終活はいつから始めた人が多い?やることリスト一覧や年代別のポイントも
「終活」という言葉をよく聞くようになり、「いつから始めれば良いのか」と考えている方も多いのではないでしょうか。
終活とは法律で使われている言葉ではなく、明確な定義はありません。
現在は葬儀やお墓の準備だけでなく、より広義的な意味で人生を見つめ直す時間として考えられています。
この記事では終活はいつから始めるべきか、実態調査を踏まえながら解説します。
終活でやることや始める際に押さえておきたいポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
目次
終活はいつから始める?ベストなタイミングとは
終活はいつから始めても問題ありませんが、できるだけ早く始めるのがおすすめです。
終活を早く始める場合、以下のようなメリットが考えられます。
- 判断能力があるうちに必要な契約ができる
- 保有資産を見直せる
- 老後資金の準備を始められる
- 人生の後半戦に向けて良いスタートが切れる
- 断捨離をする体力がある
終活は、何歳から始めなければならないといった決まりはありません。
実際に、40代〜50代で始める方もいれば、20代〜30代で始める方もいます。
年齢にかかわらず、結婚や転勤といった環境の変化や病気などのタイミングで終活を始めるのも良いでしょう。
【実態調査】終活はいつから始めた人が多い?
実際には、いつから終活を始めた方が多いのでしょうか。
公益財団法人地方経済総合研究所が実施した調査結果によると、還暦を前に終活を意識し始め、60代で実際に始める方が多くなっています。
年代 |
性別 |
既に行っている |
近いうちに始める |
いずれ行いたい |
50代 |
男性 |
3.3% |
2.6% |
53.3% |
女性 |
1.3% |
4.5% |
72.9% |
|
60代 |
男性 |
6.5% |
7.2% |
51.6% |
女性 |
10.9% |
8,0% |
62.3% |
40代以下で終活に取り組んでいる方の割合は、50代や60代の数値よりも低いと推測されます。
しかし、前述のメリットを踏まえると、できるだけ早く終活を始めるのがおすすめです。
引用元:公益財団法人地方経済総合研究所|2017年「終活」に関する意識調査
終活でやることリスト一覧
終活でやることは、主に以下の5つです。
- 断捨離
- 財産の整理
- 今後の方針に関する検討
- 遺言書の作成
- エンディングノート(終活ノート)の作成
それぞれ詳しく見ていきましょう。
リスト①:断捨離
まずは必要なもの・不要なものに分け、家の中を片付けていきます。
使わないものを断捨離をすると、生活スペースが快適になるほか、周囲の負担も減らせます。
以下のものを中心に仕分けし、不要であると判断した場合は、処分や売却を検討してみてください。
- 家具
- 家電
- 生活雑貨
- 服や装飾品
- 思い出の品
いつか使うであろうと思って、何年も眠ったままのものがある方も多いでしょう。
断捨離には体力と気力が必要なので、早いうちから少しずつ進めていくのがポイントです。
リスト②:財産の整理
終活にあたって重要なのが、財産の整理です。
財産関連は相続時のトラブルに発展しやすいため、残された家族が困らないためにも、以下の情報を中心に整理する必要があります。
- 不動産
- 有価証券や動産
- 銀行口座やクレジットカード
- 年金
- 保険
所有している資産によっては相続の準備をしたり、事前に売却を検討したりするのもおすすめです。
手続きに必要なものや情報の保管場所は、事前に家族や信頼できる第三者に伝えておきましょう。
リスト③:今後の方針に関する検討
終活では死後のことだけではなく、生前の希望もまとめておくことが大切です。
医療や介護に関する方針や希望を書き残したり、家族に伝えたりしておくと、いざというときに納得がいく判断ができるでしょう。
たとえば、病気になったときは延命治療を希望するのか、認知症を発症した際には介護施設に入りたいのかといった希望などです。
自分の死後は、残された家族が葬儀やお墓を準備します。
終活をきっかけに、元気なうちから家族と話し合ったり、信頼できる第三者に相談したりしておくと安心です。
リスト④:遺言書の作成
必要に応じて、遺言書も作成しましょう。
法的拘束力がある遺言書を作成しておけば、自らの意思を反映できるうえ、相続トラブルの回避にもつながります。
遺言書の種類と特徴は、下表のとおりです。
種類 |
自筆証書遺言 |
公正証書遺言 |
秘密証書遺言 |
内容 |
被相続人本人がすべて自筆で書いた遺言書 |
公証役場で公証人が作成する遺言書 |
被相続人本人が作成して封をしたものを公証役場に差し入れる遺言書 |
メリット |
・自分ですぐに作成できる |
・無効のリスクがない |
・遺言の内容を人に知られるリスクがない |
デメリット |
・要件を満たしていない場合、遺言が無効になるリスクがある |
・証人が2人以上必要 |
・証人が2人以上必要 |
もっとも自由度が高いのは自筆証書遺言ですが、無効になるリスクを回避したいのであれば、公正証書遺言を作成するとよいでしょう。
遺言書の書き方を詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
【関連記事】【文例あり】遺言書の書き方とは?5つのポイントと要点をわかりやすく解説
リスト⑤:エンディングノート(終活ノート)の作成
終活は、エンディングノートを作成しながら進めるのがおすすめです。
エンディングノートとは人生の終わりに備えて、前述した情報の整理や記録をする際に役立ちます。
遺言書と異なりエンディングノートに法的拘束力はなく、内容や書き方にも決まりがありません。
さまざまな種類のエンディングノートが販売されているため、自分が使いやすいと感じられるものを選ぶとよいでしょう。
エンディングノートを作成するポイントを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【関連記事】終活ノートとは?遺言書との違いや選び方を解説!保管時の注意点も
▼あなたが今、終活を行うべき理由をたった4分の動画で分かりやすく解説します。動画を見ていただいた方に無料のエンディングノートもプレゼントしています。
終活を始める際に押さえたいポイント
終活を始める際に押さえたいポイントを、2つのパターン別に解説します。
- 自分の終活を進める場合
- 親の終活を進める場合
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自分の終活を進める場合
終活を始めるのに早すぎることはありません。
たとえ20代や30代であっても、大切な人への思いを書き残したり、万が一に備えて今後の方針を考えたりしておくことが大切です。
年代別に優先してやるべきことは、下表のとおりです。
年代別 |
優先してやるべきこと |
20代〜30代 |
・デジタル終活 |
40代〜50代 |
・断捨離 |
60代〜 |
・葬儀やお墓などの方針を検討 |
また、終活を始めたらエンディングノートも準備し、今後の方針や希望が変わったときに加筆修正していきましょう。
親の終活を進める場合
自分の終活を進める際は、親の終活も一緒に考えていくとよいでしょう。
親に声をかけながら一緒に終活を進められると、事前に情報を共有しやすいメリットがあります。
30代から40代になると、高齢になった親の終活について考える人も少なくありません。
終活の話は「縁起が悪い」「気が引ける」と敬遠されがちですが、終活は人生の最期に備えてよりよい時間を過ごすためのものです。
自分の終活を進めながら、親の生前整理を手伝ったり、葬儀やお墓の希望や財産についてヒアリングしたりしていきましょう。
親の終活でやるべきことを押さえたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【関連記事】親の終活はどう進める?切り出し方や、親に聞いておくことを紹介
【豆知識】終活とはいつから広まった言葉?
よく耳にするようになった「終活」という言葉は、マスメディアがつくった造語です。
2009年に週刊誌の記事でタイトルに使われたのをきっかけに、さまざまなメディアで「人生を有意義に過ごすための活動」として終活が紹介されるようになりました。
終活という言葉が広く浸透した背景には、少子化や核家族化といった社会的な影響も考えられます。
最近では、終活をサポートする仕組みや取り組みもますます充実しています。
終活は、頼れる家族がいない人や残された家族に負担をかけたくない人の気持ちもあって、大きな関心を集めているといえるでしょう。
終活をいつから始めるか悩んでいる方は
終活は思い立ったらすぐに始めるのがおすすめです。
終活を始める時期に決まりはなく、未来のために行動するのに早すぎることはありません。
何から始めればよいか分からない場合は、終活の第一歩としてエンディングノートを用意しましょう。
斎奉閣では、終活に役立つエンディングノートを無料でプレゼントしております。
また、終活をはじめとするさまざまな無料事前相談も受け付けています。
終活をいつから始めるか悩んでいる方はもちろん、終活の進め方について相談したい方もぜひ気軽にお問い合わせください。
まとめ:終活はいつから始めるかについて
終活は、誰でもいつからでも始められます。
むしろ、できるだけ早いうちから終活を進めるほうが、今後より充実した時間を過ごせるでしょう。
終活に決まりはないため、個々の事情に合わせて、取り組みやすいことから始めてみてください。
なお、斎奉閣では、終活に関するあらゆるご相談を承っております。
終活に取り組みたいとお考えの方は、お気軽に無料事前相談をご利用ください。
無料事前相談受付中
- 残された家族の負担を減らす
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「事前準備を始めたいけど何から始めればわからない…」という方はお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
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