【70代の終活】断捨離でやること一覧!メリットや楽に進めるポイントも
70代の終活では、ご自身が何を残したいかを選定し整理する断捨離が大切です。
しかし、いざ始めようと思っても「70代での断捨離は、大変ではないだろうか」と不安を感じる方も多いでしょう。
この記事では、70代の終活時に断捨離でやることについて解説します。
メリットや楽に進めるポイントも紹介するので、終活に関して不安を感じている方はぜひ参考にしてください。
目次
終活の断捨離は70代からでも始めるべき?
終活の一環として断捨離を始めるなら、70代が最後のチャンスです。
70代は老後生活を経験している分、人生の振り返りと整理ができるうえ、80代よりも体力や気力が残っているためです。
実際、公益財団法人地方経済総合研究所の調査では、60代以降に終活を始める方が増えており、70代はさらに多くなると推測されます。
人生100年時代を迎えている現在では、70代でも労働力として活躍する人が増加しています。
しかし、介護が必要となる平均年齢が75歳であるため、生活や環境に大きな変化が起こるリスクを考慮することが重要です。
不測の事態が起きた際にご家族へかかる負担を減らせるよう、断捨離はなるべく早めに取りかかりましょう
終活を開始した年齢の実態調査について詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてください。
【関連記事】終活はいつから始めた人が多い?やることリスト一覧や年代別のポイントも
引用元:
・公益財団法人地方経済総合研究所|2017年「終活」に関する意識調査
・厚生労働省|2022年国民生活基礎調査の概況
・内閣府|令和5年版高齢社会白書(全体版)
70代の終活で断捨離を始める3つのメリット
70代の終活で断捨離を始めるメリットは、以下の3つです。
- 生活導線が確保されて安全に動きやすくなる
- 将来起こり得る事態に備えられる
- 懐かしい記憶を思い出すきっかけになる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①:生活導線が確保されて安全に動きやすくなる
断捨離によって数多くの生活用品が整理されるため、生活導線が確保され安全に動けるようになります。
安全の確保は、転倒や怪我など事故のリスクを低減するうえで重要です。
実際、転倒は約半数が自宅で起きており、高齢者に介護が必要となる原因の上位となっています。
75歳以上では事故件数がさらに増加するため、環境整備が重要です。
生活環境が整理されれば、年齢を重ねて起こり得る危険の回避につながるでしょう。
メリット②:将来起こり得る事態に備えられる
断捨離は、将来起こり得る事態にも備えられます。
物品の片付けだけでなく、ご本人の意思決定が必要な資産も整理できるためです。
高齢者は複数の疾患を抱えているケースも多く、先々の状態は予測困難です。
認知症や病状の進行だけではなく、事故や災害によるケースなど、さまざまな変化も考えられます。
不測の事態によって困惑するのは、ご本人だけでなく残された家族も同様です。
終活の断捨離を進める際には、ご本人の意思決定が困難となる場合も想定し、ご家族間の認識を把握しておくことが大切です。
リスクに備えておけば心に余裕が生まれ、日々の生活を前向きに送れるでしょう。
メリット③:懐かしい記憶を思い出すきっかけになる
70代までの思い出は蓄積されますが、忘れているシーンも数多くあるものです。
断捨離では、普段触れる機会が少ない思い出の品を整理するため、懐かしい記憶がよみがえります。
昔の友人に連絡を取るきっかけも生まれ、社会的孤立の予防につながります。
思い出を語り合うことで脳の機能は高まり、認知症の発症や悪化をゆるやかにすることも可能です。
終活の断捨離は、今後の生活にも多くのメリットをもたらしてくれるでしょう。
70代の終活で断捨離を始める際に押さえておきたいポイント
70代の終活ではご自身だけでなく、ご家族と一緒に断捨離を行うケースもあります。
進めるときのポイントは、以下の3つです。
- 心身機能の低下を念頭に置く
- 1日の中で長く過ごす場所から取りかかる
- 思い出の品は保管方法を工夫する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
なお、終活に関する疑問や悩みがある方は、無料事前相談よりお気軽にご相談ください。
親の終活を手伝うときの切り出し方や確認する内容について詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてチェックしましょう。
【関連記事】親の終活はどう進める?切り出し方や、親に聞いておくことを紹介
ポイント①:心身機能の低下を念頭に動く
終活の断捨離を行う際は、心身機能の低下を念頭に動くことが重要です。
