喪失感と虚無感の正体とは?少しずつ軽くする方法や周囲の方ができることも

大切な存在を亡くしたとき、心に穴が空いたような喪失感や虚無感が生じます。
これは心身のバランスを保つための自然な反応であり、喪失感や虚無感と適切に向き合えば、心の負担は少しずつ和らいでいきます。
しかし、「実際どのように向き合えばいいのか」と疑問を抱く方は多いでしょう。
この記事では、喪失感や虚無感がどのように心に影響するのか、少しずつ和らげる方法を解説します。
周囲の方ができることや頼れる専門家も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
喪失感と虚無感の正体

喪失感や虚無感は、心と体が悲しみに反応している自然なプロセスです。
胸が締め付けられるような苦しさや虚しさとして湧き起こり、心が受ける衝撃を和らげようと働きます。
気持ちを整理して少しずつ向き合うには、以下2点の意味や状態を知ることが大切です。
- 喪失感とは
- 虚無感とは
それぞれ詳しく見ていきましょう。
喪失感とは
喪失感とは、大切な存在がそばにいないことを実感したときに生まれる感情です。
誰にでも起こりうる自然な反応で、心に穴が空いたような感覚として表れます。
以下は、喪失感の具体的な特徴です。
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内容 |
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意味 |
大切な人や物を失ったときに感じる悲しみや不安などの複雑な感情 |
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主な原因 |
・死別 |
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具体的な状態 |
・何もやる気が起きない |
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喪失感は、故人との関係が深いほど強く感じられますが、心身への影響は人それぞれ異なります。
たとえば、食欲が減退して眠れなくなるなど身体面の変化として表れるケースも少なくありません。
喪失感が続く場合、心身の不調が長引く可能性もあるため、ご自身の状態と向き合うことが重要です。
虚無感とは
虚無感とは、物事に興味や関心がわきにくくなったり、気持ちが沈んで何も手につかないように感じたりする状態です。
喪失体験のあとに現れることがあり、心が疲れているサインのひとつと考えられます。
虚無感の具体的な特徴は、下表のとおりです。
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内容 |
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意味 |
人生やすべての物事が意味を失ったように虚しさを感じる状態 |
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主な原因 |
・深い喪失感の持続 |
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具体的な状態 |
・生きている実感が湧かない |
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虚無感は、喪失感とは少し異なり、悲しみを感じにくくなる状態が特徴です。
この状態が長く続くと、心身に疲れや不調が出やすくなります。
まずは、ご自身の気持ちや体の状態を理解し、受け入れることが大切です。
喪失感と虚無感は早く消さないといけないもの?

喪失感や虚無感は、大切な存在を失ったときに心が自然に身を守ろうとする反応であり、早く消す必要はありません。
むしろ、無理に前を向こうとして感情に蓋をしたり避けたりすると、、心身の不調が長引くこともあります。
喪失体験でよくある以下のような誤解が残ったまま、感情を避けようとするとかえって心の回復は遅れてしまいます。
- 時間が経てば自然に癒える
- 考えないようにすれば苦しみは少なくなる
- 薬物やアルコールが和らげてくれる
- 怒りは正常な反応ではないため、出さないようにする
- 悲しみすぎるとおかしくなる など
たとえば、故人を思い出さないようにしたり話題にしなかったりするのは逆効果です。
大切な人を亡くしたときに喪失感や虚無感を抱くのは、決して悪いことではありません。
ありのままの感情を否定せずに受け止めることが、心を整理する一歩となるでしょう。
喪失感と虚無感を少しずつ軽くする方法

喪失感と虚無感を少しずつ軽くする方法として、感情を受け入れ日々の習慣を大切にすることなどが挙げられます。
ご自身の感情と向き合い、日常のリズムを保てば、心身は安定していきます。
具体的な方法は、以下の3つです。
- ありのままの感情を否定しない
- 日々の習慣を大切にする
- グリーフケアを受ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
方法①:ありのままの感情を否定しない【最重要】
喪失感や虚無感を少しづつ和らげるために最も大切なのは、ありのままの感情を否定しないことです。
感情を否定すると、ご自身の気持ちと向き合えず、心の回復が遅れる原因となってしまいます。
突然の別れに対して納得できず、故人に対して怒りの感情が湧く場合もあります。
怒りや罪悪感といったさまざまな感情を抱くことは自然な反応であり、無理に抑え込む必要はありません。
また、喪失感や虚無感につながる感情を1人で抱え込まなくてもよい点も覚えておきましょう。
他者に話してはじめてご自身の気持ちに気がつき、見つめられる場合もあるためです。
「泣いてもいい」「悲しんでもいい」と、ご自身を許すことが回復につながります。
方法②:日々の習慣を大切にする
喪失感と虚無感を軽くするためには、日々の習慣を大切にすることも方法の1つです。
ご自身の習慣を守ると、体が日常に戻ろうとして心身のバランスが整いやすくなります。
たとえば、以下のようなご自身の習慣を続けることが効果的です。
- いつもの時間に起きる
- 起きてからのルーティンを実践する
- 以前から行っていた活動を再開する
上記に加え、起床後に日光を浴びたり日中に体を動かしたりすれば、体内リズムが整います。
小さな習慣でも続けることで体内時計が正確に働き、心身の安定につながるでしょう。
無理をする必要はなく、できる範囲でご自身のルーティンを実践することが重要です。
方法③:グリーフケアを受ける
専門的なグリーフケアを受けることも、喪失感や虚無感を軽くする有効な方法です。
グリーフケアとは、大切な存在を亡くした悲しみ(グリーフ)に寄り添う心の回復に向けた支援です。
悲嘆のプロセスを理解した専門家が、1人ひとりの気持ちに寄り添いながらサポートします。
斎奉閣においても、悲しみを受け止めるための場としてグリーフケアを実施しております。
実際にグリーフケアを利用した方の声は、以下のとおりです。
- 今までできなかったお墓参りができるようになり、心が落ち着いた
- 話をすることで心の整理ができた
- 1人で家にいると涙が出ていたので、話を聞いてもらえて嬉しかった
上記のように、専門家が心の状態にあわせて支援するため、ご自身のペースで回復の経過をたどれます。
喪失感と虚無感を抱えており、専門家に相談したい方は、斎奉閣へお気軽にお問い合わせください。
喪失感と虚無感を抱える方に対して周囲の方ができること

喪失感と虚無感を抱える方に対して周囲の方ができるのは、寄り添うことです。
無理に励ましたり早く立ち直らせようとしたりすると、かえって相手を追い詰めてしまいます。
支援者の姿勢として押さえておきたい内容は、以下のとおりです。
- 1人の人間として共感する姿勢を忘れない
- 話を傾聴する
- 苦痛を理解しようとする
- 安心して気持ちが出せる関係をつくる
- 故人の尊厳を守る
上記のような姿勢で寄り添うことが、喪失感や虚無感を抱える方の支えとなります。
ただし、サポートし続けるには長い時間が必要となり、支援者自身がつらくなるケースも少なくありません。
そのような場合は1人で抱え込まず、ほかの友人と共有したり専門家の力を借りたりすることも大切です。
相手のペースを尊重しながら、支援者も無理のない姿勢で寄り添いましょう。
喪失感・虚無感と上手に付き合う方法を知りたい方は

喪失感や虚無感に向き合いながら、日常生活を少しずつ整えたい方には、斎奉閣のグリーフケアへご相談ください。
斎奉閣では対話を通じて少しずつご自身と感情と向き合うことで、喪失感を抱えながらも自分らしく生きていけるようサポートしております。
三重県内で23会館を運営し、葬儀施行数No.1(※)の豊富な実績を誇る斎奉閣には、5名のグリーフケア士が在籍中です。
※当社調べ/2025年1月~12月の四日市市、鈴鹿市、いなべ市、東員町、桑名市、菰野町、亀山市、津市、名張市、伊賀市内の斎奉閣・和ごころ23会館合計葬儀施行数
大切な存在を失った悲しみは、時間が経てば消えるというものではありません。
しかし、グリーフケア士の個別相談を受けたり女性限定の交流会に参加したりすれば、喪失感や虚無感と上手に付き合う方法を見つけられるでしょう。
喪失感や虚無感と少しずつ向き合って心の整理をつけたい方は、グリーフケアページを一度ご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。
一度落ち着いても再び悲しみが強く襲ってくることもあります。
大切な方が亡くなられ、ご自身のコントロールが効かなくなることも理解し、ご遺族様のお話しはひたすら傾聴することを心がけております。
まとめ:喪失感と虚無感が生じるのはごく自然な反応

大切な方を亡くしたとき、喪失感と虚無感が生じるのは、心を守るための自然な反応です。
しかし、適切に向き合わないままでいると、心身の不調が強くなる可能性があります。
喪失感や虚無感を感じる際はありのままの感情を否定せず、日々の習慣を大切にしながら、少しずつ向き合っていくことが大切です。
なお、斎奉閣では、豊富な知識と経験を持つ専門家が悲しみに寄り添うグリーフケアを提供しています。
1人で抱え込まずに専門家と対話することで、心の整理がつきやすくなるケースも多々あります。
喪失感や虚無感を抱えながら、少しずつ日常を取り戻したい方は、グリーフケアページをぜひ一度ご覧ください。
グリーフケアとは
- 食欲がない
- 体がだるく疲れやすい
- 理由もなく泣き出す
- 大切な人の死を防げなかった自分に罪悪感を覚える
- 人生がむなしく感じ、意味のないものに思える
このようなときにグリーフケア士をお頼りください
この記事の監修者
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