【家族葬の費用】誰が払う?規模別の相場や内訳を解説|一般葬との比較も

公開:2021.11.22  更新:2025.03.06

【家族葬の費用】誰が払う?規模別の相場や内訳を解説|一般葬との比較も

お寺や大きな会場での葬儀ではなく、家族や故人を知っている方々など少ない人数で執り行う葬儀が「家族葬」です。
「お葬式は小規模で」という故人の遺志や、「故人をゆっくり送り出したい」という遺族の希望から、近年家族葬を選ぶ方が増えています。

この記事では家族葬の基本的な知識や考え方をはじめ、費用相場や内訳について詳しく解説します。
一般葬と比較した費用の違いや金銭的負担を抑えるためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

▼気軽にご相談ください。

 

家族葬とは

家族葬の基礎知識について、以下の2つを解説します。

  1. 特徴
  2. メリット・デメリット

それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

特徴

実は、家族葬には明確な定義はありません。
その理由は、そもそも家族という定義や考え方が人によって異なるためです。

一般的には、家族やごく親しい間柄の人で故人を見送る、こじんまりとした葬儀を指します。
参列者の人数は20〜30名程度と少なく、従来のお葬式と比べて規模が小さい点が特徴です。

プライベートな雰囲気や空間の中で、故人を送る形式といえるでしょう。
家族葬の特徴や具体的な流れについて詳しく知りたい方は、家族葬のページをぜひご覧ください。

 

メリット・デメリット

下表は、家族葬のメリット・デメリットをまとめたものです。

メリット

デメリット

・故人との関係が深い家族や親しい人だけで思い出を共有しやすい
・喪主や遺族の心身の負担が軽減されやすい
・葬儀規模や会葬者をコントロールしやすい
・参列者が少なく、葬儀費用を抑えやすい

・参列者の選定が難しい
・葬儀後に弔問が増える
・参列者数が多いと、一般葬と変わらない可能性がある

なお、家族葬は、参列者数が多くなると、一般葬とほとんど変わらない費用になる可能性があります。
さらに、参列者数に応じていただくお香典の額が変動するため、必ずしも実際の費用負担が少なくなるとも限りません。

そのため、メリットとデメリットを考慮して、自分たちに合った葬儀形式を選ぶことが大切です。
選択の際は、地域性や参列者の意向も考慮し、信頼できる葬儀社と相談することをおすすめします。

 

家族葬の費用は誰が払う?

家族葬の費用負担について明確な規定はありませんが、通常は喪主である故人の配偶者か子どもが負担します。
とはいえ、必ずしも費用の全てを負担するわけではありません。
以下のようなケースでは、喪主と施主を分けることがあります。

  • 喪主が若い場合
  • 喪主が高齢の場合
  • 故人が会社を経営していた場合

事前に誰が費用を負担するかをしっかりと話し合い、施主を決めておくことが大切です。

 

家族葬の費用相場

家族葬の費用は、葬儀規模や選ぶ斎場によっても大きく異なります。
ここでは、以下の2つの要素に絞って費用相場を紹介します。

  1. 葬儀規模別の費用相場
  2. 斎奉閣で行う家族葬の費用

それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

葬儀規模別の費用相場

家族葬を執り行う際の費用相場を、以下の規模別に紹介します。

  • 5人以下で行う場合
  • 10人~20人程度で行う場合

小規模な葬儀から、少し人数が増えるだけでも費用に違いが出るため、事前にしっかりとプランを立てることが重要です。

 

5人以下で行う場合

5人以下で家族葬を行う場合、費用相場は約100万円前後(お布施含む)です。

ただし、10人未満の規模だと葬儀場を見つけるのが難しく、一般的な家族葬会場を使用するケースが一般的です。
そのため、人数が少ないからといって大幅に費用が削減されるわけではない点に注意が必要です。

5人以下で執り行う家族葬の費用について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

【関連記事】参列者5人以下でも家族葬はできる?費用相場や人数を減らすメリットを解説

 

10人~20人程度で行う場合

10人〜20人程度で家族葬を行う場合、費用相場は約145万円(お布施含む)です。

家族葬専用のホールは規模が小さく、使用料や人件費が抑えられています。
シンプルな葬儀を希望すれば、飾り付けなどの追加料金もほとんどかからないでしょう。
希望や予算に合わせて、葬儀社としっかり相談しながらプランを決めることをおすすめします。

10人で執り行う家族葬の費用について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしましょう。

【関連記事】家族葬を10人ほどで行う際の費用相場|内訳や安くする方法を解説

 

斎奉閣で行う家族葬の費用

斎奉閣で行う家族葬の費用相場は、以下のとおりです。

  • 15名まで:約24万円~
  • 30名まで:約62万円~(会員であれば約43万円~)

家族葬の総費用は飲食接待費・火葬費用を含み、100万円程度(お布施は除く)です。
葬儀会社によってプラン内容が異なるため、事前にプラン内容をしっかりと確認することが重要です。
とくに、以下のような方には家族葬がおすすめです。

  • 周囲に気をつかわず、親しい人が中心の葬儀を希望される方
  • 親戚が少ない方
  • 心ゆくまでお別れの時をすごし、温かく見送りたい方

100人いれば、100人とも家族葬のカタチは異なります。
後悔しない家族葬で故人を送るためにも、高品質で充実した設備・サポートがあり、ご遺族の希望に沿ったプランを相談できる葬儀会社を選びましょう。

 

家族葬と一般葬の費用相場を比較

家族葬と一般葬の費用相場について、以下の2つを解説します。

  1. 費用の平均
  2. 葬額費用が異なる理由

家族葬と一般葬では、葬儀の規模や内容が異なるため、費用に大きな差があります。
どちらの葬儀が自分に合っているか、費用面でも比較しておくことが重要です。

 

費用の平均

葬儀費用の平均は、約152万円です。
この他にも、お坊さん(寺院)に支払うお布施が50万円ほどかかってくるといわれています。

なお、葬儀費用は、葬儀の形式や規模によって大きく異なります。
下表は、一般葬と家族葬を含む葬儀の費用割合を示したものです。

費用

割合

~100万円

31.8%

~150万円

19.9%

~200万円

17.8%

~250万円

5.0%

~300万円

8.8%

301万円~

4.0%

家族葬は一般葬と比較して規模が小さいため、費用が抑えられる傾向にあります。
予算や希望に応じて、葬儀の形式を選びましょう。

引用元:SBI いきいき少額短期保険株式会社|“終活・葬儀”に関するアンケート調査

 

総額費用が異なる理由

家族葬と一般葬は、葬儀の流れに大きな違いはありませんが、参列者の人数によって費用が異なります。
一般葬では家族や親族だけでなく多くの参列者を迎えるため、以下の費用が増加します。

  • 会場
  • 飲食費
  • 返礼品費用 など

そのため、参列者が多いほど、全体の費用が高くなるでしょう。

一方、家族葬は少人数で行われるため、会場や飲食の費用を抑えられます。
自由度が高く、遺族の希望に合わせた柔軟な対応ができる点が魅力です。

 

家族葬にかかる費用の内訳

家族葬にかかる費用内訳を、以下の3つの要素に分けて解説します。

  1. 葬儀一式費用
  2. 通夜振る舞いや精進落としにかかる費用
  3. お坊さんに渡すお布施

それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

内訳①:葬儀一式費用

葬儀一式にかかる費用には、以下の項目が含まれます。

  • 葬儀会場の使用料
  • 祭壇や棺
  • 遺影の作成
  • 設備
  • 寝台車や霊柩車
  • 人件費 など

これら通夜と葬儀・告別式を執り行うのに必要な費用のことを「葬儀一式費用」あるいは「葬儀本体費用」といいます。

なお、上記の費用の中で、葬儀会場の使用料は「広さ」によって変わってきます。
そのため、参列人数の比較的少ない家族葬では、費用が抑えられる傾向があるでしょう。
ただし、葬儀一式費用は大きな変動が少なく、見積もりに関してはほとんど同額で提供されることが一般的です。

多くの葬儀会社のプランには、「葬儀一式の費用」として上記の内容が含まれます。
しかし、葬儀会社によっては、元々のプランに含まれていないものがあります。
そのため、必ず見積書をしっかりと確認しましょう。

とくに、式場代や火葬場の使用料は民営・公営などの施設によって変わるので、別途料金の場合があります。
見積書をみて分からないところは、直接質問をして必ず事前に確認をしてください。

 

内訳②:通夜振る舞いや精進落としにかかる費用

通夜振る舞いや精進落としにかかる費用は、以下の項目を合計した金額となります。

  • 料理や飲み物
  • 配膳スタッフの費用
  • 会葬礼状・返礼品の費用 など

これら費用は、葬儀当日の参列人数によって費用が大きく変わってくる部分です。
つまり、家族葬は一般葬に比べて参列者が少ないので、この分の費用が大きく抑えられることになります。

なお、会食には複数のコースやメニューがあります。
豪華で高価なコースを選ぶと、当然のことながら費用は高くなるでしょう。

 

内訳③:お坊さんに渡すお布施

仏式での葬儀では、読経や戒名への御礼として、僧侶(寺院)にお布施を渡します。
お布施は、喪主から「感謝の気持ち」とともに直接お渡しするものであり、葬儀社の見積りに含まれません。

納めるお布施には、金額の決まりはありませんが、宗派や戒名のランク、寺院などによって納める金額は大きく変動します。
心配であれば菩提寺に直接聞く、もしくは葬儀会社に相談してみましょう。

 

家族葬の費用を安く抑えるポイント

家族葬の費用を抑えるポイントは、以下の9つです。

  • 公営斎場を使用する
  • 葬儀の規模を小さくする
  • 通夜や会食を省く
  • 無宗教葬にする
  • あらかじめ葬儀社に問い合わせておく
  • 複数の葬儀社から見積もりをもらう
  • 安い葬儀社を選ぶ
  • 葬儀社の会員になる
  • 補助金・給付金制度を活用する

なお、斎奉閣クラブに加入いただくと、入会金のみで葬儀費用が10%割引となります。
斎奉閣の割引制度を利用することで、経済的負担を押さえながら質の高い葬儀を執り行えるでしょう。

会員制度の詳細については、家族葬ページをご覧ください。
費用を安くする具体的な方法を詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひチェックしてみましょう。

【関連記事】家族葬の費用を安くする方法9選|相場や内訳・格安ならではの注意点も解説

 

まとめ:家族葬の費用は一般葬よりも安い

葬儀は故人にとっても、遺族にとっても大切な、たった1度のお別れの場です。
だからこそ、後悔のない葬儀を行い、故人を心から送り出すことが重要です。

どんな形であれ、遺族が故人を見送る際に「これが最良の別れだった」と感じられる葬儀にすることが、遺族自身の心の整理にもつながります。
故人も遺族の深い思いを感じ取り、きっと安らかな気持ちで旅立ってくれるでしょう。

家族葬に関する費用や進行方法に不安がある方は、無料事前相談ページをご覧ください。

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この記事の監修者

深田真毅(ふかだ まさき)津地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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