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納棺師とは?仕事内容や依頼方法、費用などについて解説

納棺師とは?仕事内容や依頼方法、費用などについて解説

死に対してどのように向き合い、どのように故人を送り出すかは文化や信仰によって大きく異なります。

日本には、故人を尊厳と敬意を持って送り出すための「納棺師」という職業が存在します。

故人を棺に納める作業は「納棺の儀」と呼ばれていますが、この処置において納棺師はなくてはならない存在です。

しかし、その役割や仕事内容は、必ずしも広く知られているわけではありません。

この記事では、納棺師とはどのような存在なのか、その仕事内容・依頼方法・費用などについて詳しく解説します。

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納棺師とは

納棺師とは

納棺師とは、故人の遺体を扱う専門家のことを指します。

言葉から「遺体を棺に納める人」であることがわかりますが、実際には遺体を棺に納めるだけが役割ではありません。

故人が適切な状態で旅立つ準備をする「納棺の儀」の中心人物として活躍する職業です。

納棺師は、遺体の洗浄や衣装の着付け、そして納棺という一連の流れのすべてに関わります。

遺族が最後のお別れを静かに行えるよう、その場の進行役を務めることもあります。

これらの作業は専門的な知識や技術を必要とするだけでなく、故人への敬意と遺族への配慮も欠かせない難しい仕事です。

納棺師が具体的にどのように故人の身支度するかといったことについて、厳密な決まりはありません

しかし、高度な専門性を必要とする職業であることに変わりはなく、

葬儀社の業務のうち納棺の部分だけを切り出して任されるケースが多く見られます。

納棺師になる方法としては、専門学校に通うルートや納棺の専門業者に就職するルート、

葬儀社に入社して納棺業務に携わりながら学ぶルートなどがあります。

【関連記事】納棺とは?やり方や流れ、マナーなどについてわかりやすく解説

 

納棺師の仕事内容

納棺師の仕事内容

納棺師の仕事内容は多岐に渡りますが、主なものとしては以下の4つが挙げられます。

  1. 末期(まつご)の水
  2. 湯灌(ゆかん)
  3. 身繕い
  4. 遺体の納棺

かつては故人の親族たちのみで行っていた作業ですが、現在では勝手がわからない人がほとんどでしょう。

そのため、専門の納棺師の出番となります。

 

仕事①:末期(まつご)の水

末期の水とは、故人の口元に水を含ませる行為です。

これは故人の命が終わったことを静かに告げ、その魂を清らかに次の世界へと送り出すための儀式とされています。

喪主を筆頭として、故人と繋がりの近い人から順番に遺体に近づき、箸の先につけた脱脂綿などに水を含ませて故人の口元を湿らせます。

納棺師は、遺族に対して適切な指示をする重要な役割を果たすと言えるでしょう。

 

仕事②:湯灌(ゆかん)

湯灌とは、故人の遺体を清めるための洗体作業です。

遺体を清めることで魂が穢れから解き放たれ、安らかに旅立てるとされています。

また、遺族が故人に対する深い敬意と愛情を示す手段でもあります。

かつては桶の水などを使って遺体を洗い清めていたとされていますが、現在では簡易浴槽や湯灌専用の車などを使います。

【関連記事】湯灌(ゆかん)の儀とは?流れやマナー、料金相場を解説

 

仕事③:身繕い

見繕いとは、故人に適切な衣装を着せ、髪や化粧を整える作業のことです。

故人がきちんとした姿で次の世界に旅立つことを手助けする意味があります。

納棺師は故人の特性や遺族の要望を尊重しつつ、この作業を適切に行っていきます。

最近では「エンゼルケア」という言葉も使われがちです。

これは故人の身なりを整える一連の作業を現代的に言い表したもので、病院や介護施設で行われるケースが多く見られます。

しかし、看護師や介護士による処置は一時的なものであり、きちんと仕上げる工程は納棺師の手によって行われることが多いです。

 

仕事④:遺体の納棺

遺体の納棺とは、故人の遺体を棺に納める作業のことです。

これは、納棺師の重要な役割であり、故人の尊厳を保った状態で最後の場所へと導く行為となります。

かつては遺族や親族の手で納棺していましたが、現在では形式程度に手を貸すだけというケースがほとんどです。

故人へ敬意を持って取り扱い、遺族が納得できるよう丁寧に作業を進めることが肝となります。

 

