終活ノートとは?遺言書との違いや選び方を解説!保管時の注意点も
終活ノートとは、エンディングノートとも呼ばれ、人生の終わりに備えて自分の考えや家族への想いをまとめて書き残すためのものです。
終活ノートは、遺言書のように決まった形式で書く必要がありません。
手持ちのノートや販売されている終活ノートを使って、自由に書き残せるのが特徴です。
この記事では終活ノートとは何か、書くメリットや遺言書との違いを解説します。
終活ノートの選び方のほか、保管する際の注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてください。
目次
終活ノートとは
終活ノートの基礎知識として、以下の2つを解説します。
- 書くメリット
- 遺言書との違い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
書くメリット
終活ノートを書くのは、自分のためだけでなく、家族にとっても大きな意味があります。
終活ノートを書く主なメリットは、以下のとおりです。
- 自分の人生を振り返ることができる
- 残された家族がさまざまな手続きを進めやすい
- 家族にとっての大切な形見になる
終活ノートを書くことは、今までの人生を振り返る時間にもなります。
人生を振り返ることで自分にとって何が大切で、誰に何を伝えたいのかを明確にできるでしょう。
葬儀や埋葬などの希望がある場合は、終活ノートに書いておくと、残された家族が手続きを進めやすくなるメリットもあります。
終活ノートは、家族にとって大切な形見になるものです。
人生の終わりを見据えた時間のなかで、家族に対する感謝の言葉や将来を応援する言葉を綴ることで、素直な気持ちを伝えられるでしょう。
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遺言書との違い
終活ノートと遺言書の違いは、法的効力の有無です。
どちらも相続に関して記せるものの、終活ノートの内容はあくまで希望として扱われる一方で、遺言書の内容には法的な強制力があります。
遺言書とは、生前に自分の財産を、誰にどれだけ残すのかといった意思表示を書面に残したものです。
終活ノートと異なり、遺言書に書けるのは死後に関する内容のみで、要件や様式も細かく決められています。
対して、終活ノートには法的効力はないものの、書き方の決まりがなく、内容も自由に決められます。
終活ノートに相続について記しておくことは、家族や親族のためになるでしょう。
なお、終活ではノートや遺言書の作成以外にも、やることがたくさんあります。
やることリストについて振り返りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。
【関連記事】終活のやることリスト3つ!終活のよくある質問も解説
終活ノートの選び方
終活ノートを選ぶ基準は、主に以下の3つです。
- 書く目的に合わせて選ぶ
- 使いやすさで選ぶ
- 解説付きのノートを選ぶ【初心者におすすめ】
終活ノートには、さまざまな種類があります。
必ずしも専用の終活ノートを購入する必要はなく、手持ちのノートを使っても構いません。
満足のいく終活ができるよう、自分に合ったノートを選びましょう。
選び方①:書く目的に合わせて選ぶ
終活ノートは、書く目的に合わせて選ぶのが基本です。
終活ノートは内容の自由度が高いゆえ、人によって書く目的が異なります。
下表に目的別のおすすめをまとめているので、自分に合ったノートを選ぶ際の参考にしてください。
目的 |
おすすめのノート |
人生を振り返る |
自分史を作成できるもの |
万が一に備える |
葬儀や相続の項目が充実しているもの |
備忘録として使う |
銀行口座や保険の項目が充実しているもの |
大切な人に想いを残す |
メッセージを書く項目が充実しているもの |
終活ノートを選ぶ際は、伝えたい項目が網羅されているものを選びましょう。
選び方②:使いやすさで選ぶ
終活ノートは、使いやすさや特徴から選ぶのもおすすめです。
終活ノートの内容は、時間の経過とともに変化する可能性があるため、自由度が高いもののほうが、利便性が高まります。
