喪主挨拶の例文やタイミングなど、苦手な人にも簡単に解説します

公開:2022.07.19  更新:2024.05.17

喪主挨拶の例文やタイミングなど、苦手な人にも簡単に解説します

葬儀の喪主を務めるにあたって、最も重要な役目のひとつが「喪主挨拶」です。

遺族を代表して故人に別れを告げつつ冥福を祈り、参列者の方々へ感謝の気持ちを伝えます。

この記事では、喪主挨拶を行うタイミングを解説すると共に、通夜・告別式・精進落としにおける喪主挨拶の例文や、押さえておくべきポイントをご紹介します。

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喪主挨拶のタイミング

喪主挨拶が必要になるタイミングは、主に通夜・告別式・精進落としの3回です。

通夜では読経や焼香が済んで僧侶が退出し、通夜振る舞いに移る前に喪主挨拶が行われ、参列者へ感謝の気持ちを伝えます。

告別式は出棺の直前に挨拶をする場合が多いですが、式の流れや地域性によって告別式の途中に行うこともあるため、事前の打ち合わせ時に確認が必要です。

また、火葬の後は一同で精進落としの食事を行います。

食事の前にも、喪主は葬儀が無事に終了したことと参列者への感謝の気持ちを述べる挨拶をする必要があります。

 

葬儀で喪主挨拶する時の例文

葬儀における喪主挨拶では、基本的に以下の項目を含めます。

  • 自己紹介(故人との関係性)
  • 参列者へのお礼
  • 故人の人柄に関するエピソード
  • 故人が受けた厚意へのお礼
  • 遺族への力添えのお願い

ただしタイミングによって伝えるべきこと・伝えなくても良いことは異なるため、シーン別で具体的な挨拶の例を次項よりご紹介します。

 

告別式の例文

告別式では、出棺前の挨拶に参列者への感謝の気持ちを述べる挨拶を行います。

参列してくれたことへのお礼・故人の最後の様子・生前のお付き合いに対する感謝と今後のお付き合いのお願い・締めの言葉といった構成が基本です。

【例文1】

本日はお忙しいところ、○○(故人)の葬儀・告別式にお運びいただきまして誠にありがとうございました。

×年前に病気を患ってからは入退院を繰り返しつつ、回復を願って懸命に闘病を続けておりましたが、その願いはかなわず×月×日×時×分、入院先にて逝去しました。

生前○○(故人)に対しいただいた多くのご厚誼につきましては、亡き○○(故人)に代わりまして心よりお礼申し上げます。

また、私ども家族に対しましても、今後とも変わらぬお付き合いのほどをお願い申し上げます。

本日は最期までお見送りいただきまして、ありがとうございました。

【例文2】

本日はお足元の悪い中、父○○(故人)の葬儀・告別式に参列くださり心より感謝申し上げます。

真面目で仕事へ熱心に打ち込んでいた父でしたが、休日は多くの場所へ連れて行ってくれたり、家族の誕生日は必ず温かいメッセージと共にプレゼントを送ってくれたりと、優しい心をもつ人でした。

×月×日×時に病院にて私たち家族が見守るなか息を引き取りましたが、××歳と大往生でございました。

父が晩年豊かに過ごせましたことは、ひとえに皆様方のご厚情の賜物と存じております。

父に代わりまして、生前に賜りましたご恩情に深く感謝を申し上げると共に、今後とも変わらぬお付き合いのほどをお願い申し上げます。

本日は、誠にありがとうございました。

なお、故人の生前の様子については、必ず話すべきという決まりはありません。 

故人について話さないときは、「たくさんの方にお見送りいただき、故人もさぞ喜んでいることと存じます」と感謝の気持ちだけを述べましょう。 

【関連記事】告別式とは?参列のマナーや流れを解説

 

通夜の例文

通夜では参列者へのお礼と告別式の日程と場所の案内をしてから、結びの挨拶で締めます。

通夜振る舞いを用意している場合はその旨も伝えましょう。

【例文】

皆様、本日はお忙しい中、亡き○○(故人)の通夜に参列くださり心よりお礼申し上げます。

故人も生前親しくさせていただいた皆様に見守られ、喜んでいることと存じます。

なお、明日の葬儀は××時より□□にて執り行いますのでよろしくお願いいたします。

ささやかではございますが、あちらの部屋にお食事の席を設けております。

故人の供養となりますので、どうぞお召し上がりください。

本日は誠にありがとうございました。

上記の挨拶に加え、通夜振る舞いの後にも締めとして簡単に挨拶を行います。

改めて参列者へのお礼を伝えたうえで、通夜振る舞いの感想を述べ、告別式の案内と帰路を気遣う挨拶で締めましょう。

 

精進落としの例文

精進落としでは、開始前に葬儀を無事に終えられたことに対する感謝の気持ちや、参列者にゆっくりと過ごしていただきたい旨などを伝えます。

また、終了時にはこれでお開きとすること、今後も付き合いをお願いしたい旨を述べましょう。

【例文1(開始前)】

本日はお忙しい中、昨晩のお通夜・本日の葬儀・告別式とご会葬をいただき、誠にありがとうございました。

おかげさまで滞ることなく葬儀・告別式を済ませることができました。

ささやかではございますが精進落としの席をご用意いたしましたので、お時間の許す限りどうぞごゆっくりお過ごしください。

 

【例文2(終了時)】

本日はお集まりいただきまして、ありがとうございました。

もう少し父の思い出などをうかがいたいところではございますが、本日はこれにてお開きとさせていただきたく存じます。

父がいなくなったことで寂しくはなりますが、残った家族一同助け合っていきたいと思います。

どうか今後とも、変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

皆様、どうぞお気を付けてお帰りください。

本日は誠にありがとうございました。

 

【関連記事】法事の精進落としとは?意味や注意点、挨拶の例文をご紹介

  

家族葬で行う喪主挨拶の例文

家族葬であっても基本的には喪主が挨拶を行います。

挨拶の目的は「参列者に感謝を伝える」「この後の予定を伝える」ことです。

まずは、参列してくれたことに対するお礼や生前の故人への厚意に対する感謝を述べましょう。

なお、家族葬は家族や近親者のみなど参列者が限られているため、一般葬よりは肩の力を抜いて簡略化した挨拶でもよいとされています。

また、参列者が同居の家族のみといった場合は、挨拶を省いても差し支えありません。

実際にどのような喪主挨拶をするのか、3つのシーンにおける例文を紹介します。

  1. 告別式の例文
  2. 通夜の例文
  3. 精進落としの例文

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

告別式の例文

告別式では、参列してもらったことに対する感謝や生前の故人への厚意に対する感謝を述べます。

【例文】

皆さま、本日はご多用中のところ、故〇〇(故人名)の告別式に足をお運びいただき、誠にありがとうございます。

故人は朗らかな性格で、よく冗談を言って周りを和ませる人でした。

生前はよく孫たちに折り紙や将棋を教えて遊び相手になってくれており、そんな彼を子どもたちもよく慕っておりました。

故人は、皆さまに愛され、幸せな人生だったと思います。

おかげさまで滞りなく葬儀を執り行うことができました。

心よりお礼申し上げます。

改めまして、本日はご参列いただきまして、ありがとうございました。

 

通夜の例文

通夜の後には、参列者への感謝と翌日の告別式の予定を伝えます。

通夜振る舞いがある場合は、その旨も伝えましょう。

【例文】

皆さま、本日はご多用中のところ、故〇〇(故人名)の通夜に足をお運びいただき、誠にありがとうございます。

皆さまにお集まりいただき、故人も喜んでいることと存じます。

故人はいつも笑顔を絶やさず、周囲を笑顔にする、そんな人でした。

私たち家族一同、故人の温かい笑顔と共に過ごした思い出を胸に刻み、これからも大切にしていきたいと思います。

明日の告別式は、〇時より行います。

本日はありがとうございました。

 

精進落としの例文

精進落としは、始まりと終わりに挨拶を行います。

始まりの挨拶は、参列に対する感謝と葬儀を滞りなく終えられたことへの感謝を述べます。

料理が冷めてしまわないよう、簡潔に行いましょう。

終わりの挨拶では、四十九日法要の予定を知らせます。

集まってもらったことに対する感謝も忘れずに伝えましょう。

【例文(精進落とし始まりの挨拶)】

本日はお集まりくださいまして、誠にありがとうございました。

おかげさまで、無事に葬儀をつつがなく終えることができました。

ささやかではございますが、精進落としのお席をご用意しております。

時間の許す限り、どうぞごゆっくりなさってください。

【例文(精進落とし終わりの挨拶)】

本日はお忙しいところ、お集まりくださいまして、誠にありがとうございました。

いつまでも故人の思い出話に花を咲かせていたいところではございますが、お時間が参りましたので、そろそろお開きとさせていただきたく存じます。

なお、四十九日の法要は、〇月〇日を予定しております。

本日は誠にありがとうございました。

皆さま、お気をつけておかえりください。

 

喪主挨拶する時のポイント

喪主挨拶では劇的な内容や魅力的な表現は求められないため、あまり難しく考える必要はありません。 

それでも挨拶に不安が残る方は、以下3つのポイントを意識すると良いでしょう。

 

ポイント①簡単に短く収める

故人に対する気持ちや思い出など伝えたいことが多くあっても、できる限り簡潔にまとめることが大切です。

具体的な目安としては、1~3分程度で話し終えられるよう意識しましょう。

先述した喪主挨拶における基本的な構成に基づき、項目ごとに1~2文で収めると程よいボリュームになります。

 

ポイント②ゆっくり自分のペースで話す

大切な人を亡くしたばかりで気持ちが落ち着かないまま葬儀に臨むことは珍しくないため、参列者の方々もそれを理解して挨拶を見守ってくれます。

挨拶文の用意をしつつ、本番では慌てずに自分のペースでお話ししましょう。

日常では聞き慣れない難しい言葉を使うこともあるため、暗記に自信がない場合はメモを見ながら話しても問題ありません。

 

ポイント③忌み言葉に気を付ける

葬儀の場では、縁起の悪さを連想させる「忌み言葉」を使わないようにしましょう。

以下の通り日常でよく使う言葉が含まれているため、注意が必要です。 

【重ね言葉】

  • ますます
  • ときどき
  • またまた
  • 次々
  • 日々
  • 重ね重ね

【不幸が続くことを連想させる言葉】

  • 再び
  • また
  • 再三
  • 引き続き

【縁起の悪い言葉】

  • 消える
  • 落ちる
  • 4(死)
  • 9(苦)

【生死に関する直接的な表現】

  • 死亡
  • 急死
  • 生存
  • 生きる

※死亡→「逝去」、急死→「突然のこと」といったように言い換える また、仏教では一般的に問題ない言葉でも、宗教や地域によっては言い換えが必要になることもあります。

不安な方は、あらかじめ葬儀社にご相談をしておくことをおすすめします。  

 

まとめ:喪主挨拶について

大切な人が亡くなって間もなく、葬儀の準備を進めながら挨拶の言葉を考える余裕がない方も多いことでしょう。

参列者へのお礼や故人の最期の様子など伝えるべき内容は複数ありますが、基本的な構成を把握していればスムーズにまとめることができます。

ある程度形式的な文章でも口頭で伝えれば十分に気持ちは伝わるので、本番の挨拶は落ち着いて望みましょう。

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この記事の監修者

深田 真毅(ふかだ まさき) 津地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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