終活とは?誰が・いつ・何をするの?よくある質問について一挙回答!

公開:2024.11.28

終活とは?誰が・いつ・何をするの?よくある質問について一挙回答!

テレビや書籍で「終活」という言葉を耳にすることも増えてきた近年、幅広い世代で終活に関心をもつ人が増加しています。
とはいえ、終活で実際にどのようなことをするのか、いつから始めるべきかなど、具体的には想像しにくい部分もあるのが現状です。

この記事では終活とはどのような活動か、意味や目的を解説するとともに、終活に関するよくある質問にも一挙回答しています。
「誰が・いつ・何をするか」について把握できるよう解説するので、ぜひ参考にしてください。

▼気軽にご相談ください。

 

終活とは何をする活動?

終活とはどのような活動か、何のために行うのか、以下の2点に分けて解説します。

  1. 終活の意味
  2. 終活の目的

意味と目的を知ることで終活とは何か理解しやすくなるため、それぞれ見ていきましょう。

 

意味

終活とは、「人生の締めくくりに向けた活動」を意味します。
終活の主な活動は、自分が亡くなったときのために準備することです。
生前に家族へメッセージや必要な情報を残す、エンディングノートの作成も含まれます。

「遺される家族のため」という認識がある終活ですが、人生の終末を考えることで「今からの人生をどのように生きていくか」を考えるきっかけにもなるでしょう。

 

目的

終活の目的は、主に以下の3つです。

  1. 遺族の負担を軽くするため
  2. 相続によるトラブルを防止するため
  3. 今後の人生を充実させるため

終活の最たる目的は、自分の死後に遺族の負担を軽くすることです。
遺族は身内を亡くし喪失感を抱えながら、さまざまな手続きや葬儀の準備を進める必要があります。
終活で生前に情報を記録したり葬儀についての取り決めをしておくことで遺族の負担が減り、さらに財産分与もスムーズに進みやすくなります。

また、老後のための資産形成やライフプランの作成も終活の一部です。
残りの人生をどのように過ごしたいか事前に考えることで、老後に対する不安の解消や人生の充実につながるでしょう。

終活の意味や目的についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

【関連記事】「終活」の意味や目的とは?始めるタイミングや最低限やるべきことを解説

 

【誰が・いつ・何をするの?】終活に関するよくある質問

終活に関するよくある質問の中から、7つをピックアップして紹介します。

  1. 具体的に何をするの?
  2. 終活を始める前には何を準備したらよい?
  3. 独身(おひとりさま)でも終活は必要?
  4. 親の終活はどのように切り出すとうまくいく?
  5. 終活はいつから始めるべき?
  6. 終活はいつから始めた人が多い?
  7. 終活について相談できるところはある?

終活において「誰が・いつ・何をするのか」把握できる質問をそろえているため、ぜひ参考にしてください。
なお、斎奉閣では、ほかにもさまざまな終活のお悩みをご相談いただけます。
終活をこれから始めたい方、終活についてお困りの方は、ぜひ無料事前相談をご利用ください。

 

質問①:具体的に何をするの?

終活の内容は人によって異なりますが、一般的には以下の3つに分けられます。

  1. エンディングノートの作成
  2. 遺言書の作成
  3. 身の回りの整理整頓

まず取り組みたいのは、自身の情報や希望を家族に伝えるための「エンディングノート」の作成です。
エンディングノートには以下のような内容を記載でき、遺された家族が種々の手続きをする際の手助けになります。

  • 葬儀の希望
  • 延命治療の有無
  • 死後に連絡してほしい人の連絡先 など

ただし、エンディングノートは法的な効力はもたないため、財産分与については「遺言書」を作成しておきましょう。

また、身の回りの整理整頓は、持ち物だけでなくお金や資産の整理も含みます。
長年使っていない銀行口座を解約する、生命保険や不動産に関わる重要書類をまとめておくなど、万が一のために早めに手続きしておくと安心です。

終活のやることリストはこちらの記事でも解説しているため、気になる人はぜひ参考にしてください。

【関連記事】終活のやることリスト3つ!終活のよくある質問も解説

 

質問②:終活を始める前には何を準備したらよい?

終活をスムーズに始めるために、まずは以下の準備を進めましょう。

  • 財産情報を把握する
  • 身辺整理で優先的に着手すべきところを挙げる
  • 亡くなる前や後の希望を検討する
  • 終活ノート(エンディングノート)を選ぶ
  • 大切な書類・データの保管場所を決める
  • 終活サービスについて情報収集する
  • 終活に関するセミナーへ参加する

エンディングノートや遺言書を作成するためには、医療・葬儀などについて自身の希望を洗い出したり財産状況を把握したりといった準備が欠かせません。
特に、医療や介護については、家族も交えて希望を決めておくことで、突然判断を迫られたときに迷わず選択できます。
終活について明確なイメージが湧かない場合は、情報メディアやセミナーを通して終活に関する情報を集めるとよいでしょう。

終活を始める前の準備についてさらに具体的な内容を下記の記事で解説しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。

【関連記事】10-3「終活 準備」

 

質問③:独身(おひとりさま)でも終活は必要?

