家族葬の斎場とは?種類や選び方、費用についてわかりやすく解説

公開:2023.11.28  更新:2024.02.16

家族葬の斎場とは?種類や選び方、費用についてわかりやすく解説

家族葬とは、故人ともっとも近しい家族や親しい友人だけで執りおこなわれる小規模な葬儀のことです。

家族葬は親しい人たちと穏やかな時間を過ごしたいと思う方にとって、価値あるものといえるでしょう。
家族葬をおこなうにあたって重要なのは、場所選びです。

斎場の選択は、家族葬の雰囲気や進め方、費用などに影響を与えるため、慎重におこなう必要があります。

斎場にはさまざまなタイプがあり、独自のメリットとデメリットがあることに注意が必要です。 それぞれの性質を見極めたうえで、自分たちに最適な選択肢を選ばなければいけません。

この記事では、家族葬における斎場の種類や選び方、かかる費用についてわかりやすく解説します。

▼気軽にご相談ください。

家族葬の斎場別のメリット・デメリット

祭壇の花

家族葬を執りおこなうにあたって、斎場の候補として挙げられるのは以下の4つです。

  1. 家族葬ホール
  2. 自宅
  3. 神社や寺院、教会
  4. 公民館などの施設

それぞれにメリットとデメリットがあるので、以下の解説を読んでしっかり把握しておきましょう。  

斎場①:家族葬ホール

家族葬ホールは、家族葬専用に設計されている施設です。 家族葬に必要な設備やサービスを提供しており、多くは20~30名ほどの参列者数を想定して作られています。

家族葬ホールのメリットとデメリットは、それぞれ以下のようなものです。  

⦅メリット⦆
家族葬ホールはプライバシーが保たれることが多く、親しい人々だけで静かに葬儀を執りおこなえるのが魅力です。
家族葬に適した設備や備品を提供しているのもポイントで、葬儀の進行をスムーズにおこなうことができます。
家族葬に慣れた専門のスタッフがサポートしてくれるのもポイントでしょう。
葬儀を進めるにあたって遺族のストレスが大きく軽減されます。  

 

⦅デメリット⦆
家族葬ホールは、他の斎場と比べるとサイズが小さい傾向にあります。
家族葬であるけれども参列者数が多いケースにおいては、家族葬ホールの利用は適していないかもしれません。
次に予約の難易度が挙げられます。人気の家族葬ホールは予約が取りにくいことがあるので、最初から一つに絞って考えないほうがよいでしょう。  

斎場②:自宅

自宅での家族葬は、家庭の温かさを感じられることが特徴です。

しかし、メリットだけでなくデメリットもまた存在するため、両者をきちんと考慮して選ぶべきでしょう。  

⦅メリット⦆
自宅は故人の生活の一部であるため、その人の雰囲気を感じながら、故人との親しい時間を過ごすことが可能となります。
自宅を利用するため施設のレンタル料が発生せず、費用を節約できるのもメリットでしょう。
また、自宅であれば時間の制約が少ないため、家族が準備や葬儀の進行を自由におこなえるのもポイントです。  

 

⦅デメリット⦆
自宅の限られたスペースしか葬儀に使えないので、大人数の参列者を迎え入れるのは困難となります。
次に、自宅には葬儀に必要な設備やサービスがないため、スムーズな葬儀の進行が難しくなる可能性も考慮するべきです。
さらに、自宅のプライベートな面が参列者たちに見えてしまう点も、プライバシーの観点から問題があるといえるでしょう。

また、詳しく知りたい方は自宅葬とはをご覧ください。自宅葬の流れや注意点をまとめています。  

斎場③:神社や寺院、教会

神社や寺院、教会での家族葬は、故人や家族の信仰を尊重できる方法です。

メリット・デメリットとしては、以下のようなものが考えられます。  

 

⦅メリット⦆
信仰を共有できる施設での葬儀は、家族に精神的な安心感を与えます。
伝統的な葬儀形式を実施できるため、故人の信仰を尊重できるのは大きなポイントでしょう。
また、神職や僧侶によるサポートも期待できます。 葬儀に関してほとんど知識がなかったとしても、信仰を深く理解した人物が進行するため、混乱することはほぼないと考えてよいでしょう。  

 

⦅デメリット⦆
信仰の本拠地で伝統的な儀式をおこなうことや、神職・僧侶などのサポートを受けることで、高い費用が発生する可能性があります。
次に、施設のルールや制約にしたがう必要があり、葬儀の自由度が低くなる可能性があることも考慮しなければいけません。
また、人気の神社や寺院、教会は予約が取りにくいところも多くあります。
葬儀のタイミングをずらすにも限度があるため、故人が望んでいた施設では、葬儀を執りおこなえない恐れもあるでしょう。  

斎場④:公民館などの施設

公民館やコミュニティセンターなどの公共施設は、家族葬をおこなうには比較的コスパのよい選択肢です。

地域コミュニティに密着した環境で葬儀をおこなうことが可能であり、広いスペースと基本的な設備を利用できます。
主なメリットとデメリットは、以下のようなものです。  

 

⦅メリット⦆
公民館などの施設は、レンタル料が比較的低価格であり、家族葬を経済的におこなうよい選択肢です。
大きなホールや会議室を利用できるため、参列者が多くなったとき十分対応できるのもメリットでしょう。
また地域コミュニティの中心的な施設であるため、地域住民の協力を得やすい点も重要なポイントです。  

 

⦅デメリット⦆
専用の葬儀施設と比べると、家族葬に必要な設備やサービスが限られています。
施設の準備は後片付け、葬儀の進行管理を葬儀社に依存する必要があるため、負担が大きくなる恐れがあることも要注意です。
また公民館などは地域のほかのイベントと予約が重なることもあるため、希望する日時に予約するのが困難な場合もあります。  

家族葬の斎場の選び方

お線香を取る手

家族葬の斎場の選び方としては、以下の4つがポイントとなります。

  1. 設備
  2. 広さ
  3. 料金
  4. アクセスのしやすさ

いずれも重要な要素なので、以下の解説をしっかり読んで把握しておきましょう。  

選び方①:設備

斎場の設備は、家族葬の進行と快適さに大きく影響します。
まず基本的な設備が整っているかを確認しましょう。土台・音響設備・照明・椅子やテーブル・冷暖房設備などが含まれます。

次にトイレが清潔であるか、控え室や待合室がリラックスできるものであるかといった点の確認が必要です。
葬儀の本筋からは離れた部分ですが、参列者を招くにあたってとても大切な要素となります。

車椅子利用者や高齢者のためのバリアフリー設備が整っているかも、忘れずにチェックしましょう。  

選び方②:広さ

家族葬の斎場選びにおいて、広さは非常に重要な要素です。

斎場の広さが十分であれば、参列者全員が快適に過ごすことができ、故人への敬意も表しやすくなるでしょう。
広さについて考えるときは、以下の要素を考慮してください。  

 

⦅参列者の人数⦆
予想される参列者の人数にもとづいて、十分な広さの斎場を選ぶことが重要です。  

 

⦅動きやすさ⦆
通路が広く取られているかを確認しましょう。
とくに高齢者や身体に障害を持つ人々が参列する場合、重要な要素となります。

 

  ⦅座席の配置⦆
参列者全員が適切な座席に着ける程度の広さであるか、という観点からもチェックしておくことが大切です。  

選び方③:料金

家族葬の斎場選びにおいて、料金は避けて通れない要素です。

以下の点を考慮し、料金を適切に評価しましょう。

 

  ⦅基本料金⦆
斎場の基本料金が、十分に予算内であるかを確認しましょう。
基本料金には、斎場の利用料、基本的な設備の使用料などが含まれているのが一般的です。  

 

⦅接待費用⦆
飲食費や香典返しにかかる費用です。家族葬の場合は参列者が少ないため、比較的抑えやすいでしょう。  

 

⦅お布施⦆
お布施とは宗教者にお礼として渡す金銭のことです。
いくら包むべきか悩んだときは、直接お寺に確認しても問題ありません。  

選び方④:アクセスのしやすさ

家族葬の斎場選びにおいて、アクセスのしやすさも忘れてはいけません。
参列者が斎場に容易に到着できることで、葬儀のスムーズな進行が可能となり、家族と参列者双方の負担軽減につながります。

アクセスのしやすさについては、以下の点を考慮しましょう。  

⦅交通の便⦆
斎場が公共交通機関で容易にアクセスできる場所に位置しているか確認しましょう。
近くに駅やバス停があることは、参列者にとって重要な要素です。  

 

⦅駐車場⦆
自動車で来る参列者のために、駐車場が利用可能であることを確認しましょう。

斎場内に駐車場がない場合、近隣の駐車場を利用できるか確認することも大切です。  

家族葬の葬儀場を含む費用

電卓と小銭

家族葬の費用は、主に斎場利用料、火葬場利用料、祭壇・棺・搬送費などの基本料金、飲食代、返礼品などに分かれます。

2022年に実施された「第5回お葬式に関する全国調査」によると、費用の平均は以下のようになっています。

  • 葬儀費用の平均:約110.7万円
  • お布施:約22.4万円
  • 香典:約47.2万円

しかし家族葬の費用は、規模や選択した葬儀場によって大きく変動します。

たとえば家族葬ホールを選ぶのであれば、ホールの利用料が主な費用となるでしょう。
家族葬ホールは専用の設備と専門的なサービスを提供するものであるため、ある程度はお金がかかることを見積もらなければいけません。

一方で自宅を家族葬の場として使う場合、費用はかなり低く抑えられると考えてよいでしょう。
ただしこの場合も、自宅の清掃や装飾、レンタル機器の利用などを考える場合には、ある程度の費用が発生することになります。

引用元:鎌倉新書|2022年【葬儀】第5回お葬式に関する全国調査  

家族葬を知りたい方は

浄土宗のシンプルな祭壇

家族葬を執りおこなう際には、あらかじめ必要な知識と準備が求められます。
斎場の選び方、葬儀の進行、法律やマナーに関する基礎知識は、故人を適切に偲ぶために欠かせない要素です。

しかし一般的に、葬儀について詳しい人は多いわけではありません。
一生のうちそう何度も葬儀を執りおこなう機会がない以上、当然のことといえるでしょう。

家族葬について詳しく知りたい場合には、斎奉閣が用意している家族葬とはを参照してください。

特にQ&Aのパートは、必要な知識がコンパクトにまとめられているため、一読すれば家族葬に関して基本的なことは身につくことでしょう。  

まとめ:家族葬の斎場について

家族葬

家族葬の斎場選びは重要なプロセスであり、故人を偲ぶ場として最適な場所を選ぶことが求められます。

斎場を選ぶにあたっては、まず家族葬ホールや公民館などの施設それぞれのメリット・デメリットを理解することが大切です。

自分たちがどのような家族葬を執りおこないたいのか、予算の範囲はどのくらいなのかといった条件によって、答えは変わってきます。
また斎場を選ぶにあたっては、設備や広さ、アクセスのしやすさといったことも検討すべき材料です。
儀式それ自体とは関係ないものですが、家族葬の満足度に大きな影響を与える要因となるので、きちんと考えなければいけません。

この記事を参考にして、家族葬の斎場選びを適切におこないましょう。

また葬儀に関するお悩みがある方は、無料事前相談ページをご覧ください。

【関連記事】家族葬のマナーを立場別にわかりやすく解説|参列の判断や注意点も
【関連記事】家族葬はどこまで呼ぶ?参列者の決め方や決める際の注意点をわかりやすく解説
【関連記事】家族葬の費用を安くする方法7選|費用の相場や注意点も紹介

▼気軽にご相談ください。 この記事の監修者

藤田 悠(ふじた ゆう) 四日市地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

葬儀・法事の知識