納棺師への依頼方法

納棺師への依頼方法

納棺師へ依頼する方法には、主に以下の2つがあります。

  1. 葬儀社からの紹介
  2. 納棺師が経営する葬儀社を利用する

どちらを選んでも、納棺の儀の基本的な内容に違いはありません。

以下の解説を読んで把握しておき、状況に応じて選択しましょう。

 

方法①:葬儀社からの紹介

まず考えられるのが、葬儀社を通して納棺師を紹介してもらう方法です。

これは一般的な依頼方法であり、多くの方がこの方法を選んでいます。

葬儀社は、葬儀に関するさまざまなプロフェッショナルと連携しています。

遺族が葬儀社に要望や予算を伝えると、葬儀社はそれにもとづいて最適な納棺師を紹介し、手配してくれるでしょう。

この方法の利点としては、遺族が納棺師を探す手間を省けることや、葬儀社が適切な人材を選んでくれることで、

きちんとしたサービスを受けられることなどが挙げられます。

 

方法②:納棺師が経営する葬儀社を利用する

一方で、納棺師自身が経営する葬儀社を利用するという方法もあります。この場合は、別途依頼や手配する必要はありません。

この方法においては、納棺師と直接やり取りし、自分たちの要望を具体的に伝えることになります。

彼ら自身が葬儀全体の進行を見ることになるので、個人や遺族への配慮がより行き届いたものになることが期待できます。

ただし、この方法を選ぶ際には、先方がこちらの要望に対応できる技術と経験を持っているか確認することが大切です。

 

納棺師ではない社員に依頼することもある

納棺師ではない社員に依頼することもある

すべての葬儀社が専任の納棺師を抱えているわけではないことは、あらかじめ理解しておく必要があるでしょう。

そのため、一部の葬儀社では、社員が納棺の儀を行うこともあります。

専門の納棺師でないことに不安を抱く人もいるかもしれません。

しかし、ほとんどの場合において、納棺の儀を担当する社員は必要な技術と知識を備えているため、問題が発生することはまずないと言えるでしょう。

納棺師のいない葬儀社に依頼する際には、社員の技術力や接客態度などを事前に確認しておくことが大切です。

問題なく儀式を行えるのか、ためらわずにしっかりと問い合わせることをおすすめします。

 

納棺師へ依頼するのにかかる費用

納棺師へ依頼するのにかかる費用

納棺師への依頼にかかる費用は、葬儀社や納棺師、地域や依頼内容によっても異なります。

葬儀プランの費用にあらかじめ含まれていることもよくありますが、

この場合は大抵が葬儀社の社員の手によるものであり、内容が簡易的になる可能性があります。

標準プランにおいてどこまでのことをしてくれるのか、事前に細かい部分まで確認しておくべきでしょう。

標準で付帯している以上のサービスを希望する場合には、担当者と相談する必要があります。

湯船のなかでシャワーを使って洗い清める本格的な湯灌をする場合には、オプションとして追加費用が発生するケースがよくあります。

【関連記事】納骨式はいつ行う?準備や費用についてもわかりやすく解説

 

葬儀のなかで納棺師が行う内容

葬儀のなかで納棺師が行う内容

納棺師が葬儀のなかで行う内容は、故人の尊厳を保ちながら最後のお別れを整える重要なものです。

主な業務としてはすでに述べた通り「末期(まつご)の水」「湯灌(ゆかん)」「身繕い」「遺体の納棺」であり、

これらの作業を通して故人を清潔で尊厳のある状態で見送れるようにします。

また、納棺師は、喪主や遺族に対する対応についても大切な役割を担っています。

遺族が故人との最後のお別れを無事に済ませ、安心して送り出せるよう、進行を円滑に行うのも職務の範囲です。

詳しいことは喪主・遺族の方へのページを参照してください。

 

まとめ:納棺師について

まとめ:納棺師について

納棺師という仕事について、一通りのことを解説しました。

納棺師は故人を尊厳ある形で送り出すための重要な役割を果たします。

故人の身なりを整え、適切な形で棺に納め、喪主は遺族の心情に配慮した対応を行う。

これらすべてをスムーズに行うのが役割です。

きちんとした仕事のできる納棺師を選ぶかどうかは、故人との別れを最適な形に整えられるかを決める大切な要素となります。

この記事を参考にして、いざというときには適切な納棺師に依頼できる状態を作っておきましょう。

もし、葬儀について不安なことがある方は無料事前相談に申し込むことをおすすめします。

お客様の質問にも丁寧に回答し、ご逝去時に必要となることもお伝えできますので、お気軽にご相談ください。

 

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この記事の監修者

中子靖広(なかこ やすひろ) 津地区斎奉閣 館長 1級葬祭ディレクター

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