【文例あり】喪中はがきの書き方を解説!喪中となる続柄や注意も紹介

公開:2024.09.03

【文例あり】喪中はがきの書き方を解説!喪中となる続柄や注意も紹介

喪中はがきを出す方の中には、故人とどの程度の関係性の場合に出すべきか、どのような文章にすべきか悩んでいないでしょうか。
喪中はがきの一般的な書き方は、挨拶・故人の情報・感謝・結びの4要素を並べて書きます。
記載内容に一定のルールがあるため、マナーのよい喪中はがきを出すには、正しい知識を知っておかなければなりません。

この記事では、喪中はがきの書き方と対象、送る相手の範囲について解説します。喪中はがきの文例を要素ごとに紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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喪中はがきの基本的な書き方・文例

一般的な喪中はがきは、4つの要素を順番につなげた文章に日付と差出人を書きます。

  1. 挨拶
  2. いつ・誰が・いくつで亡くなったか
  3. 感謝
  4. 結び

要素ごとの具体的な例文を参考に、ルールに乗っ取った喪中はがきを書きましょう。

 

要素①:挨拶

挨拶に書くことは「年賀状を欠礼する旨」です。挨拶には、次のような文章を書きます。

  • 喪中のため 年頭のご挨拶を 失礼させていただきます
  • 喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮させていただきます
  • 服喪中につき新年のご挨拶をご遠慮申し上げます
  • 勝手ではございますが、新年のご挨拶は差し控えさせていただきます

挨拶の注意点は「年賀」という言葉を使わないことです。
年賀は、おめでたいときに使用する言葉のため、喪中の挨拶では「年頭・年始・新年」などの言葉を使用します。

手紙に書く「時候の挨拶」や「拝啓」などの頭語は使用しないのが一般的です。
ただし、明確に定められたわけではないため、時候の挨拶や頭語を書いても差し支えありません。

 

要素②:いつ・誰が・いくつで亡くなったか

挨拶の次に、故人の情報を記載します。
年内に複数の方が亡くなっていたら、全員分の記載が必要です。

故人の情報については、次のような文章を書きます。

  • 本年八月に父 太郎が九十九歳にて永眠致しました
  • 七月に母 花子(享年百)が永眠いたしました
  • かねてより病気療養中の祖母 花が六月に百歳にて永眠致しました
  • 義父 一郎が本年十月に百歳にて天寿を全ういたしました

一般的に、亡くなった時期は、月だけを書きます。
誰が亡くなったかは、差出人から見た続柄を書くのが通例です。
差出人が夫婦連名の場合は、夫から見た続柄を書きます。

記載する「年齢」は、数え年・満年齢に決まりはありません。
近年は、満年齢を書くことが多いです。
ただし、享年で書く場合は、数え年を使用し「歳」を省略して書きます。

 

要素③:感謝

感謝は、生前故人がお世話になったことへの感謝を書きます。
感謝を表す言葉の文例は、以下の通りです。

  • 本年中の御厚情に深く御礼申し上げます
  • ここに本年中に賜りましたご厚情に感謝致します
  • ここに生前のご厚情を故人になりかわり感謝申し上げます
  • 生前のご厚誼に深く御礼申し上げます

感謝を表すときは「本年中」または「生前」のいずれかを使用します。
お世話になったことを表す言葉は「ご厚情(こうじょう)・ご厚誼(こうぎ)・お心遣い」などです。

 

要素④:結び

最後に、結びとして、今後のお付き合いをお願いする言葉や送る相手の健康と幸せを祈る言葉を書きます。
結びの文例は、以下の通りです。

  • 皆様が健やかなる新年をお迎えになりますよう心よりお祈り申し上げます
  • 明年も変わらぬご厚誼のほどをお願い申し上げます
  • 明くる年も変わらぬご交誼のほどをお願い申し上げます
  • 向寒の折から皆様にはご自愛のほどお祈りいたします

最後に、相手の元へ届く時期の年号と月、差出人の名前を書いて締めくくります。

 

喪中の対象は一般的に2親等まで

一般的に喪中はがきは、差出人を中心として、1親等と同居する2親等までを対象として作成します。
1親等と同居する2親等は、以下の続柄の親族が対象です。

1親等

配偶者、父母(両親)、義父母(配偶者の両親)、子ども、子の配偶者

同居している

2親等

祖父母、義祖父母(配偶者の祖父母)、兄弟、義兄弟(配偶者の兄弟)、孫、孫の配偶者

喪中はがきの対象範囲には、明確な決まりがありません。
最近では、2親等を基準として喪中はがきを出す人が多いようです。
しかし、故人とのつながりや差出人の思いにより、対象範囲は異なります。

3親等や同居していない親族の場合も、強いつながりや差出人の思いがあれば、喪中はがきを送って問題ありません。

 

喪中はがきを出す相手

親戚や葬儀の参列者で、亡くなったことを知っていても、喪中はがきを出さなければいけません。

喪中はがきを出す相手の判断基準は、毎年年賀状をやりとりしているか否かです。
送る相手の関係性別に詳しく解説します。

 

相手①:親戚

喪中はがきは、年賀状をやりとりしている親戚に出します。
本来、喪中はがきは、次の年賀状が出せないことを知らせるための挨拶状です。
年賀状を欠礼し、新年の挨拶ができないお詫びなので、毎年年賀状のやりとりをしている親戚にも喪中はがきを出します。

反対に、親戚といえど、年賀状のやりとりをしていなければ、喪中はがきを出す必要はありません。
喪中はがきを出す親戚は、毎年年賀状をやりとりしているか否かで判断しましょう。

 

相手②:葬儀の参列者

葬儀の参列者でも、毎年年賀状をやりとりしている間柄であれば、喪中はがきを出すのがマナーです。
葬儀の参列者へ喪中はがきを出す場合は、葬儀の際にお世話になったお礼を一言添えておくとよいでしょう。

また、故人とのみ年賀状のやりとりをしていた人は、喪主が差出人となり喪中はがきを出すのが一般的です。

生前の故人とは年賀状のみのやりとりで、故人の死を知らせていない場合に出す喪中はがきは、故人の死を知らせる意味合いが強くなります。

 

相手③:故人の友人や会社の関係者

故人の友人や会社の関係者などは、プライベートで関わりがあった人に対して喪中はがきを送ります。
特に、故人の友人で葬儀に参列できなかった人に対しては、故人の氏名と命日を日付単位で記載したほうがよいでしょう。

故人とは、仕事だけのかかわりだった場合においても、年賀状のやりとりをしているのであれば、喪中はがきを出すのが礼儀です。
近年は「仕事とプライベートは切り離す」という考え方を持つ人が増えています。
近親者の不幸をビジネスに持ち込まないため、例年と同じように年賀状を出す人も多いようです。

 

喪中はがきを書く際の注意点

喪中はがきを書く際は、3つの注意事項があります。

  1. 一字下げや句読点を使わない
  2. 近況報告や私用を書かない
  3. 薄墨色を基本としてシンプルなデザインにする

喪中はがきなどの挨拶文は、一字下げを使用しません。
これは、明治時代以前から残った慣習のためです。

句読点は、文章を区切る記号として使用します。
挨拶文に入れると、縁を切ることを連想するため使いません。

喪中はがきは、年賀状を欠礼することを知らせるために書きます。
近況報告や私的な内容を書くのは、マナー違反です。
もし、近況や私的な内容を知らせたい場合は、別の手紙やメールで報告します。

喪中はがきをシンプルなデザインにする理由は、身内に不幸があったことを書くためです。
デザインの雰囲気は、喪中はがきのカタログに掲載されているサンプルを参考にするとよいでしょう。

 

喪中の方へは寒中見舞いで返事を出す

喪中はがきは、差出人の不幸により年賀状を欠礼することを知らせる挨拶文です。
反対に、自分が喪中はがきを受け取った場合は、どのような対応をすればよいのでしょうか。

喪中はがきを受け取ったら、当然ながら、年賀状を出してはいけません。
代わりに、寒中見舞いで返事を出します。

寒中見舞いとは、寒い季節に相手の健康を気遣うために送る挨拶文です。
寒中見舞いは、次のような場面で送ります。

  • 受け取った喪中はがきに対する返信
  • 年賀状を受け取って、すぐに返信できなかった
  • 喪中はがきを出していない人から年賀状を受け取った
  • 喪中の相手に年賀状を出してしまったお詫び

寒中見舞いは、1月7日(松の内の最終日)の翌日から2月4日(立春)の期間に相手へ届くように送ります。
松の内は、地域により日付が違うので、差出人の地域で確認しましょう。

 

喪中はがきの書き方でお悩みの方は

喪中はがきは、身内の不幸で次の年賀状を欠礼することを知らせる挨拶文です。
一般的な書き方が定められています。

しかし、ルールがたくさんあるため、自分で喪中はがきを書くのは難しいと感じる方もいるでしょう。

斎奉閣では、喪中はがきの書き方に関するお悩みを受付中です。
故人の人柄や好みにあわせた、オリジナルの喪中はがきを作成しています。

また、斎奉閣の無料事前相談は、生前整理など大切な人が亡くなったときに備えた事前準備が可能です。
事前準備をしておけば、いざ大切な人が亡くなったとき、故人との思い出をゆっくり回想する時間に使えます。

 

まとめ:喪中はがきの文例について

喪中はがきの文章は、挨拶・故人の情報・感謝・結びの4要素を順番に書きます。
喪中はがきは、シンプルなデザインに一字下げや句読点を使わずに、文章を書き上げるのがマナーです。

喪中はがきを出す相手は、年賀状のやりとりをしているか否かを基準に判断します。
12月中に身内の不幸があった場合や、先方から受け取った喪中はがきに返信したい場合は、寒中見舞いを出すのが一般的です。

また、斎奉閣ではオリジナルの喪中はがきを作成できます。
喪中はがきの書き方でお困りの方は、斎奉閣までご相談ください。

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この記事の監修者

原田康之(はらだ やすゆき)流通事業部 マネージャー

松田裕介(まつだ ゆうすけ)流通事業部・メモリアルヒルズ四日市 店長

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