久居斎奉閣
お別れはJAZZの調べに乗せて

警察官とJAZZ(ジャズ)、一見何の繋がりもないようにみえます。
この度担当させていただいた故人様は厳格な職業、警察にお勤めの方でした。
葬儀はコロナ禍ということもあり密を避けるために、原則家族葬という形で執り行われ、一般の方は通夜が終了した後に自由にお焼香をして故人様の顔をご覧いただき、お帰りいただくという2部制ですすめました。
故人様は警察に勤務されている際、警察内にある『消防音楽隊』にも所...
家族葬会館和ごころ末広
最期の展覧会

私が担当させていただきました梅澤家様の家族葬についてご紹介します。
ご葬儀のお打合せのために梅澤様のご自宅へお伺いした時のことです。
玄関を開けるや否や、廊下や部屋の至る所に、美術館や画廊で展示されているような大きく立派な絵画作品が飾られていて、その素晴らしい作品の数々に私は目を奪われました。
「とても素晴らしい趣味をお持ちの方がいるな…もしかしたら絵画収集が趣味の故人様だったのかも!?」と思い...
四日市中央斎奉閣
10冊のスケッチブック

「参列された皆様に、夫の描いた絵を観ていただきたい。」
お打合せの時に、故人様の奥様はそう希望されていました。
当初たくさんの作品の中から一部を展示するご予定でしたが、
すべての作品を拝見し、故人様が余生をどのように生き、どのように感じていたか克明に描かれている作品ばかりで、私は全作品を順番にご覧いただけるよう展示することをご提案させていただきました。
土肥様は東京、岡山、四日市、アメリカなど...
津北斎奉閣
お母さんたくさんの愛をありがとう。これからはお父さんといつまでも仲良くしてね。

前回はちょうど1年前、お父様のご葬儀のお手伝いをさせていただきました。今回はお母様を亡くされ、偶然にもまた私がご葬儀のお手伝いさせていただくことになりました。
「つい最近まで元気だったのに、本当に急で・・・」と喪主様(故人様の次女)が仰られました。お父様が亡くなられて、「これから第二の人生を楽しむわ。」と1年前に言っていたそうです。しかし、一ヶ月ほど前に「リンパ腫の疑いあり。」と診断され、あっとい...
桑名斎奉閣
「彼女がいないと…」

最初のお打ち合わせの際、遺影の候補になるお写真を預かりました。
「どこで撮影されたんですか?」そうお聞きする前に喪主様は「これはカナダ、これは京都に旅行に行った時の…」と、とても懐かしそうに、嬉しそうな表情でお話してくれました。
よく旅行に一緒に行くご夫婦だったそうで、どの写真を見ても、とても仲の良いことが伝わりました。
翌日、お打ち合わせのため再度自宅に伺うと、綺麗なランプが廊下を照らしていまし...
桑名斎奉閣
私を頼っていただき、ありがとうございました。

故人様はお寺のご住職であり、三重平安閣と連携している施設の苑長でもありました。
初めてお会いしたのは、17年程前です。
故人様が施設の副苑長時代、その施設の入居者の方がお亡くなりになった時、連絡先をお伝えした事がご縁となり、お電話をいただくようになりました。故人様は私に様々なお話をしてくださいました。
故人様の父である前住職がお亡くなりになられた時も直接ご連絡をいただき、斎奉閣にて密葬、お別れ会を...
久居斎奉閣
ギターに漫画・・・何でもできた自慢のお父さん。

音楽演奏と漫画を描くことが大好きだったお父さんの葬儀を担当させていただきました。
ご家族様から「お父さんは手先が器用で何でもできたんですよ。壊れたおもちゃを直してくれたり、漫画を描いたり。自慢のお父さんでした。でも発病してからは大好きなギターも弾けなくなりました…。闘病中はライブをしていた頃の動画を病床でよく観ていたんです。」そんなエピソードをきいて私は「式場でぜひその動画を流しましょう。」と提案...
亀山斎奉閣
父の思い

私が喪家様とお会いしたのはお通夜の日の朝、打ち合わせの為にご自宅にお伺いしたときでした。
私がご自宅に上がらせていただくと、さっそく「遺影はこれにしようと思うんやけど、どうかな?」と言いながら写真をみせてくれました。
私は写真を見ながら「良い表情をされていますし、写真のピントもきれいなので問題ないですね。ただ、気になるところが1つあります。ネクタイの色が明るくお祝い事のように感じます。
ネクタイの...
四日市中央斎奉閣
コロナ禍でのお別れ

6月。故人様はコロナウイルスに感染されました。その後、懸命な治療の甲斐もありコロナウイルスを克服し、完治することが出来ました。しかし、体力が回復する前に肺炎になってしまい、数日後お亡くなりになられました。このようなご時世だったため、その時は一旦火葬することになりました。
故人様は専門学校を卒業してから64歳でお亡くなりになるまで仕事一筋で、いつも楽しそうに仕事の内容を奥様に話されていたそうです。定...
家族葬会館和ごころ末広
長寿だった母へ

このたび、ご葬儀を担当させていただきましたK様は102歳と、とてもご長寿でした。
喪主様(長男様)とお話をしていると、お父様も99歳で他界されたとお伺いし、「夫婦で200歳」と微笑んでおられました。
内閣総理大臣より長寿のお祝いで「銀杯と賞状」も頂いており、「なかなか頂けるものではないなぁ。」とおっしゃっていました。
入居されていた施設から贈られた長寿のお祝いや写真などもたくさんあり、「せっかく...