独身の方でも、老後の不安を解消するために終活することをおすすめします。
独身の場合、万が一の際には親戚や友人が諸々の手続きや葬儀を担当する可能性もあります。
その際に情報把握にかかる負担を軽減するために、エンディングノートを作成しておくと安心です。

医療や介護の面でも、早めに希望を決めたり施設の事前契約をしておいたりといった備えにより、老後の不安を減らすことにもつながります。
独身(おひとりさま)の終活について、重要性や優先すべきことを知りたい方はこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

【関連記事】独身(おひとりさま)の終活が重要な理由|年代別の優先事項や費用も解説

 

質問④:親の終活はどのように切り出すとうまくいく?

親に終活の話を切り出す際のコツは、主に以下の2つです。

  • 自分も終活する
  • テレビの終活に関する特集を観ながら話す

「死」を意識した話ばかりでなく、今後の人生を充実させる目的で始めたと前向きな活動として伝えられるとよい印象へつながるでしょう。
また、テレビや雑誌で終活に関する特集があれば、一緒に観ながら番組について話すだけで終活について考えるきっかけになります。

親に終活を切り出すコツや確認しておくべきことについて知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

【関連記事】親の終活はどう進める?切り出し方や、親に聞いておくことを紹介

 

質問⑤:終活はいつから始めるべき?

終活は「何歳になったら始める」といった決まりはありませんが、体力も判断能力も十分にあるうちにスタートさせるのが理想的です。
環境や生活が変化するタイミングで始める方もいます。

終活は一気に済ませられるものではないため、20代・30代で始めても早すぎることはありません。
早ければ早いほど、老後の資産形成やライフイベント込みの資金計画など、余裕をもった取り組みができるでしょう。

 

質問⑥:終活はいつから始めた人が多い?

公益財団法人地方経済総合研究所が実施した調査では、50代から終活を意識し始め、60代で始める人が多い結果になりました。

また、60代では「近いうちに始める」と答えた人も50代より多くなっており、年齢が上がるにつれて関心を持つ人が増えていることがわかります。
すでに始めている人・始めたいという意思がある人は、「老後に家族へ負担をかけたくない」という思いが終活のきっかけになっているとのことです。

終活を始めるベストなタイミングや年代別の進め方について知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。

【関連記事】 終活はいつから始めた人が多い?やることリスト一覧や年代別のポイントも

引用元:公益財団法人地方経済総合研究所|2017年「終活」に関する意識調査

 

質問⑦:終活について相談できるところはある?

終活についての疑問や悩みを相談できる窓口は、下表のとおりです。

悩み

相談窓口

費用相場

何から始めるべきか教えてほしい

・市区町村役場
・民間の終活相談窓口

無料~1万円

葬儀やお墓の準備をしたい

・葬儀社
・寺院・霊園
・仏壇店

無料

相続関連のトラブルを防ぎたい

・税理士
・弁護士
・司法書士

無料~2万円

生前整理をしたい

・生前整理の代行業者

無料

医療的ケアや介護が必要になったときの選択肢を知りたい

・市区町村役場
・地域包括支援センター

無料

終活に必要な資金を準備したい

・ファイナンシャルプランナー(FP)
・銀行窓口

無料~1万5,000円

エンディングノートの書き方を知りたい

・市区町村役場
・民間の終活相談窓口
・葬儀社
・寺院・霊園

無料

終活について困ったときは、まず家族への相談が大切です。
ただし、専門的な知識が必要な内容の場合は、各窓口で的確なアドバイスをもらいましょう。

窓口別の特徴や費用について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。

【関連記事】【悩み別】終活は誰に相談すべき?公的な窓口の対応内容や費用相場も解説

 

終活でまずは何をするか決めかねている方は

終活でまずは何をするか決めかねている方は、終活の情報収集や必要な項目の洗い出しから始めましょう。
情報収集の際は書籍だけではなく、セミナーへの参加や専門家への相談もおすすめです。

なお、斎奉閣では、エンディングノートを受け取れる無料事前相談を承っております。
エンディングノートの書き方や遺言書作成のサポートなど、終活に関わるさまざまな相談が可能です。
「何から始めたら良いかわからない」「終活で困りごとがある」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

まとめ:「終活とは何をする活動か」について

終活とは、人生の終わりについて考えながら、家族とこれからの自分のために準備や整理をする大切な活動です。
しっかりと身の回りを整理しておくことで自分が亡くなった後に家族の負担を減らせるほか、余裕をもってプランを立て資産形成しておくことで今後の人生をより充実したものに導けます。

なお、斎奉閣では、経験豊かなスタッフや専門知識をもったスタッフによる終活のサポートが可能です。終活に関するお悩みや不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

無料事前相談受付中

  • 残された家族の負担を減らす
  • 死に対する
    不安解消
  • 遺産相続のトラブルを回避できる

「事前準備を始めたいけど何から始めればわからない…」という方はお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

笹浦久朋(ささうら ひさとも)桑名地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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葬儀・法事の知識

この記事の監修者

笹浦久朋

桑名地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター