葬儀・法事の知識

友引におこなっても大丈夫?六曜の意味や日程の決め方も解説

公開:2023.05.30

お通夜を友引におこなっても大丈夫?六曜の意味や日程の決め方も解説

「友引にお通夜は大丈夫?」こんな考えを、耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。
 結論から言うと、友引にお通夜をおこなうこと自体に問題はありません。

また、葬式や告別式を友引におこなってもよいとされています。
しかし友引と聞き、あまりよくないイメージを持つ方もいらっしゃいます。

この記事では、お通夜と友引の関係についてわかりやすく解説します。
さらに友引を含めた六曜の意味や、お通夜の日程をどのように決めるべきかにも触れていきます。

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友引にお通夜は大丈夫?

友引にお通夜は大丈夫? まず結論から言いますと、友引の日にお通夜をおこなってもまったく問題はありません。

なぜ友引の日にお通夜を避けたほうがよいといわれるかというと、文字通り「故人が友をあの世に引っ張っていく」ことが連想できるからです。

結婚式の日取りで仏滅を避けるのと同じように、葬儀関係でも日本人は縁起を重視する傾向にあります。
友引という言葉は文字からして強い印象を与えるので、とくに忌避されがちなのでしょう。
しかし、友引を含めた「六曜」の考え方は中国に由来するものです。
そのため、多くの日本人が葬儀の際に選択する仏教とはまったく関係ありません。
したがって、友引を理由にお通夜の日付を考えなければならないわけではありません。

とはいえ地域によっては、友引とお通夜を強く結びつける慣習が長く続いているところもあります。
お通夜に招く親族や知人のなかにそうした方が含まれている場合には、配慮が必要になることもあるでしょう。  

葬式や告別式は?

お通夜だけでなく葬式や告別式についても、あえて友引の日を避ける必要はありません。
仏教においては仏教のマナーにしたがっておけば問題ないからです。
しかしこれらについても、理屈上問題はないものの、感情的に気にする参列者はいるかもしれません。

葬儀や告別式は、故人との最後のお別れをする儀式であるため、お通夜よりもさらに縁起を気にするべきだと考える方もいます。
その場合には、無用なトラブルを避ける目的で、あえて友引の日を避けておくのも選択肢の1つです。

なお火葬場の多くは、友引の日を休業日に設定しています。
これを理由に「やはり友引の日に葬儀をおこなうのは縁起が悪いのではないか」と考える方もいるかもしれません。
しかし火葬場が友引の日を休業日に設定しているのは、定期的にメンテナンス作業などをおこなわねばならないからです。 世間的に避けられがちな友引の日は、火葬場からすると休業日として都合がよいのですね。

【関連記事】告別式とは?参列のマナーや流れを解説  

六曜とは

六曜とは 六曜とは、中国に由来する、良い日と悪い日を判断するための概念です。
文字通り6種類の区分がなされており、それぞれに独立した意味があります。

ここでは参考までに、六曜の具体的な内容を解説します。  

友引

友引は「勝負がつかない日」であるとされています。
朝や夕方の運気は悪くないのですが、昼は縁起が悪く、なにかをするにはあまりよくない時間帯であると考えられています。
「友を引く」という字を書くため、お通夜などにおいて「あの世に引っ張られる」イメージが湧きます。
しかし、これはあくまでも文字からの連想に過ぎません。
六曜本来の意味とはかけ離れています。  

先勝

先勝は勝負事に関する占いで、先手を打ったほうがよい結果が出るとされている日です。
午前中は運気がよく、午後になると凶に転じるといわれています。
先勝の日に縁起を担ぐのであれば、重要な物事や、成功するかわからない大勝負は、午前中のうちに済ませてしまうのがよいでしょう。  

先負

先負も勝負事に関する占いで、先手を打つのはよくないとされている日です。
午前中の運気は凶ですが、午後になると吉に転じるとされています。
先負の日になにか大きなチャレンジをするにあたって縁起を担ぐのであれば、午前中は落ち着いて過ごしましょう。
午後に入ってから実行に移すのがよいとされています。  

仏滅

仏滅は六曜のなかでもっとも凶悪な日です。
1日じゅう運気が悪く、何事もうまくいきにくい日であるとされています。
そのため仏滅は、祝い事に属することをおこなうには向きません。
結婚式や結納などを仏滅におこなわないのはそのためです。
ただし、悪縁を切るのには向いている日であるともいわれています。  

大安

大安は六曜のなかではもっとも運勢のよい日であるとされています。
仏滅とはちょうど正反対の概念です。
1日中運気がよいとされており、なにか祝い事をおこなう日としてはぴったりです。
実際に現代の日本でも、大安の日は大安吉日とも呼ばれ、晴れやかなイベントをおこなう日として多くの場面で選ばれています。
結婚式はその代表的なものでしょう。
大安の日に結婚式場を確保するのは、ほかの日より難しいといわれています。  

赤口

赤口は基本的に運の悪い日であるとされています。
1日のほとんどの時間帯が凶であり、それが反転するのは丑の刻の時間帯(11〜15時)のみとなっています。
基本的に、なにかを新しく始めたり慶事をおこなったりするには適していません。
赤という字が使われていることから想像できる通り、血や火に関してとくに注意すべき日であるといわれています。  

お通夜の日程の決め方

お通夜の日程の決め方 お通夜の日程の決め方を考える際には、以下の3つのポイントを押さえておくとよいでしょう。

  1. 亡くなった時間との都合で決める
  2. 火葬場が混みやすい日を避ける
  3. 参列者の都合にあわせる

いずれも実務的なものであり、本記事がメインテーマとしている友引などの「縁起」とはあまり関係ありません。
結局のところ大切なのは、生きている人間や社会の都合です。
以下の解説をしっかり読んで、日程の決め方を把握しておきましょう。

【関連記事】葬儀の流れを徹底解説!日程と費用もご紹介  

亡くなった時間との都合で決める

故人がどの時間帯に亡くなったのかによって、お通夜の日程は少し変わります。
午前中に亡くなったのであれば、その日の夜がお通夜で、翌日が葬儀と告別式というのが通常のパターンです。
あるいは亡くなった当日を仮通夜、翌日を本通夜、翌々日を葬儀と告別式にするという日取りも考えられます。
午後に亡くなった場合には、当日を仮通夜、翌日を本通夜、翌々日を葬儀と告別式にするパターンが多く見られます。
亡くなって数時間以内に本通夜をおこなうのは、さすがに忙しすぎるからでしょう。  

火葬場が混みやすい日を避ける

火葬場が混みやすい日を避けることを第一に考え、そこから逆算してお通夜の日程を決める考え方もあります。
火葬場が混みやすいのは、友引の日の翌日です。
友引の日は火葬場が休業していることが多く、その翌日に予約が入りやすいからです。
火葬場が混雑していると落ち着けないので、上記の日取りを避ける形でお通夜の場を設けるのは、よい選択肢であるといえるでしょう。  

参列者の都合にあわせる

お通夜は参列者を招いておこなうものです。参列してくれる方の一人ひとりが大切なお客様といっても過言ではありません。
できるだけ多くの方に参加していただくためには、曜日や時間帯の都合に配慮することも大切です。
たとえば参列者の多くが仕事の関係で訪れにくい日時がわかるのであれば、そのタイミングは避けておきましょう。
すべての参列者の都合にあわせることは不可能かもしれませんが、最低限遺族や親族のスケジュールは考慮しておくことが大切です。

【関連記事】家族葬はどこまで呼ぶ?参列者の決め方や決める際の注意点をわかりやすく解説  

まとめ

まとめ お通夜と友引の関係について解説するとともに、六曜のおおまかな知識や、お通夜の日取りの決め方についても紹介しました。

本記事で解説した通り、友引を含んだ六曜の概念と仏教とのあいだには何の関係もありません。
したがって理屈のうえでは、友引の日にお通夜をおこなっても問題はないことになります。

しかし参列者のなかには気にする方もいるかもしれないので、縁起ではなく人の気持ちを汲むという観点から、友引の日を避ける選択肢もあります。

この記事を参考にして、トラブルなくお通夜の席を設けられるようになっておきましょう。

また葬儀に関するお悩みがある方は、無料事前相談ページをご覧ください。

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  この記事の監修者

中子靖広(なかこ やすひろ) 津地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター