【シーン別】家族葬にかかる時間|短縮して負担を軽減する方法も解説

公開:2024.12.19

【シーン別】家族葬にかかる時間|短縮して負担を軽減する方法も解説

近年では、「時間や費用を抑えながら、家族だけで心温まるお別れをしたい」と希望する方が増えました。
そのため、家族葬は葬儀の形式として、主流の1つとなりつつあります。

喪主の高齢化や利用者の多様化が進む現代において、家族葬の時間効率は重要な検討事項です。
しかし、「家族葬は具体的にどれくらいの時間がかかるのか」と疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、家族葬にかかる時間をシーン別に詳しく解説します。
時間に影響する要素や、効率的に進められる短縮方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

▼気軽にご相談ください。

 

【基礎知識】家族葬の流れ

家族葬は一般葬と同様に進みますが、規模は縮小されます。
主な流れは、以下のとおりです。

  1. 通夜
  2. 葬儀・告別式
  3. 火葬~精進落とし

従来は1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式が一般的でした。
近年では、通夜を省略する家族葬も増加しています。

2日間にわたるお別れの儀式は、ご家族の心身負担を増加させるだけではなく、故人を偲ぶ時間の確保が難しくなります。
家族葬は時間を短縮できるうえに、多様な形で執り行える点が大きなメリットです。
家族葬の流れに関する具体的な所要時間は、次項の「【シーン別】家族葬に必要な時間」を参考にしてください。

なお、家族葬では一般的な流れを参考にしつつ、故人やご家族の希望に沿った葬儀の形を検討することが重要です。
通夜なしで家族葬を行う際の流れや葬儀社の選び方を詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしましょう。

【関連記事】家族葬の流れとは?通夜なしの流れや葬儀社の選び方を徹底解説

 

【シーン別】家族葬に必要な時間

家族葬の場合、1日目の通夜は1〜2時間、2日目の葬儀・告別式から火葬までは2〜6時間(※)かかります。
※繰り上げ法要を含む

一般葬と実施する内容は同じですが、家族葬は規模の縮小により、時間短縮が可能です。
ここでは、家族葬に必要な時間を以下のシーン別に解説します。

  1. 通夜
  2. 葬儀・告別式
  3. 火葬~精進落とし

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

通夜

家族葬は一般葬と異なり参列者が少なく、より親密な雰囲気で執り行えます。
通夜の一般的な流れや時間は、下表のとおりです。

流れ

開始時間

所要時間

受付・参列者入場

17時30分

30分

開式の挨拶・僧侶入場

18時00分

5分

読経・参列者焼香

18時05分

30分

僧侶退場・喪主の挨拶・閉会

18時40分

5分

通夜振る舞い・散会

18時45分

1~2時間

家族葬においても、夜通しご遺体に付き添わない半通夜の形式が一般的です。
開始時間は、仕事終わりに合わせた18〜19時となっています。

コロナ禍以降は大人数での密集を避ける目的で、家族葬でも通夜振る舞いを行わずに、お弁当やカタログギフトを贈るケースが増えています。
通夜振る舞いがない場合は、より一層の時間短縮が可能です。

家族葬の通夜は、本来の意味である「故人と最後の夜をゆっくり過ごす」ことに立ち返る機会となります。
参列者が限られるため、ご家族が弔問客の対応に追われる必要はありません。

故人を偲ぶ時間を確保するだけではなく、翌日の葬儀・告別式に向けて心身を整えたい方にもおすすめの葬儀形式です。

 

葬儀・告別式

家族葬の葬儀・告別式では参列者が限られており、一般葬と比べて進行がよりスムーズになります。
葬儀・告別式の流れや時間は、下表のとおりです。

流れ

開始時間

所要時間

受付・参列者入場

9時30分

30分

開式の挨拶・僧侶入場

10時00分

5分

読経・参列者焼香

10時05分

30分

僧侶退場

10時35分

5分

喪主挨拶・弔電紹介

10時40分

5分

お別れの儀・閉式

10時45分

15分

出棺

11時00分

火葬場までの移動距離によって相違あり

火葬や繰り上げ法要を執り行うと時間がかかるため、2日目は一般的に10時ころから開始します。
ご家族は、気持ちを整えられるよう開始15分前には着席しておきましょう。

家族葬であれば式全体の所要時間が短縮できるだけでなく、ご家族が儀式に集中しやすい環境を整えられます。
参列者が少ない分、お別れの儀や献花にゆっくりと時間をかけられるのです。

なお、斎奉閣では、家族葬とお別れの会を組み合わせた形式により、故人との親密な時間の確保と幅広い関係者への配慮を両立したケースがあります。
家族葬をより深く知るために資料をご希望の方は、お問い合わせページをご覧ください。

 

火葬~精進落とし

家族葬における火葬から精進落としまでの一般的な流れと時間は、下表のとおりです。

流れ

開始時間

所要時間

火葬

11時40分

1~2時間

骨上げ

12時40分

20分

繰り上げ法要

13時00分

30分

精進落とし

13時30分

1~2時間

火葬の時間はご遺体の体格などにより変動するため、正確な時間は予測できません。
家族葬においても、火葬を含む一連の手続きには半日かかるケースが一般的です。
しかし、状況に応じて以下のような時間調整が実施されています。

  • 火葬を待つ間の控室で料理を準備し、精進落としの時間にあてる
  • 仕事や遠方からの参列者に配慮し、繰り上げ法要を骨上げ後に実施する

家族葬であれば、上記のような調整が柔軟に行えます。
参列者が少ないため、ご家族の希望や事情に合わせて時間配分や進行を最適化できるのです。
自由度の高い調整が可能となる分、ご家族の意向を反映しやすくなるでしょう。

 

家族葬の時間を左右する要素

家族葬の時間は、以下2つの要素によって左右されます。

  1. 火葬場(斎場)の状況
  2. 僧侶のスケジュール

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

要素①:火葬場(斎場)の状況

火葬場(斎場)の状況は、家族葬の時間を左右する重要な要素です。
斎場には公営と民営があり、下表のような違いが家族葬の進行に大きな影響を与えます。

項目

公営斎場

民営斎場

火葬場との距離

近くにある

遠くまで移動する

アクセス

最寄駅から離れている場合が多い

比較的アクセスしやすい

利用料金

比較的安い

葬儀形式で相違あり

予約状況

混雑により予約が取りにくい

予約が取りやすい

両社は管理主体が異なり、公営は市町村などの自治体が、民営は民間企業や寺院が経営します。
公営斎場は火葬場の隣接しているケースが多く、時間短縮はできますが、利用に制限があるため留意してください。

家族葬を検討する際は、火葬場の状況による影響を考慮し、時間短縮につながる最適な形を選択しましょう。

 

要素②:僧侶のスケジュール

家族葬の時間を左右する重要な要素として、僧侶のスケジュールが挙げられます。

僧侶は決まった休みのない場合が多く、基本的には柔軟な対応が可能です。
しかし、お彼岸とお盆の時期は1日に何件も檀家をまわり読経するため、日程調整が困難となります。

家族葬において時間を考慮する際は、僧侶のスケジュールも視野に入れ、早めに相談しましょう。
繁忙期と重なってしまう場合には、日程をずらすなどの柔軟な対応が求められるため、葬儀社との綿密な打ち合わせが必要です。

 

家族葬の時間を短縮する方法

家族葬の時間を短縮する方法には、以下の2つがあります。

  1. 一日葬を選ぶ
  2. 直葬(火葬式)を選ぶ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

方法①:一日葬を選ぶ

通夜を行わない一日葬は、家族葬の時間を短縮する方法として有効です。
通常2日かかる葬儀を1日で執り行えば、ご家族の心身に与える負担を軽減できます。

最近は通夜だけではなく精進落としも省くケースが多く、時間は大幅に短縮されています。
故人やご家族の望む趣向を取り入れて見送れるうえに、費用削減が可能な点も人気の理由といえるでしょう。

ただし、状況によっては費用が抑えられない場合もあります。
故人のご遺体を前日に運び入れるときは、追加コストが発生するためです。

一日葬は、時間短縮や費用削減に効果的な一方で、檀家の場合は菩提寺に受け入れられない可能性も考慮しておく必要があります。
家族葬の形式を選択する際は、総合的な判断が重要です。
家族葬と一日葬の違いや向いている人を詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックしてください。

【関連記事】家族葬と一日葬の違いは?費用や流れについて徹底解説

 

方法②:直葬(火葬式)を選択する

家族葬の時間を短縮する方法として、直葬(火葬式)を選択する方も少なくありません。
直葬は、火葬のみで故人を見送る方法です。
通夜や告別式を省くため、家族葬での時間短縮を希望する方には第一選択肢として有力です。

準備や移動による身体的負担が軽減され、弔問客や手伝う人への対応に伴う疲労も避けられます。
たとえば、お見送りする方が高齢の場合、直葬を選択すれば体調への影響を最小限に抑えられます。

また、火葬に要する2時間ほどで葬儀が終了でき、費用削減も可能です。
形式に決まりはなく、僧侶に読経の依頼もできます。

このように直葬は家族葬においても時間と費用の面で効率的ですが、親族の受け入れが難しいケースや菩提寺との関係で困難が生じる可能性もあります。
新しい形式を検討する際には、これらの点を十分に考慮し、熟考することが必要です。

直葬のマナーや費用相場を詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックしましょう。

【関連記事】直葬とは?メリットや後悔しないための注意点を徹底解説

 

家族葬の時間調整でお困りの方は

家族葬は、一般的な葬儀よりも時間を短縮できます。
しかし、影響を与える要因が多岐にわたり、適切な調整は難しいものです。

故人としっかり向き合いつつ、ご家族の負担軽減を図るには、家族葬での明確な時間調整が必要不可欠となります。
ご家族のみで抱えるのではなく、専門家の支援も必要です。

なお、斎奉閣は三重県葬儀施行数No.1(※)の葬儀社です。
※当社調べ/2022年1月~12月の四日市市、いなべ市、東員町、桑名市、菰野町、亀山市、津市、名張市、伊賀市内の斎奉閣・和ごごろ22会館合計葬儀施行数

家族葬の豊富な経験を活かし、状況に応じた必要な準備や知識を提供しています。
故人とご遺族にとって、よりよい家族葬が実現できるよう、最適な時間調整のサポートが可能です。

家族葬における時間調整にお困りの方は、無料事前相談を活用しましょう。
具体的なプランについては、家族葬のページをご覧ください。

 

まとめ:家族葬の時間について

家族葬の時間は、一般葬に比べて短くなる傾向があります。
見送る側にかかる心身の負担を軽減させたい場合は、家族葬も選択肢の1つとして検討しましょう。

なお、斎奉閣では、家族葬に関する資料やプランを提供しています。
家族葬について悩みや不安がある方は、無料事前相談ページからご予約ください。

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この記事の監修者

深田真毅(ふかだ まさき)津地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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