家族が余命宣告をされたらどうする?するべき準備などをご紹介

公開:2022.04.07  更新:2024.02.15

大切な家族が余命宣告を受けた際、頭が真っ白になり、パニックになってしまった……という方は決して少なくありません。

重すぎる現実を、すぐに受け止められないのは当たり前のことでしょう。
しかしそんなときだからこそ、大切な家族のため、また自分自身や周囲のためにできることがあります。

家族が余命宣告を受けた際、いったい何をするべきなのでしょうか?
心を落ち着けて後悔のない時間を過ごすために、道しるべとなる情報を紹介します。

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余命宣告とは

余命宣告とは、医師の口から患者があとどれくらい生存できるのかを伝えることを言います。

余命宣告をするのは、患者が命の危機に瀕している場合のみです。
本人や家族の覚悟を促すことが、余命宣告をする意味だと言えるでしょう。 余命宣告は、あと○年(○ヶ月)ですという形で行われるケースが一般的です。

とはいえ、余命宣告で示される期間はあくまでも目安なので、注意してください。
余命を宣告する医師は、生存期間中央値という数値を参考にして、伝える期間を決定します。
生存期間中央値は、過去の患者のデータから求められる数値です。 つまり、たとえ余命1年と宣告された場合でも、その後5年間生存する方もいれば、わずか数か月で亡くなってしまう方もいます。

余命宣告で正確な余命を導き出すことは、医師にとっても難しいことです。
また、余命宣告されたあとに新たな治療法が確立され、命を長らえる可能性も十分にあるでしょう。

余命宣告で告げられる余命は、あくまでも目安です。 後ろ向きな考えばかり囚われず、今自分たち家族に何ができるのか、冷静に考えてみるのが良いでしょう。  

家族が余命宣告をされたら

ここからは、家族が余命宣告された場合するべきことを解説します。
まず最初にやるべきことは、以下の2つです。  

治療方針を決める

余命宣告を受けた日に、患者であるご家族の容態が急変するわけではありません。
まずは落ち着いて、今後の治療方針についてじっくり検討してみてください。
治療方針には、大きく分けて以下のようなものがあります。

  • これまでの治療を継続し、完治を目指す
  • 完治ではなく、延命目的で治療を行う
  • 緩和ケアへと切り替える

たとえばがんで余命宣告を受けた場合、手術や放射線治療で完治を目指せる可能性もあるでしょう。

医師が患者の状態と治療状態を見極めた上で提案をしてくれます。
完治できる可能性があるなら……と、治療に踏み切るケースは多いですが、根治治療は精神的・肉体的な負担が伴うものです。
病院で過ごす時間も長くなるでしょう。

治療効果(メリット)と患者本人の負担(デメリット)を考慮して、できれば本人と家族でよく話し合って決定する必要があります。

完治や根治が難しい場合、少しでも長く生きられるようにするために、延命治療という選択肢があります。
延命治療の場合、できるだけ生活の質を保ちつつ、残された日々を大切に過ごしていくことになるでしょう。

緩和ケアは、体の痛みや辛さを和らげて、穏やかに最期のときを迎えられるようにするための治療法です。
本人の苦痛が和らぐのに加えて、自宅で過ごしたい旅行に行きたいといった、最後の希望を叶えてあげられる可能性もあります。

どの方法も一長一短で、確実な正解は存在しません。
医師とも相談の上で、納得できる治療方針を決定するのが良いでしょう。  

心構えをする

もう1つ大切なのは、心構えをすることです。

いざ余命宣告を受けると、本人はもちろん、家族も非常に大きなショックを受けます。
頭が真っ白になってしまい、冷静な判断ができなくなってしまう方も少なくありません。

とはいえ、一番ショックを受けているのは、患者本人でしょう。
家族の立場でできることは、患者本人のサポートより他にありません。

後悔しないためにも、気持ちを立て直してサポートに臨みましょう。
心構えができたら、家族がしっかりと患者本人に寄り添ってあげましょう。
余命宣告を受けた本人は、そう簡単に心構えができない可能性も十分にあります。
家族相手だからこそネガティブな言葉を発したり、攻撃的になることもあるかもしれません。

きっと大丈夫絶対に治るなど、安易な言葉をかけると、かえって反発されてしまう場合もあります。
相槌を打ちながら聞き役に徹し、そうだね、辛いねなど、相手の気持ちに寄り添ったりするのがおすすめです。  

家族が余命宣告をされたらするべき準備

非常に辛いことではありますが、家族が余命宣告された場合、準備すべきことはたくさんあります。
具体的なポイントは、以下のとおりです。  

保険に加入している場合、保険会社へ連絡

余命宣告を受けた本人が生命保険を契約している場合、保険会社に連絡しましょう。

目的は、保険内容の確認です。 特に注目すべきなのが、リビングニーズ特約についてです。
もしリビングニーズ特約が付いていれば、余命6ヵ月以内と宣告された場合、死亡保険金の一部もしくは全額を存命中に受け取れます。
受け取った保険金は、新たな治療方針のために使ったり、患者の希望を叶えるために使ったりできます。  

本人の大切な人たちへ連絡

後悔のない余生を送るためには、大切な人たちへの連絡も忘れてはいけません。

  • 患者本人の親族・友人
  • 患者本人が会いたい人

患者本人から連絡するのが難しい場合、家族が代理で連絡しましょう。
連絡する人は、なにより本人の希望を聞き入れるのが一番です。
連絡する内容は、本人の病気や状態について、入院先の病院名や連絡先などです。

早いタイミングで連絡を入れておけば、元気なうちに会える可能性も高まります。
また病状が急変した際にも、相手方が事情を知っていればスピーディーに駆けつけてくれるかもしれません。

看取ってほしい看取りたいといったお互いの希望もより叶えやすくなるはずです。  

相続の準備

家族が亡くなったあとのことなんて、考えたくない……と思う気持ちもわかりますが、相続について事前に考えておくことは大切です。

本人が亡くなったあと、家族間で相続トラブルが発生するケースは非常に多く見られます。
自分たちだけは仲が良いから大丈夫などと過信しないようにしましょう。
具体的には、まず被相続人にあたる患者本人の希望を明らかにすることです。

そのためには、患者本人が所有する財産を、正確に把握する必要があります。

また、相続の権利を有する人(相続人)に関する調査も必須です。 被相続人と相続人の間で事前に配分を決めておけば、いざ遺産分配の際に揉めることは避けられます。

相続で揉めた場合、親族間で非常に深い亀裂が生じる恐れもあるでしょう。
最悪の場合、関係が生涯に渡って修復不可能になってしまうこともありえます。
お金の話はしづらいから……と、先延ばしにしてしまいがちですが、結局避けては通れません。
悲しい争いを避けるためにも、被相続人の希望を聞き入れられる段階でハッキリさせておくのが良いでしょう。

内容は、遺言書に記しておくとより確実です。    

まとめ

大切な家族が余命宣告を受けたら、まずは心を落ち着けるよう努めましょう。

考えるべきこと、やるべきことがたくさんありますが、患者本人と後悔のない日々を過ごすことが一番大切だと感じるはずです。
そのために、家族には何ができるのか考えていくと良いでしょう。
本人の心に寄り添いながら、どうか残された時間を大切に過ごしてください。

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藤田 悠(ふじた ゆう) 四日市地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

葬儀・法事の知識