市営斎場(公営斎場)とは?民営斎場との違いやメリット・注意点も解説

公開:2025.11.06

市営斎場(公営斎場)とは?民営斎場との違いやメリット・注意点も解説

市営斎場(公営斎場)は、利用条件や設備面などで民営斎場と異なる特徴があります。
葬儀を行う際、なるべく費用を抑えたいと考え、市営斎場の利用を検討する方も多いでしょう。
しかし、「市営斎場は誰でも使えるのか」「民営斎場と何がどのように違うのか」など、不明点も少なくありません。

この記事では、市営斎場の特徴や民営斎場との違い、利用するメリット・注意点を解説します。
三重県の主な市営斎場についてもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

▼気軽にご相談ください。

 

市営斎場(公営斎場)とは

斎場とは葬儀や告別式を行う施設であり、運営形態として市営(公営)と民営の2つがあります。
市営斎場(公営斎場)は自治体が運営する施設で、民営は葬儀社や民間企業が運営する施設です。
ここでは市営斎場の基礎知識として、以下の2つを解説します。

  1. 特徴
  2. 民営斎場との違い

なお、斎場の種類やそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

【関連記事】斎場とは?火葬場との違いや斎場の種類などをわかりやすく解説

 

特徴

市営斎場は、自治体が地域住民のために設置した公共施設です。
各自治体によって運営・管理されており、地域に適した規模の施設が設けられています。

多くの市営斎場は小規模から中規模の葬儀に対応した造りになっており、一般葬や家族葬の対応が可能です。
駐車場や控室などの基本的な設備は整備されている会場が多く、葬儀に必要な最低限の機能を確保しています。

ただし、自治体によって利用可能な時間帯や提供するサービスなど、運営方針が異なる点に注意しましょう。

 

民営斎場との違い

民営斎場と市営斎場の主な違いは、下表のとおりです。

 

市営斎場

民営斎場

主な運営元

自治体

・葬儀社
・民間企業

費用

比較的安い

比較的高い

おすすめの人

・費用を抑えたい人
・シンプルさ重視の人

・サービス重視の人
・こだわりのある人

市営斎場は住民サービスの一環として低料金で提供されるため、経済的負担を軽減したい遺族に適しているでしょう。
一方で民営斎場は設備やサービスが充実しており、手厚いサポートを受けながら葬儀を行えます。

市営斎場と民営斎場にはそれぞれ特徴があるため、葬儀の規模や予算に応じて適した斎場を選択することが大切です。
なお、近年増えている家族葬の斎場選びについて知りたい方は、下記の記事もあわせてチェックしてください。

【関連記事】家族葬の斎場とは?種類や選び方、費用についてわかりやすく解説

 

市営斎場を利用するメリット

市営斎場のメリットは、主に以下の2つです。

  1. 葬儀費用を抑えやすい
  2. 火葬場までの移動にかかる負担が少ない

市営斎場は料金が安く火葬場が併設されている場合が多いため、遺族の経済的・身体的負担軽減につながります。
それぞれのメリットについて詳しくお伝えします。

 

メリット①:葬儀費用を抑えやすい

市営斎場を利用すると、葬儀費用を抑えられる傾向があります。
自治体が住民サービスの一環として運営しており、営利を目的とせず施設を提供しているためです。
式場利用料が数万円程度で利用できる自治体もあり、火葬料金も低価格で設定されているため、葬儀費用の総額を削減しやすくなるでしょう。

ただし、故人や喪主が該当市区町村の住民でない場合は割高になったり、そもそも利用ができなかったりするため、事前に自治体のホームページや窓口で確認しておきましょう。

 

メリット②:火葬場までの移動にかかる負担が少ない

市営斎場は、火葬場までの移動にかかる負担を軽減できます。
多くの市営斎場は式場と火葬場が同じ敷地内に併設されており、葬儀を行う場所から火葬場まで移動する必要がないためです。

民営斎場は、式場と火葬場が別の施設にある場合が多いため、霊柩車や参列者の車両手配が必要です。
しかし、火葬場併設の市営斎場であれば、移動時間はほとんどかからず、交通費も削減できます。

また、高齢の参列者や遺族にとって、長距離移動は大きな負担がかかります。
同一施設内で葬儀と火葬を完結できれば、身体的な負担も軽減されるでしょう。

ただし、火葬場が併設されていない市営斎場もあります。
自治体公式サイトの該当部署に問い合わせ、詳しい施設情報を確認してみてください。

 

市営斎場を利用する際の注意点

市営斎場の主な注意点は、以下の2つです。

  1. 斎場数が少なく予約が取りにくいときがある
  2. 利便性が民営斎場より劣る場合がある

民営斎場と比較すると、施設数や提供されるサービスに制約が多い傾向があります。
注意点も理解したうえで、検討しましょう。

 

注意点①:斎場数が少なく予約が取りにくいときがある

市営斎場は施設数が限られているため、希望する日程で予約が取れないケースも少なくありません。

また、小規模な自治体は市営斎場をもたず、近隣市町村の施設を利用する場合もあります。
中規模自治体の場合でも、市営斎場は通常1〜2か所程度しかなく、民営斎場とくらべて施設数が少ないのが一般的です。

一方、人口の多い大都市では複数の市営・区営斎場が設けられているため選択肢は増えます。
しかし、特に土日祝日や友引以外の日程は希望が集中しやすく、先まで予約が埋まっているケースも珍しくありません。
希望する日時で利用できないときは、民営斎場の利用も検討しましょう。

 

注意点②:利便性が民営斎場より劣る場合がある

市営斎場は、民営斎場とくらべて利便性の面で劣る場合があります。
公共施設のため、民間企業が提供するような充実した設備やサービスは提供されません。

設備面では、民営斎場のような豪華な装飾や最新設備は期待できないでしょう。
基本的な機能は備えているものの、控室の設備や音響設備などは必要最低限に留まっている施設が多いのが現状です。

また、サービス面では、葬儀の進行サポートや細かな要望への対応が民営斎場ほど受けられない可能性もあります。
さらに、市営斎場は基本的に郊外に立地しており、公共交通機関でのアクセスが不便な場合があります。

市営斎場の利用に不安を感じる方や民営斎場と比較したい方は、斎奉閣の無料事前相談をぜひご利用ください。
お客様の状況に合わせた、最適な斎場選びをサポートいたします。

 

三重県の主な市営斎場

三重県内には複数の市営斎場が設置されています。各施設では家族葬から一般葬まで幅広い規模の葬儀に対応可能です。
三重県内の市営斎場は、下表のとおりです。

 

市営斎場

斎奉閣の会館

津市

津市斎場いつくしみの杜

津斎奉閣
河芸斎奉閣
津北斎奉閣
久居斎奉閣
家族葬会館久居斎奉閣
家族葬会館和ごころ津

四日市市

北大谷斎場

富田斎奉閣
阿倉川斎奉閣
生桑斎奉閣
四日市中央斎奉閣
笹川斎奉閣

桑名市

桑名市斎場おりづるの森(桑名市新西方)

家族葬会館桑名斎奉閣
家族葬会館和ごころ長島

亀山市

亀山市斎場

亀山斎奉閣

三重郡菰野町

菰野町斎場

菰野斎奉閣

市営斎場を利用する際は、各自治体によって利用条件や料金体系が異なるため、事前の確認が欠かせません。
利用料金や予約方法については、各自治体の担当部署に直接問い合わせ、詳細な情報を確認してから申し込みましょう。
希望する日程での利用が困難な場合もあるため、複数の候補日を用意しておくと安心です。

なお、斎奉閣は三重県内に23会館を展開しており、市営斎場が利用できない場合の代替案としてもご利用いただけます。
各会館の詳細な情報や設備については、各会館ページをご覧ください。

 

斎場選びなど葬儀プランについて相談したい方は

市営斎場を含めた葬儀プランの選択は、専門知識のある葬儀社に相談するのがおすすめです。

斎奉閣は三重県内で23会館を展開し、葬儀施行数No.1(※)の実績を誇る地域密着の斎場です。
※当社調べ/2024年1月~12月の四日市市、鈴鹿市、いなべ市、東員町、桑名市、菰野町、亀山市、津市、名張市、伊賀市内の斎奉閣・和ごころ23会館合計葬儀施行数

市営斎場と民営斎場のどちらが適しているか、ご家族の状況に合わせた葬儀プランをご提案いたします。
手続きや複雑な葬儀プランの相談は専門家に任せることで、ご遺族は安心して故人との最後の時間に集中できるでしょう。
斎奉閣では無料事前相談も実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

 

まとめ:斎場を選ぶ際は市営・民営の双方をチェックしよう

斎場を選ぶ際は、市営斎場と民営斎場の双方を検討することが重要です。
市営斎場は費用を抑えられるメリットがある一方、予約の取りにくさや設備の簡素さといった注意点もあります。
民営と比較しながら、より希望に合った斎場を選択するようにしましょう。

なお、斎奉閣では経験豊富な専門スタッフが葬儀はもちろん、前後に必要な準備や手続きについてもサポートいたします。
斎場選びでお悩みの方や葬儀プランについて相談したい方は、斎奉閣の無料事前相談をぜひご利用ください。

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「事前準備を始めたいけど何から始めればわからない…」という方はお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

深田真毅(ふかだ まさき)津地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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