお、お供えする前には、仏壇を掃除したり仏具を普段よりも丁寧に手入れしたりするとよいでしょう。
春彼岸は故人へ想いを伝えられる機会となるため、感謝を形にすることが重要です。
三重県では、春彼岸を「いつもの暮らしの中で少し心を向けること」ととらえ、ぼたもちや和菓子といった定番よりもなじみのあるお菓子を選ぶ方が多い傾向があります。
法事におすすめのお供え物や押さえておきたいマナーを知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
【関連記事】法事にお供え物は必要?品物の選び方や金額相場・マナーなどを解説
過ごし方③:彼岸会(ひがんえ)に参加する
春彼岸の過ごし方として、寺院で執り行われる彼岸会に参加する方もいます。
彼岸会では個人でのお墓参りとは異なり、僧侶が行う法要のもと、他の参列者とともに供養を行えます。
そもそも、彼岸会とは寺院で春と秋に行われる仏教儀式で、平安時代初期から江戸時代にかけて年中行事として定着しました。
参加者は説法を聴聞できることから、故人や先祖を偲ぶだけでなく、仏の教えを聞ける貴重な機会が得られます。
ただし、参加する際には僧侶へのお礼としてお布施を包みます。
金額の相場は3,000円〜1万円ですが、法要の規模や地域の慣習によって変わる点は注意が必要です。
春彼岸に故人や先祖へ心を向けたい方にとって、彼岸会への参加は有意義なひとときにつながるでしょう。
春彼岸の期間中に避けたほうがよいこと

春彼岸の期間中に避けたほうがよいことは、大規模な慶事や一部の行事です。
お彼岸は先祖供養を中心に行う期間であるため、以下の内容は控えることをおすすめします。
- 大人数での結婚式や披露宴
- 神社で行うお宮参りや七五三
- 病院へのお見舞い
結婚式は親族が集まる行事であり、春彼岸に重なると時間的にも気持ちの面でも余裕がなくなります。
また、お見舞いはお墓参りを連想させて縁起が悪いと感じるケースもあるため、注意が必要です。
ただし、引っ越しといった新しい生活に関する内容はタブーではありません。
春彼岸は喪に服す期間ではないため、ご自身やご家族が無理のない範囲で過ごすことが重要です。
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春彼岸に関するよくある質問

春彼岸に関するよくある質問は、以下の2つです。
- 2026年(令和8年)の春彼岸はいつからいつまでになる?
- 具体的には何をするとよい?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
質問①:2026年(令和8年)の春彼岸はいつからいつまでになる?
2026年の春彼岸は、3月17日から23日までです。
初日を彼岸入り、最終日を彼岸明けといいます。
中日(ちゅうにち)となる春分の日は3月20日で、前後3日間ずつの計7日間が春彼岸の期間です。
日付は国立天文台が太陽の動きをもとに算出し、政府が前年の2月1日に発表します。
日程は天体の動きに基づいて決定されるため、毎年春彼岸の時期は少しずつ変わる点に注意が必要です。
とはいえ、例年春分の日は3月20日〜21日ごろのケースが多くなっています。
質問②:具体的には何をするとよい?
春彼岸で具体的にすることは、お墓参りや仏壇へのお供えです。
故人や先祖を供養する期間であり、感謝の気持ちを形にすることが大切です。
お墓参りでは墓石を掃除し、手を合わせて冥福を祈ります。
仏壇には、春の花やぼたもちなどをお供えするとよいでしょう。
また、時間に余裕があれば、寺院で執り行われる彼岸会に参加する選択肢もあります。
ただし、春彼岸といっても特別な準備は必要なく、できる範囲で実施すれば十分です。
斎奉閣では、お客様から「最低限何をすべきか」と相談をいただく際、特別なことをしなくても大丈夫だとお伝えしています。
供養に正解や標準はなく、故人を思い出し、手を合わせることが大切です。
初めて春彼岸を迎える場合は、とくに周りと比べないことがポイントです。
まとめ:春彼岸では「故人を想う時間」をもつことが大切

春彼岸は春分の日を中日とした7日間のことを指し、お墓参りや仏壇へのお供えをして過ごします。
特別な準備は必要ないため、「故人を想う時間」を大切にして、ご家族に無理のない形で供養しましょう。
初めて春彼岸を迎えるために不安がある場合は、専門家に相談するのも1つの方法です。
斎奉閣では、ご家族の不安を解消し適切に供養を行うためのサポートを提供しております。
春彼岸を穏やかな気持ちで過ごしたい方は、葬儀後サポートページをご覧いただき、お気軽にご相談ください。
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