終活を40代から始めるべき理由とは?独身・夫婦世帯が終活を行う際の注意点も解説
終活への注目度が年々高まっている昨今、40代になった方の中には「今から終活を始めるのは早い?」など疑問を持っている方もいるでしょう。
「終活は退職後にしよう」と考えている方も少なくありませんが、実は40代から始めるとさまざまなメリットがあります。
この記事では、終活を40代から始めるべき理由や取り組むメリットを解説します。
終活で行うことや世帯構造別の注意点なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
終活を40代から始めたほうがよい3つの理由
終活を40代から始めたほうがよい理由は、主に以下の3点です。
- 50代以降よりも心身の衰えが少ない
- 人生設計を見直すよい機会になる
- 時間を味方に必要な資金を集められる
それぞれの内容を詳しく解説します。
理由①:50代以降よりも心身の衰えが少ない
40代から終活を始める理由として、50代以降よりも心身の衰えが少ない点が挙げられます。
終活における私物の整理では、所持品の必要性を判断し不要なものを分別する作業が伴います。
その分、判断力と体力が必要です。
たとえ、書類関係や衣類といった軽いものでも、量によっては処分の労力が大きくなります。
終活をスムーズに進めるうえでは、心身の衰えが少ない40代のうちから始めたほうがよいといえるでしょう。
なお、50代の終活については以下の記事で解説していますので、この記事と比較し注意点などを確認してみてください。
【関連記事】終活は50代から始めるべき?早く始めたほうが良い理由や注意点などを解説
理由②:人生設計を見直すよい機会になる
終活を早めに始めると、人生設計を見直すよい機会になります。
平均寿命を考慮すると40代は人生の折り返しの時期です。
実際、厚生労働省が発表した「令和4年簡易生命表の概況」によると、男女の平均寿命は以下のように記されています。
- 男性:81.05歳
- 女性:87.09歳
これまでの人生を振り返り、残りの人生をどのように過ごしたいか考えるにはよい時期ともいえます。
新たな目標を立てたりライフスタイルを変更したりすることで、その後の人生も充実するでしょう。
理由③:時間を味方に必要な資金を集められる
40代から老後を見越して終活などに取り組むと、時間を味方につけて必要な資金を集められます。
たとえば、iDeCoや新NISAを活用し、長期的な視点で投資や貯蓄を行えば、老後資金の積み立てが可能です。
増えた資金は老後の生活費用や葬儀費用など、さまざまな面に役立ちます。
15年・20年と継続的に投資や貯蓄を行って必要資金を増やせる点も、40代から終活を始める大きなメリットといえるでしょう。
40代からの終活で行うこと
40代からの終活で行うことは、主に以下の3点です。
- 断捨離を始める
- エンディングノートを書く
- 財産の整理を行う
具体的に何をしていくのか、1つずつ確認していきましょう。
断捨離を始める
断捨離とは、不要なものを処分するだけではなく、物への執着心を少なくすることです。
具体的には、以下の手順で進めてください。
- 現在の持ち物を把握する
- 不要なものを処分する
- 物をできるだけ持たない
断捨離は現在の持ち物や所持品を把握し、今後必要かどうかの仕分けから始めます。
要否の判断に迷った際は、家族へ相談してみてもいいでしょう。
なお、「不要」と仕分けた物は、自治体などのルールに従って処分してください。
買取店へ持ち込んで換金することも、1つの方法です。
また、不要な物を処分したあとは再度断捨離が必要にならないよう、必要性が低い物を増やさないように意識しましょう。
エンディングノートを書く
エンディングノートとは、自分自身に万が一のことがあった際に備えて、必要な情報や想いをまとめたノートです。
エンディングノートの主な記載内容は、以下のとおりです。
- 病気などで最期を迎えたときの連絡先(家族や友人、同僚など)
- 財産(預貯金、不動産、株式など)
- パスワード(オンライン口座、PC、スマホなど)
- 葬儀(喪主、費用、戒名の要不要など)
- 墓(菩提寺の情報、埋葬方法など)
