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老衰とは?老衰の前兆や最期を迎えるために備えておくべきこと

老衰 備え

年齢を重ね、心身の機能が徐々に衰えていく「老衰」。近年は医療の発達により、老衰で亡くなる方が増加しています。

老衰とはどのようなものなのでしょうか。本記事では老衰の前兆や対応のし方、老衰死への準備についてご説明します。

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老衰とは

老衰とは、加齢が原因で徐々に心身の機能が衰えていく状態です。歳を重ねれば重ねるほど心身、とくに身体の機能は衰え、日常生活に不自由を感じるタイミングが増えがちです。

病気や事故ではなく、老衰が原因で亡くなることを老衰死と言います。「寿命をまっとうした」と言われることもあるかもしれません。

近年は医療が著しく発達し、平均寿命が延びたため、老衰死を迎える方が増加傾向にあります。

 

老衰死の前兆

老衰 前兆

老衰が進むにしたがい、身体は生命維持が難しくなります。その前兆は日常生活の中に現れる変化で感じ取ることができます。

ご自身でも「以前はできたことができなくなった」「いちじるしく老いを感じる」といった変化に気付くことが多いようです。

老衰が進めば老衰死を迎えます。突然死とは異なり、ある程度は「そろそろ寿命かな」と予想できることでもありますので、その前兆について知っておきましょう。

 

前兆①:高齢

年齢を重ねると老衰が見え始めますが、日本では「何歳からが老衰」「何歳で亡くなったら老衰死」という定義がありません。

「高齢者であり、病気や事故が原因ではない自然死」が老衰死とされるケースが多いため、死亡診断をする医師をはじめ、人によって意見が分かれるようです。

ただ、昨今では平均寿命(2019年:男性81歳、女性87歳)を超えた年齢での自然死であれば老衰死、もしくは90歳以上での自然死を老衰死とする医師が増えています。

ただし、老衰による身体機能の衰えで病気になり、それが原因で亡くなった場合には老衰死ではなく病死とされます。

 

前兆②:身体機能の低下

中年・壮年の人でも「若い頃に比べると身体機能が衰えたな」と感じることがあるのではないでしょうか。

老衰も同様で、身体機能が以前よりも低下します。ご本人やご家族が「前より衰えたな」と感じるようなことがあれば、老衰が進んでおり、老衰死の前兆だと捉えても差し支えないでしょう。

具体的には食事量の減少や睡眠時間の増加が挙げられます。身体機能の低下により、以前と同様の食事を自力でとることが困難になります。睡眠時間の増加は脳機能が低下し、意識レベルの保持が難しくなることが原因です。

 

前兆③:体重の減少

もうひとつ顕著な前兆として挙げられるのが、体重の減少です。まず前述の通り、老衰は食事量の減少を引き起こします。それに加え、身体機能の衰えのひとつとして、消化吸収機能の低下も現れるようになります。

消化吸収機能の低下は栄養の吸収が困難になるため、食事量の減少とともに体重を減少させる原因です。「最近痩せ始めたな、食が細くなったな」と感じたら、老衰死の前兆だと言えるでしょう。

 

老衰死への備え

老衰 備え

どんなに健康な人でも、長く生きていれば必ず老衰の前兆を感じるタイミングが訪れます。老衰死の可能性は否定できません。

ただ、老衰は内臓だけではなく、感覚器官や脳の機能も低下します。そのため、老衰死を迎えるときには大きな苦痛を感じることはないと言われている事実も覚えておきましょう。

老衰死の前兆を感じ取ったのであれば、人によっては終活を加速させるでしょう。家族にとってはあまり嬉しいことではないかもしれませんが、まだお元気なうちに老衰死への備えをしておくのは非常に重要です。

先にさまざまなことを決めておけば、いざと言うときにスムーズに手続きを進められます。また、トラブル防止にもなるでしょう。ご自身とご家族のために、ぜひ前もって準備をしてみてはいかがでしょうか。

決めておきたいことはさまざまです。葬儀についてはもちろんですが、延命治療についての意思確認や、必要であれば遺言状の準備に取りかかりましょう。

 

葬儀について話し合う

人が亡くなれば葬儀をおこないます。お見送りをしたい家族にとっても大切なセレモニーです。できるだけ混乱しないよう、事前に決めておきたい大きな項目です。

もしもご本人に「こんな葬儀が良い」「誰それに参列して欲しい」という希望があれば、できる限り話してもらい、取り入れた葬儀を考えましょう。最近はさまざまな葬儀プランがあり、柔軟な対応をしてくれる葬儀社も少なくありません。

超高齢化社会の中、葬儀社も生前からご自身の葬儀のご相談に乗ることが増えています。もしも希望の葬儀スタイルがあれば、ぜひ事前に相談してみてはいかがでしょうか。

 

延命治療の意思確認

老衰が進めば身体機能が衰え、医療の手を借りなければ生命維持ができなくなる瞬間が訪れます。その際にはどのような治療を受けたいか、ご家族との相談をおすすめします。

昨今は老衰をはじめ、終末期の医療にさまざまな注目が集まっています。個人個人がことなった考えを持っていることも少なくありません。

一度延命治療を始めると数年間続くケースもあり、寿命が延びたことを喜ぶご家族がいます。

そのいっぽう、老衰による意識低下で意思疎通ができない状態のまま医療機関での治療が続く状況に対し、心情面、費用面で悩みを持つ人もいるようです。

何より、ご本人がどのような最期を希望しているかが何よりも重要です。

老衰による身体機能の低下が生命の終わりに直結する場合、延命治療をするか、それとも自然に任せておくか、ご本人の意思確認は必須だと言えるでしょう。

「そんなこと、なかなか聞けない!」と思ってしまうのは仕方のないことです。大切なご家族だからこそ聞きにくいとも言えます。そこでおすすめするのは「事前指示書」です。

事前指示書は「本人が意思表示ができなくなった場合、どのような延命治療をするかを事前に明らかにしておく」書類です。「リビングウィル」とも呼ばれます。

 

  • どこで最期を迎えたいか(自宅や病院など)
  • 心肺蘇生をするか否か
  • 人工呼吸器をつけるか否か
  • 自力で食事ができなくなったら胃ろうをするか
  • そのほか本人の希望

 

事前指示書ではこのような項目を記載します。先に詳細を決めておけば、いざその状況になったとき、家族は「これが本人の希望だから」とスムーズに判断することができるでしょう。

ただ、高齢になって老衰を感じ始めたとはいっても、まだ人生が終わるわけではありません。元気なうちにまた「やっぱり気が変わった」となることも考えられます。時折、あらためて話し合い、ご本人の気持ちに変化があればその都度書き直すようにしましょう。

 

  遺言書を準備する

遺産相続や生命保険金の受け取りで明らかにしておきたいことがあれば、遺言書を準備しておくとトラブルを回避しやすくなります。

遺言状がなくても法に則った遺産相続が可能ですが、遺言状があればよりスムーズに手続きを進められます。

なお、借金も遺産相続に含まれます。もしも借金があるのなら、お元気なうちにご家族と相談し、今後の対応を決めておきましょう。

 

まとめ

病気や事故と違い、老衰死は今日明日に突然やってくるものではありません。老衰死の前兆が見え始めたら終活を進める期間を設けられます。葬儀や延命治療、遺言状など、ご家族が悩みそうな項目は積極的に考えてみましょう。

斎奉閣では葬儀に役立つコラムを日々更新しています。終活をお考えの方は以下の記事をご覧ください。
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この記事の監修者

藤田 悠(ふじた ゆう)
四日市地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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