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終活で断捨離を行うメリットは?50代・60代で始める人が多い理由も紹介

公開:2024.01.18

終活で断捨離を行うメリットは?50代・60代で始める人が多い理由も紹介 終活で断捨離しようと思うものの、なかなか踏み切れない方は多いのではないでしょうか。

断捨離は大きな家具の処分や、思い入れのある物を捨てるか判断するため、時間のかかる作業です。

しかし、心身とも健康なうちに行うことで、遺品整理をする家族への負担を軽減できます。

この記事では、終活の断捨離を始める年齢や作業の流れを解説します。

断捨離の中で残すべきもの、捨てるべきものについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

▼気軽にご相談ください。

 

終活で断捨離するメリット

まとめた本 終活として断捨離するメリットは、主に4点です。

  1. 不用品を断捨離して気分転換になる
  2. 老後の生活が快適になる
  3. 死後の遺品整理が楽になる
  4. 部屋がきれいになる

長年生活していると、家の中は物があふれているものの、実際に使っている物は限られているのではないでしょうか。

物の必要・不必要を判断していくと、本当に必要な物がどんな物かわかってきます。

老後の生活は、必要な物の判断ができるようになるため、不用な物を買わなくなるでしょう。

物を減らすと、印鑑や通帳など、大切な物が管理しやすくなります。 年齢が高くなるにつれて増える、物忘れの対策にもなるでしょう。

部屋がきれいになると、掃除が楽になったり、災害時にケガのリスクが軽減できたりする点もメリットです。

 

50代・60代で終活を始める人が多い理由

50代・60代で終活を始める方が多いのは、定年退職を迎えるタイミングであるためです。

定年退職すると、多くの時間ができます。終活について考え、家族へ負担をかけたくないと考える方が多いようです。

終活における断捨離には、多大な時間がかかります。

50代・60代は徐々に体力の衰えを感じる年代のため、早いタイミングで終活を行うことが理想的です。  

 

終活における断捨離の手順

ほうき 終活における断捨離は、3つの流れで行います。

  1. 家の中にある物の仕分け
  2. 使わない物の処分
  3. エンディングノートへ譲りたい物を記載

3つの流れを定期的に繰り返していくと、遺品整理がスムーズに進み、家族へ負担をかけずに済みます。  

 

手順①:家の中にある物を仕分ける

始めに、家の中にある物を次の5種類に仕分けます。

  1. 今の生活で使っている物
  2. 使っていないが、手元に置いておきたい物
  3. 資産的な価値がある物
  4. 要不要の判断がしにくい物
  5. 使っていない物

1~3は残しておきます。4は一旦保留とし、次回に断捨離をするときに、また判断しましょう。  

 

手順②:使わない物を処分する

5種類に分けた物の中から、5の使っていない物を処分します。物の処分方法は、主に4つです。

  1. 家族や知人に譲る
  2. フリマアプリやリサイクルショップを活用して売る
  3. 自治体のルールに従い捨てる
  4. 不用品を回収する業者へ依頼する

譲る方法は、家族や知人だけでなく、物を譲るためのマッチングサイトや、地域のコミュニティなどが活用できます。

不用品を回収する業者は、回収に料金がかかる場合があるものの、一度に多くの不用品を処分できる点が大きなメリットです。

 

手順③:死後に誰かに譲りたい場合はエンディングノートに書く

処分が終わり、捨てずに残っている物の中から、死後に譲りたい物をエンディングノートにまとめておきます。

エンディングノートには、物の名前と誰に譲りたいのかを明記しておくのが大切です。

しかし、エンディングノートを一から作るのはとても手間に感じるでしょう。

斎奉閣では、オリジナルのエンディングノートを無料配布しています。記載項目が用意されているので、ぜひダウンロードしてご活用ください。

オリジナルのエンディングノートは、こちらのページからダウンロードできます。

物の要不要は、常に変化しています。定期的に見直し、断捨離を繰り返していきましょう。  

 

断捨離で捨てるべきもの・捨てないほうがいいもの

アルバム 一般的な断捨離は、使うか使わないかを判断し、不用なものを処分していきます。

しかし、終活における断捨離は、死後を想定して行う視点が必要です。 死後を踏まえて、捨てるべきものと捨てないほうがいいものを解説します。  

 

捨てるべきもの

終活の断捨離で捨てるべきものの判断基準は、残された家族のことを考えた基準です。

本人が不要で、死後に遺品整理をする家族が負担になるものは、生前に捨てておくことをおすすめします。

具体的には、次のようなものです。

 

⦅アルバム⦆

故人の思い出が詰まったアルバムは、残された家族が廃棄しにくいため、捨てておくべきです。

終活の断捨離で写真を整理するときは、必要な写真だけを箱や封筒にまとめておきましょう。

死後は、その封筒を廃棄するよう、エンディングノートに記しておくと、遺品整理がスムーズに進みます。

 

⦅手紙⦆

手紙も故人の思い出が詰まっているため、廃棄しにくいものです。

手紙を処分するときは、住所録を作っておくと、亡くなった知らせの送付に利用できます。

 

⦅本・衣類・大きな家具⦆

本・衣類・大きな家具は、処分に負担がかかるため、捨てるべきものです。

本や衣類は、必要なものだけを残して処分し、死後に譲りたいものはエンディングノートへ記載します。

大きな家具は、リサイクルショップや不用品を回収する業者へ依頼すると自宅まで来てもらえるので、少ない負担での処分が可能です。

 

⦅乗っていない車⦆

車の処分は、持ち主しか行えません。死後に家族が処分しようとすると、車の名義変更が必要です。

名義変更のためには、必要書類が多く、手間がかかるため、乗っていない車は処分しておきましょう。  

 

捨てないほうがいいもの

一方、終活の断捨離で捨てないほうがいいものは、2つの基準で検討します。

  1. 残しておくことで家族が喜ぶ
  2. 遺品整理がスムーズになるもの

残しておくことで家族が喜ぶものとは、資産的な価値がある宝飾品・ブランド品などです。

死後、家族が売ってお金に変えることができます。また、形見として身につけたい方がいるかもしれません。

譲りたい方がなく、残しておいて家族が喜ぶものは、捨てないほうがよいでしょう。

ただし使っていない革製品など、適切に保管しなければ劣化するものは、資産価値が高いうちに処分するのがおすすめです。

遺品整理がスムーズになるものとは、資産リストや住所録、遺影にする写真などがあります。

故人の資産リストを捨ててしまうと、残された家族は資産状況の把握から始めなければなりません。

家族のことを考え、捨てないほうがよいでしょう。

【関連記事】遺影写真はどのような写真が適切?値段相場や作成する方法を解説  

 

終活における断捨離の注意点

服を整理する女性 断捨離が進むと、気分が高揚してどんどん物を捨ててしまうことがあります。

よく確認せず勢いで重要な書類を捨ててしまうかもしれません。

重要な書類を捨てると、のちに大きなトラブルになる恐れがあります。そこで、終活における断捨離の注意点を把握しておきましょう。

 

注意点①:重要な書類が入っていないか確認する

重要な書類を捨ててしまうと、遺品整理の際に家族が困るだけでなく、生前から困る恐れがあります。

重要な書類とは、次のような物です。

  • 金銭や権利に関わる書類(家の権利証・保険証券など)
  • クレジットカード
  • 住所録

特に、金銭や権利に関わる書類・クレジットカードは、重大なトラブルに巻き込まれるかもしれません。

大切に保管しておきましょう。 また、葬儀では、故人の生い立ちをスライドショーで流す演出があります。

アルバムや写真はなるべく廃棄することをおすすめしますが、葬儀に使ってほしい写真まで捨ててしまわないようにしましょう。

書類はファイルにはさまっていたり、重要と思わず捨てたりするかもしれません。

書類を捨てる前に、家族にチェックしてもらうのが確実です。  

 

注意点②:断捨離をしたら物を増やさないようにする

断捨離をしたらなるべくその状態をキープするのが理想です。

一度断捨離が終わり、気分がすっきりすると、新しい物を取り入れたくなるかもしれません。

せっかく断捨離したのに、新しい物が増えては、また断捨離が必要となります。

新しい物を買いたい場合は、捨てる物を決めてから買うとよいでしょう。 しかし、生活をしていると、自分にとって必要な物は常に変わります。

断捨離で仕分けた物には、要不要の判断がしにくい物もあるでしょう。

「必要と思っても1年以上は使用していない物は捨てる」など一定の基準を設けて定期的に断捨離することも必要です。

死後に家族が行う遺品整理を思い、定期的な断捨離に加えて新しい物を増やさないようにしましょう。  

 

終活で断捨離をするなら不用品回収が便利

メモをする人 終活で断捨離するときは、死後を想定して行います。

不用品の処分は、譲る・売る・自治体の回収などさまざまな方法があるものの、多くの不用品を方法別に分けるのはとても手間です。

加えて、大型家具や壊れた家電など、処分に困る物を廃棄することもあるでしょう。

そこで、終活の断捨離で出た不用品を処分するのは、不用品回収がおすすめです。

斎奉閣グループが運営するくらしサポートTime+は、不用な物をまとめて回収します。

遺品整理も対応可能なため、不用品の処分にお困りの方は、お気軽にご相談ください。  

 

まとめ:終活における断捨離について

不用品回収のスタッフ 終活の断捨離は、死後の遺品整理がスムーズにできるうえに、老後の生活を見直すきっかけになります。

断捨離は、身の回りの物の要不要を判断し、不用な物を処分するものです。不用品の処分方法には、譲る・売る・回収があります。

終活の断捨離は時間がかかることもあり、とても大がかりで体力のいる作業です。

ときには家族に助けを借りながら、無理なく進めていきましょう。

斎奉閣では断捨離の他、終活に関する無料事前相談を実施しておりますので、お気軽にご相談ください。

 

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▼気軽にご相談ください。

 

この記事の監修者

松永英嗣(まつなが ひでつぐ)タイムプラス 所長