- 遺言書(保管場所、作成方式など)
基本的に、エンディングノートの記載形式は自由です。
書店や文房具店などで購入できるため、好みの1冊を探しましょう。
ただし、エンディングノートには法的効力がないため、効力を発生させたい場合は遺言書を作成してください。
エンディングノートの基礎知識について振り返りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしましょう。
【関連記事】エンディングノートとは?メリットや書き方のコツをご紹介
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財産の整理を行う
終活では、財産の整理を行うことも大切です。
金銭や不動産などの財産は相続時にトラブルの要因になりやすいため、手続きをスムーズに進められるように以下を中心として整理してください。
- 銀行口座
- オンライン口座
- 株式
- 投資信託
- 貴金属
- 仮想通貨
- 不動産
- クレジットカード
- 生命保険
財産のリストは定期的(数年に1回)に更新して、できるだけ新しい情報を残しましょう。
なお、財産整理の段階では、パスワードや暗証番号を家族と共有する必要はありません。
重要な情報を共有すると身内トラブルが発生する恐れもあるため、終活の段階では「何がどこにあるか」の共有にとどめましょう。
【世帯別】40代から終活する際の注意点
40代から就活する際は、世帯構造別に注意点があります。
- 夫婦世帯の場合
- 独身(おひとりさま)の場合
自分自身が該当する世帯における終活の注意点を確認してください。
夫婦世帯の場合
子どもがいない夫婦の終活では、遺産相続や老後の生活設計に注意が必要です。
遺産相続では、遺言書を必ず作成しましょう。
夫婦で同じ内容の遺言書を作成し、お互いに相手を相続人に指定するとスムーズに相続できます。
ただし、子どもがいない場合は相続人に夫婦の親族も絡むため、相続の分割が複雑になる可能性があります。
専門家などに相談のうえ、遺言書を作成してトラブルなどを回避してください。
また、老後の生活設計では、生命保険への加入や見直しなど、万が一の事態に備えた対策を考えましょう。
夫婦のどちらかが先に亡くなると独身(おひとりさま)になるため、早めの取り組みが大切です。
独身(おひとりさま)の場合
独身(おひとりさま)が終活でやるべきことは、主に以下の6点です。
- 信頼できる人に身元保証人を頼む
- 身の回りを整理する
- 自分の葬式について決めておく
- 遺言書を作成する
- 高齢者向けの見守りサービスを検討する
- 死後事務委託契約を結んでおく
独身の終活は夫婦世帯などに比べてやるべきことも多いため、より早めの行動が求められます。
独身の終活については、以下の記事で詳しく解説していますので、やるべきことを確認してみましょう。
【関連記事】おひとりさまでも終活は必要?終活でやるべきことや便利なサービスも紹介
終活でお悩みの方は
40代からの終活は、エンディングノートの活用から始めてみましょう。
「終活」はネガティブな印象を持つ場合もありますが、今後の人生を前向きに過ごすための活動です。
エンディングノートを使えば、葬儀や遺産相続だけではなく、今後の人生設計を見直す機会となります。
なお、斎奉閣ではエンディングノートを無料で配布しています。
無料事前相談ページからエンディングノートをダウンロードできるため、書き方を解説した動画とあわせてチェックしてみてください。
まとめ:終活を40代から始めることについて
40代から終活を始めると、心身の負担が軽減されるうえ、老後資金を計画的に貯められるなどのメリットがあります。
ただし、夫婦世帯や独身世帯で終活への取り組み方は異なるため、現状に合わせて行動しましょう。
なお、斎奉閣では、終活やエンディングノートなどに関するご相談を受け付けております。
終活に関する不安や疑問がある方は、無料事前相談をぜひご活用ください。
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この記事の監修者
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