最近では、以下のような終活ノートも増えています。
- ページの入れ替えや追加ができるバインダー形式のもの
- フリーポケット付きのもの
- 劣化を防ぐためにカバーが付いているもの
使いやすいものを選べば、手軽に終活を始めたい人でも手を付けやすいほか、楽しく終活ノートを作成できるでしょう。
選び方③:解説付きのノートを選ぶ【初心者におすすめ】
終活を始めたいけれど何から始めたらよいか分からない場合は、解説付きの終活ノートがおすすめです。
解説やコラムが豊富なものを選べば、終活に関する理解を深めながら、安心して書き進められるメリットがあります。
終活ノートの書き方に正解・不正解はありません。
また、終活ノートは何度も見直しながら加筆修正していくものです。
そのため、最初は解説付きのものを選び、必要に応じてより自分に合ったものに買い替えるのも1つの方法です。
終活の初心者が押さえておきたい基礎知識を知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
【関連記事】終活はいつから始めるべき?早くから始めるメリットや、やるべきことをご紹介
終活ノートを保管する際の注意点
終活ノートを保管する際は、以下の2つに注意してください。
- 銀行関連の情報や物品は別途保管する
- 家族に保管場所を伝えておく
それぞれ詳しく見ていきましょう。
注意点①:銀行関連の情報や物品は別途保管する
銀行関連の情報をはじめ、通帳や印鑑などの物品は、終活ノートと分けて保管するのが基本です。
銀行関連の情報や物品を終活ノートと一緒に保管していると、紛失などによりノートが第三者の手に渡った際、簡単に銀行口座を不正利用されてしまいます。
また、銀行口座の暗証番号は、自分だけにしか分からないようにしておくのがポイントです。
銀行関連の情報は、何のことか分からないように工夫して書き記しておいたり、身内だけに必要な情報を伝えておいたりする方法もあります。
終活ノートは、「財産を誰にどれだけ残すのか」といった意思を明確にするためのものだと考え、銀行関連の情報は極力書かないようにしましょう。
注意点②:家族に保管場所を伝えておく
終活ノートを書いたら、家族や親族に保管場所を伝えておいてください。
たとえ終活ノートを書いても、家族や親族の手に渡らなければ、大切な人に伝えたい想いや意思を届けられません。
終活ノートは、家族や親戚が見つけやすい棚に置いておくほか、保管場所が思いつかない場合には、あらかじめ身内に渡しておくのもおすすめです。
終活ノートは書いて終わりではなく、家族や親戚に保管場所を伝えておきましょう。
終活ノートの作り方を知りたい方は
形式にとらわれず、自由に書けるのが終活ノートの魅力です。
ただし、やみくもに書いても内容が伝わりにくくなるため、必要な項目を絞って書くようにしてください。
終活ノートに書いておきたい主な項目は、以下のとおりです。
- 自分の基本情報
- 遺言書の有無
- 財産や資産のこと
- 身の回りのこと
- 家族や親族のこと
- 親しい友人や知人のこと
- ペットのこと
- 医療や介護の希望
- 葬儀やお墓のこと
- 親しい人の連絡先
- メッセージ
ただし、すべての項目について書く必要はありません。
まずは終活の目的を明確にしたうえで、必要な項目を絞って書きましょう。
なお、斎奉閣では、終活の第一歩となるエンディングノートを無料でプレゼントしております。
終活ノートの作り方を詳しく知りたい方は、フォームに必要事項を記入し、エンディングノートを受け取ってみてください。
まとめ:終活ノートについて
人生の終わりに備えて終活ノートを書いておくと、必要な情報や大切な人への感謝の気持ちを残せるほか、形見にもなるメリットもあります。
また、終活ノートに書いてある内容は、時間とともに変化するものです。
資産状況や連絡先に変更がないかなど、定期的に内容をチェックしながら、正確な情報を残すようにしましょう。
なお、斎奉閣では、終活のお悩みや終活ノートの書き方に関するご相談を承っております。
満足のいく終活をしたい方は、お気軽に無料事前相談をご利用ください。
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