元気に活動しているように見えても、体力や気力に衰えを感じている方は多く、無理することで心身への負担は増大します。
とくに、大きくて重い荷物は無理をして1人で運ばないようにしてください。
高齢者は動いたときに初めて筋力やバランスの衰えを実感し、できないと気付くことがあります。
70代の断捨離でもっとも大切なのは、安全面の確保です。
現在の生活を維持するためにも無理をせず、ご家族の協力や終活サービスの利用を検討しましょう。
終活サービスを利用する際の支援や選び方について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
【関連記事】終活サービス会社で受けられる5つの支援|選び方やメリット・デメリットも
ポイント②:1日の中で長く過ごす場所から取りかかる
スムーズに作業を進めるには、1日の中で長く過ごす場所から取りかかることがおすすめです。
すべての部屋を整理しようとすると、時間も労力もかかり、途中で諦めてしまいます。
長く過ごしている空間であれば、それぞれのアイテムを使用する頻度がわかるため、要否の判断がしやすくなります。
日常生活の中で、少しずつ断捨離を進められることもメリットです。
断捨離によって生活スペースが広がるため、効果も実感しやすいでしょう。
ポイント③:思い出の品は保管方法を工夫する
思い出の品は、写真や手紙は撮影してデータ化するなど、方法を工夫することで保管できます。
昔は今ほどデジタル化が進んでいなかったため、写真や手紙などは紙の状態で残っています。
手に取ると昔の思い出がよみがえり、懐かしさのあまり捨てられないという方も多いでしょう。
また、思い出の品は感情的な価値が高く、捨ててしまうと喪失感は大きいものです。
ご家族が手伝う場合には、ご本人の意思を尊重して断捨離を進めるようにしましょう。
70代の終活で優先的に断捨離したいこと一覧
終活の際は、優先順位を決めて取り組むことで作業がスムーズに進みます。
70代の終活で優先的に断捨離したいこと一覧は、下表のとおりです。
断捨離の対象 |
具体例 |
資産 |
・不要なカードの整理 |
保険や年金 |
生命保険や企業年金の通知書の整理 |
車 |
・車の処分など今後について検討 |
デジタル情報 |
SNSなどのアカウント情報について整理 |
食器や書籍 |
・大人数用の食器片付け |
不測の事態を想定し、資産や保険などの整理を優先しましょう。
ご本人の意思決定が可能なうちに、車の処分や免許返納を話し合っておくことも重要です。
また、70代の断捨離では、選択しやすいカテゴリーから取り組む方法も有効です。
とくに、食器や書籍は要否の判断がつけやすく、ストレスなく断捨離できます。
子どもが巣立ち大きい食器が不要になったり、視力低下で本が読めなくなったりした場合は、よほど思い出がつまった品でない限りは処分や譲渡を検討してみてください。
断捨離など70代の終活でお悩みの方は
終活に取り組む際は、エンディングノートの記入から始めることがおすすめです。
ご自身の気持ちを見つめ直し整理できるため、目標が明確になります。
終活を進めたくても、心身機能の低下でスムーズに断捨離できないケースは多々あります。
ご自身だけで解決しようとするのではなく、専門家に相談することで取り組み方が見えてくる場合もあるでしょう。
斎奉閣では、終活に関する不安や疑問にお答えするため、無料事前相談を実施しています。
終活で活用できるエンディングノートも無料でプレゼントしているので、ぜひ気軽にお問い合わせください。
▼あなたが今、終活を行うべき理由をたった4分の動画で分かりやすく解説します。「なんとかなる」「その時が来たら考える」と思ってしまわないようにぜひご覧ください。
まとめ:70代の終活で行う断捨離について
70代はまだまだ活動的でありながらも、心身機能の低下を自覚する相反する年代です。
ご自身の体調を確認しながら日々を過ごすことが、自立した生活を送るためには重要となります。
終活で行う断捨離は、無理のない範囲で進めるようにしましょう。
なお、斎奉閣では無料事前相談を実施しております。
「断捨離」・「生前整理」・「遺品整理」を行う専門部門もございます。
ご相談をご希望の方は、お気軽にお問合せくださいませ。
無料事前相談受付中
- 残された家族の負担を減らす
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「事前準備を始めたいけど何から始めればわからない…」という方はお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
松永英嗣(まつなが ひでつぐ)タイムプラス 所長
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