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年末年始に火葬場・葬儀場は営業してる?葬儀の流れや注意点を解説

公開:2023.12.07

年末年始に火葬場・葬儀場は営業してる?葬儀の流れや注意点を解説

人は、亡くなるタイミングを選ぶことはできないため年末年始に重なってしまうこともあります。
しかし、年末年始は葬儀場だけでなく多くのお店が閉まっている時期です。

そのため、年末年始でも葬式はできるのか不安を抱えている人もいるでしょう。
年末年始に不幸が重なってしまった場合は、どのような日程で葬儀がおこなわれるのか不安に思う人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、もしも年末年始に不幸が重なってしまったときに備えて、年末年始時期の葬儀事情について解説します。
葬儀の流れや注意点についても説明するため、参考にしてください。

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多くの火葬場・葬儀場が年末年始は休み

喪服

葬儀社は、年末年始に限らず年中無休で営業している一方、火葬場や葬儀場の多くは年末年始が休みの可能性が高いです。
火葬場が休みの場合は火葬できないため、年末年始の時期は予約が混み合っており、なかなか予約が取れないこともあります。

なお、これらはあくまで全国的な傾向です。三重県では元旦のみを休みとしている火葬場が多いです。
年末年始の葬儀を検討している場合は、必ずその地域にある火葬場や葬儀場の営業状況を確認しましょう。

元旦が休みの場合は、しばらく遺体のまま保管することも多いです。
元旦に営業していない火葬場があることから、多くの葬式が滞っており、すぐには葬式がおこなえないこともあるでしょう。

そのため、年末年始に故人が亡くなった場合は、火葬まで少し時間がかかることも考えて、まず葬儀社に連絡することが大切です。
遺体の保管方法や搬送方法、予約などの相談をした上で葬儀を待つほうが安心できます。

素早く連絡することで、出来る限り早いタイミングでの葬儀が可能となることもあります。
年末年始に故人が亡くなった場合は迅速な連絡が重要です。  

年末年始の葬儀の流れ

スタッフ葬儀者

火葬場が営業していれば、年末年始でも葬式をおこなうことは可能です。
年末年始であっても葬儀の流れにとくに変化はありませんが、一度確認しておきましょう。  

流れ①:死亡診断書を受け取る

葬儀をおこなう際は、死亡診断書を受け取りましょう。

死亡診断書は、死亡時に立ち会っていた医師から受け取れます。
その際、死亡届も同時に渡されるため、なくさないように気を付けてください。

死亡届は、死亡した日から7日以内、もしくは葬儀が執り行われる前日までに役所に提出しなければなりません。
故人が亡くなり、募る悲しみもありますが手続きのために必要な書類は、大切に保管してください。

死亡後の手続きや優先順位、便利なチェックリストについては以下の記事で解説しています。
死亡後の手続きが気になる方はぜひご覧ください。

【関連記事】死亡後の手続きとは?優先順位やチェックリストなどを解説  

流れ②:家族や葬儀社に連絡する

故人が亡くなったあとは、素早く家族や葬儀社に連絡しましょう。
年末年始は飛行機や新幹線を予約するのも難しいため、早めに連絡することで親族や思い入れのある方が、葬儀に参列できるように間に合わせることができます。

また、早めに連絡することで仕事の休みも取りやすくなるため、何ごとも素早い連絡が大切です。
葬儀社への連絡も同様に、葬儀の予約を取るためにもすぐに連絡しましょう。

以下の記事では、葬儀の流れを解説しています。スムーズに葬儀を執りおこなえるよう、事前に確認しておきましょう。

【関連記事】葬儀の流れを徹底解説!日程と費用もご紹介  

流れ③:死亡届と埋火葬許可申請書を提出する

故人の本籍地か死亡した土地、もしくは届出人の住所の市区町村の役所へ、死亡届と埋火葬許可申請書を提出します。
埋火葬許可申請書を提出することで、埋火葬許可証の発行が可能です。 埋火葬許可証がなければ火葬ができないため、必ず提出し、受け取りましょう。

埋火葬許可証は火葬をおこなう日に必要な書類なので、なくさないよう大切に保管してください。
どれも、死亡が発覚してから7日以内に提出が求められます。

故人が亡くなり準備や連絡などに忙しい日々が続きますが、忘れずに提出しましょう。  

流れ④:葬儀社と葬儀の日程を決める

葬儀社と葬儀の日程を決めましょう。

年末年始は葬儀の予約が混み合っているため、葬儀社と予約状況を確認し日程を決めなければなりません。
日程のほかに、会場などの詳細も打ち合わせして決める必要があります。
誰が喪主をするのかなども、事前に決めておくと打合せがスムーズです。

早めに連絡することで早い日程で葬儀がおこなえる可能性が高まります。
迅速に故人を弔えるように、なにごとも迅速な連絡が大切です。  

流れ⑤:菩提寺などに読経の依頼をする

菩提寺とは、先祖から代々お墓がある寺のことで、葬儀や法事をおこなう寺のことです。

基本的に菩提寺がある場合は、その寺の宗派に従って葬儀を執り行います。
仮に菩提寺がある場合は、すぐに連絡し通夜での読経の依頼をしましょう。

僧侶も年末年始は、イベントが多数重なっており予約がとれないこともあるため、早めに連絡をすることが大切です。
菩提寺があるかどうかを確認するためには、お墓の場所がどこにあるのか確認しましょう。  

流れ⑥:勤務先などへ忌引きの連絡をする

親族が亡くなったことを勤務先に伝えて、忌引きの連絡をしてください。

親族が亡くなった場合は忌引き扱いとなり、仕事を休むことができます。
しかし、年末年始は会社も休みの場合が多いため、直属の上司などに連絡するとよいでしょう。

早めに連絡し、仕事が空くことで周りへ迷惑を掛けずに済みます。  

流れ⑦:お布施を用意する

お布施とは、読経をしてもらったり戒名をもらったりした事に対する、僧侶へ渡す謝礼のことです。

お布施を渡す際に使う封筒には、白無地や水引がついた袋などさまざまな種類があります。
白無地は宗派に制限なく利用できるため、宗派などを考える必要がありません。
どの宗派かわからない場合は、白無地を利用するとよいでしょう。

また、表書きには「御布施」と忘れずに記載してください。
宗派によっては水引が不要の場合もあるため、事前に宗派を確認することが大切です。

以下の記事では、お布施について詳しく解説しています。 お布施の金額や渡すタイミングについても紹介しているので、参考にしてください。

【関連記事】お布施とは?ダメな金額や相場、渡すタイミングなどをわかりやすく解説  

流れ⑧:葬儀の準備を手伝ってくれた方々へのお礼をする

葬儀が終わった後は、葬儀の準備を手伝ってくれた人へお礼をしましょう。
地域によって慣習も異なるため、お礼の相場は変わります。

値段の相場が分からない場合は、地域に詳しい方に相談することがおすすめです。  

年末年始の葬儀の注意点

悲しむ女性

年末年始に葬儀をおこなう際の注意点について確認しましょう。
年末年始でも、通常の葬儀と注意すべき内容は変わりません。

また、地域によってルールなども異なりますが、ここではあくまでも一般的な注意点について説明します。
地域によって異なる注意点は、親戚や葬儀社に聞くのが確実です。  

注意点①:保全剤の料金が追加でかかる場合がある

元旦は葬儀の予約が混み合っていることに加えて、火葬場が休業していることもあります。
そのため、葬儀が執り行われるまで時間がかかり、遺体の保全に追加料金が発生する場合もあるでしょう。

しかし、葬儀社によっては保全剤の追加料金が発生しないこともあります。
葬儀ができるまでどのように遺体を安置すればよいのか、葬儀社と相談することが大切です。  

注意点②:早めに現金を用意しておく

葬儀をおこなう際は、何かと現金が必要となります。 お布施や謝礼などは現金を封筒にいれて渡すことが通例のため、早めに現金を用意しましょう。

年末年始になると、多くの銀行やATMも使えなくなります。
また、葬儀はなにかと用意や連絡しなければならないことが多く、準備に追われがちです。

余裕をもって準備するためにも、故人が亡くなったタイミングで素早く現金を用意しておくことが安心に繋がります。  

注意点③:安置室によっては面会できないことがある

安置室によっては、火葬や葬儀がおこなわれるまで遺体と面会できないこともあります。
そのため、遺体と面会できるかどうか葬儀社に相談しましょう。

とくに、元旦は休業している火葬場も多いため、面会が制限されることもあります。
面会できずに最後を迎えてしまい後悔することもあるため、後悔しないためにも必ず葬儀社に確認してください。  

年末年始の火葬場や葬儀場でお悩みの方は

営業マン

人の死はコントロールできません。そのため、年末年始に亡くなってしまうことも多々あります。
しかし、年末年始はどこも休みで、どのように葬儀を執り行えば良いのかわからない人も多いでしょう。

年末年始でも葬儀ができるのか、突然の訃報に悲しみと不安に悩んでしまうこともあるかもしれません。
斎奉閣では年末年始関係なく、24時間365日無料事前相談を受け付けているため、いつでも相談が可能です。

「こんなに忙しい時期だけど相談に乗ってほしい」と悩んでいる方は、ぜひ相談してください。

葬儀に関する不安を抱えている方に寄り添い、大切な故人のための葬儀の準備を手伝わせていただきます。  

まとめ:年末年始の火葬について

火葬場の廊下

人の死は突然のため、年末年始に重なることもあるでしょう。
年末年始に葬儀をおこなう場合も、通常の葬儀もとくに違いはありません。

しかし、元旦は火葬場が休みの場合も多く、長く遺体を保管しなければならない可能性も高いです。
そのため、年末年始に葬儀をする際は、保全剤の追加料金が発生することもあります。

また、通常の時期とは異なり、役所や銀行などが閉まっていることから思うように準備が進まない可能性もあるかもしれません。

斎奉閣では、24時間365日無料事前相談を受け付けています。 年末年始も関係なく、葬儀についての相談を受け付けているため、不安や悩みがある方はぜひお問い合わせください。  

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▼気軽にご相談ください。   この記事の監修者

中子靖広(なかこ やすひろ)津地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター