葬儀・法事の知識

元旦那が死亡した際に連絡は来る?葬儀には参列すべき?必要な手続きは?

公開:2023.09.14

元旦那が死亡した際に連絡は来る?葬儀には参列すべき?必要な手続きは? 結婚しているあいだは家族であった夫も、離婚すればまったく他人同士の関係に戻ります。

では、元旦那が亡くなった場合は、連絡は来るのでしょうか。そして連絡が来た場合、葬儀には参列するべきなのでしょうか。

こういったことが気になる人は多いのではないでしょうか。 また、子どもがいる場合には、相続の問題も浮かび上がってきます。

その際にどのような手続きをするべきかについても、法律の知識がない人にとっては難しい問題となるでしょう。

この記事では元旦那が死亡した場合にどのようなことが起きるのか、葬儀に参列するべきなのか、 子どもの相続はどうするのかといったこと全般について、わかりやすく解説します。

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元旦那が死亡した際に連絡は来る?

元旦那が死亡した際に連絡は来る? 結論として、元旦那が死亡した際に連絡が来るかどうか、明確には断言できません

理由は、家庭の事情や元夫婦間の関係性、他の親族とのつながりなどに依存する問題があるためです。

たとえば、再婚をしているのか否か、子どもがいるのか否かといったこともその一因です。

元夫婦間に共通の友人がいる場合や、子どもの親権を持っている場合、元旦那の親族と交流がある場合などは、連絡が来る可能性は高いといえるでしょう。

方で完全に連絡を絶っている場合や、法的な手続きがすべて終わっている場合などは、連絡が来ないケースも考えられます。

元旦那との関係性や現在の状況を踏まえて、心の準備をしておくことが重要でしょう。  

元旦那の葬儀には参列すべきか

元旦那の葬儀には参列すべきか 元旦那の葬儀に参列するかどうかの判断は、個人の感情や元夫婦間の関係、遺族の意向や社会的な側面など、さまざまな個人の事情を総合的に考える必要があります。

このような複雑な問題に対して簡単な正解を導き出すことは難しいので、以下で参列すべき場合とそうでない場合の両方について、具体例を挙げて見ていきましょう。  

参列すべき場合

葬儀に参列すべき場合の例としては、以下のようなシチュエーションが考えられます。

  • 元旦那との関係が離婚後も良好であった場合
  • 共通の友人が多い場合
  • 亡くなった元旦那への敬意を表したい場合
  • 元旦那の親族などから葬儀に招かれた場合

それぞれ人としての礼儀、敬意の表現、遺族との関係維持などさまざまな要素が絡み合っています。

離婚後も友人としての付き合いがある場合や、子どもがいて元旦那の親族との関係が続いている場合などは、 参列を考慮するべきであるといえるでしょう。  

参列しないほうがよい場合

葬儀に参列しないほうがよい場合の例としては、以下のようなシチュエーションが考えられます。

  • 元旦那との関係が険悪である
  • 離婚後にまったく接触がない
  • 遺族からの拒絶がある

こういった要素があるにもかかわらず強引に葬儀に参列することは、遺族や他の参列者に対して不快な空気を生み出す可能性があるため、おすすめできません。

離婚の際に深刻なトラブルがあって、それがまだ尾を引いている場合や、遺族との間に対立がある場合には、無理に参列する必要はありません。  

元旦那の子どもを葬儀に連れていくべきか

元旦那の子どもを葬儀に連れていくべきか 元旦那の子どもを葬儀に連れて行くべきかは、非常に繊細で慎重な判断が求められる問題です。

子どもの年齢や心の準備、遺族との関係や元夫婦間の関係など、多岐にわたる要素が絡み合います。

子どもが元旦那との関係を大切にしていた場合や、子ども自身が参列の意思を明確に示している場合は、参列を積極的に考慮すべきでしょう。

故人である元旦那に最後の別れを告げ、感謝の気持ちを伝えることに大きな価値があるからです。

その際には、子どもが十分な年齢であることや、元旦那の遺族との関係が険悪でないことなども考慮する必要があります。

一方で、子どもの精神的な負担が不安である場合には、葬儀に参列させるべきではないでしょう。

とくに、大人に比べさまざまな経験が少ない子どもの場合は、困惑や恐怖を感じることがあるかもしれません。

そのようなデメリットを覚悟のうえで参列する必要性が感じられないのであれば、参列は控えておくことをおすすめします。

いずれにせよ、最終的な判断は、さまざまなことを総合的に考慮し、子どもの利益を最優先に考えてなされる必要があります。  

元旦那が死亡した際に必要な手続き

元旦那が死亡した際に必要な手続き 元旦那が死亡した際に必要な手続きは、基本的にはないと考えておきましょう。

すでに法的な婚姻関係が解消されている場合、元妻が直接的な手続きの責任や権利を持つことは原則としてあり得ないからです。

そもそも婚姻とは法的に無関係であった2人が法的に結びつくものであり、離婚によってそれが解消されたのですから、再び無関係になるのは自然なことでしょう。

葬儀の手配などはもちろんのこと、遺産の相続などに関しても、元妻が関与する余地は基本的にありません。

例外的に、元旦那が財産の一部を遺贈する意思を示している可能性もありますが、そのようなケースを除いては、得るべきものも失うべきものもないと考えられます。

ただし、元旦那との間に子どもがいる場合には、子どもの相続は関与が求められることが考えられます。

その際には子どもの利益を最優先に考えて、理性的に動くことが必要となります。

わからないことがある場合には、専門家のアドバイスを受けるのもおすすめです。  

子どもは法定相続人になる

元旦那とのあいだの子どもは、元旦那の法定相続人としての地位を持っています。

子どもは父親の死後、遺産に対する法定相続権を有することが法律で定められているからです。

具体的には、遺産分割における協議への参加や、遺留分の請求などが考えられます。

これらの手続きは子どもの権利を守るために重要であり、元妻としての配慮や支援が必要になる場合があるでしょう。

とくに、子どもが未成年である場合、法的な手続きを自ら進めることは困難であることが多いため、母親として力添えをすることが重要です。

その際には専門家との相談や、遺族との適切なコミュニケーションが不可欠となるでしょう。

子どもの将来と権利を守るために、適切な行動と慎重な判断が求められます。  

元旦那が死亡したときに注意すべきポイント

元旦那が死亡したときに注意すべきポイント 元旦那が死亡したときに注意すべきポイントとしてもっとも大きなものは、子どもの相続問題です。

たとえば、元旦那が再婚して、その再婚相手とのあいだに子どもがいるような場合、心情的な問題からの我が子について相続放棄をしたいと考えるかもしれません。

しかし、その場合にも安易に決めるのではなく、慎重に検討したうえで判断する必要があります。

何より考慮するべきなのは、我が子の利益や権利です。 相続について考えるのであれば、元旦那の財産状況を正確に把握する必要があります。

財産の内容や負債の有無などを知ることによって初めて、子どもが相続すべきか否かの判断が可能となります。

もし元旦那が再婚しておらず、また財産状況を正確に知る人がいない場合には、専門家に依頼するのも選択肢の1つでしょう。

専門家の支援により、正確な財産評価や法的な手続きがスムーズに進行することが期待できます。

元旦那の財産の話となると冷静ではいられなくなりがちですが、子どもにとって何が最適かを考えることが最優先事項であることを忘れず、冷静に行動しましょう。  

相続放棄するか迷った場合には

相続放棄するか迷った場合には 子どもに相続放棄させるべきか迷った場合には、専門家に相談するのが最善の選択です。

相続放棄するかどうかの判断は、一度相続を放棄するとやり直しができない重大事項であるため、深い考察と専門的な知識が求められます。

相続に関する法律や税制は複雑であり、これを一般人がすべて1人で抱え込むのはとても大変なことです。

そこで、知識豊富な信頼できる専門家の助けを借りることで、何が最適であるか最善の判断に期待できます。

専門家は、元旦那の財産の価値を正しく評価し、まず相続すべきか相続放棄すべきかの判断をあなたに代わって手助けしてくれるでしょう。

相続放棄すべきという答えが出たのであればそれに従うべきです。

逆に、相続すべき状況になったのであれば、適切な相続税の節税策などのアドバイスを受けるとよいでしょう。

いずれにせよ肝心なのは、元旦那が遺した財産の全体像を正確に把握してから、さまざまな要素を考慮し冷静に判断することです。  

葬儀について知りたい方は

葬儀について知りたい方は 元旦那の葬儀に参列する場合、通常とは異なる緊張を強いられるかもしれません。

少なからずねじれた関係なので、周囲の目が気になることもあるでしょう。

通常の葬儀と比べて、いっそうのこと葬儀についてしっかり把握しておきたいと考えることも多いのではないでしょうか。

葬儀について詳しく知りたい方は、ぜひ弊社・斎奉閣までお問い合わせください。

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詳しくは喪主・遺族の方へをご覧ください。  

まとめ:元旦那が死亡した際の連絡について

まとめ:元旦那が死亡した際の連絡について 元旦那が死亡した際の連絡は、さまざまな状況に依存する複雑な問題です。

連絡の有無や内容は、関係の深さや法的な側面により変わることもあるため、注意が必要となります。

遺族との関係性や子どもの存在など、考えるべきことは多岐に渡ります。

元旦那という複雑な関係の相手であるため、いろいろと難しいところもあるでしょうが、感情的にならず冷静に対応することが何よりも大切です。

この記事を参考にして、元旦那にもしものことがあった場合には、周囲の人間のさまざまな感情を尊重しつつ適切な対応を取れるようになっておきましょう。

また葬儀に関するお悩みがある方は、無料事前相談ページをご覧ください。  

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▼気軽にご相談ください。   この記事の監修者

藤田 悠(ふじた ゆう) 四日市地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター